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Ahrefs(エイチレフス)とは?特徴や使い方、無料版でできることを解説

Ahrefs(エイチレフス)とは?特徴や使い方、無料版でできることを解説
SEO施策において上位表示コンテンツの分析をすることは、非常に大切です。

SNSによる検索が主流となった現代では、自社や競合サイトの被リンク分析の重要性に注目が集まっています。
被リンク分析には、AhrefsをはじめとするSEO分析ツールの活用が欠かせません。

この記事では、Ahrefsの特徴や使い方、無料版でできることを初心者向けに解説します。Ahrefsを活用したコンテンツSEOに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
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Ahrefsとは?

Ahrefsとは、世界で60万人が導入するSEO分析ツールです。

日本語で「エイチレフス」と読み、シンガポールに本社を置く「Ahrefs Pte.Ltd社」が開発しました。

Ahrefsの大きな特徴は、世界最大級のデータ保有量を活かした被リンク分析です。

被リンクとはバックリンクとも呼ばれ、コンテンツが他サイト上にリンクされている状況を指します。

Googleの検索エンジンは、リンクをたどりながら新しいページを発見し、多くのサイトに被リンクされているコンテンツに良い評価を与えるのです。

したがって、自社や競合サイトの被リンク分析ができるAhrefsは、コンテンツSEOにおいて大きな武器になります。

さらに、上位表示記事や流入キーワードの分析も可能です。

どんなキーワード選定が必要か、どんなコンテンツが求められているかを、詳細なデータを基に検討できます。

Ahrefsの代表的な機能5つ

Ahrefsには、自社や競合サイトの分析、キーワード選定などのSEO施策において非常に役立つ機能が満載です。

なかでも代表的な機能を5つ紹介します。

【Ahrefsの代表的な機能】

  • 被リンクの計測
  • Ahrefsランク
  • キーワードエクスプローラー
  • サイトエクスプローラー
  • コンテンツエクスプロ―ラー

それぞれの機能について、詳しく説明します。

①被リンク数の計測

Ahrefsの機能で最も活用度が高いのは、被リンク数の計測です。

該当ページが他サイトにリンクされている数を確認できます。

被リンク数はサイトエクスプローラーの画面に表示されますが、さらに詳細な比較を行いたい場合は、「被リンクのプロフィール」を開いてください。

リンクしているドメインの種類やページ数が一覧表示され、被リンクの増減もグラフで一目瞭然です。

リンク先の権威性や専門性もチェックでき、競合サイトが上位表示される理由の推測にも役立ちます。

また、外部被リンクだけでなく、内部被リンクの確認も可能です。

検索エンジンが巡回しやすいサイト設計になっているかが分かり、自社サイトの改善にもつながります。

②Ahrefsランク

Ahrefsランクとは、Googleページランクと類似した評価を計測し、数値化したAhrefs独自のページランクです。

以下で、ページランクの詳細とAhrefsランクの特徴を解説します。

ページランクとは

ページランクとは、Google検索アルゴリズムの指標の1つです。Webページの人気度や重要度がランク付けされ、Google独自の評価基準として使用されています。

2016年にGoogleページランクの表示が廃止されました。理由としては、ページランクにこだわるあまり、被リンク数を増やすサイトが乱立され、コンテンツの質の低下を招いた点です。

しかし、現在でもGoogle検索アルゴリズムでは、重要な指標として機能しているとGoogle社が明示しています。

Ahrefsランクの特徴

Ahrefsランクでは、UR(URLレーティング)とDR(ドメインレーティング)をページランクの指標としています。

URではWebサイトの権威性が重視された数値の計測が可能です。対して、DRではドメイン単位での内部リンクや被リンクの質や量についての評価がされます。

Googleのページランクに近い数値を検出でき、信頼性が高いページランクです。

③キーワードエクスプローラー

キーワードエクスプローラーは、SEOコンテンツのキーワード選定に役立つ機能です。

対象キーワードにおける、競合サイトの被リンクを分析し、キーワードの難易度や検索ボリュームを調査できます。

同じくSEO分析ツールであるGoogleキーワードプランナーでは、Google広告に出稿しているユーザーしか検索ボリュームを確認できません。

Ahrefsのキーワードエクスプローラーでは、使用プランにかかわらず、以下の検索エンジンでの分析が可能です。

  • Google
  • YouTube
  • Amazon
  • Bing
  • Yahoo
  • Yandex
  • Baidu
  • Daum
  • Naver
  • Seznam

それぞれの検索エンジンに有効なキーワード選定ができる点で、Ahrefsはサイト運営者にとって使いやすいツールです。

④サイトエクスプローラー

サイトエクスプローラーでは、被リンク数の計測の他にも、オーガニック検索や有料検索広告の調査による競合サイト分析ができます。

以下で、詳しく説明します。

オーガニック検索の分析

オーガニック検索とは、広告枠を除いた部分の検索結果です。

つまり、SEOが有効に働き、上位表示がされているかが明らかになります。

Ahrefsの競合サイト分析では最も重要な項目です。

確認できる結果として、以下の項目があげられます。

  • オーガニックトラフィック(オーガニック検索における一定期間内の通信量)
  • オーガニックキーワード(サイトにアクセスした時に検索したキーワード)
  • オーガニックキーワードでの表示順位
  • キーワードの難易度

これらの項目を分析し、SEO施策に活かす必要があります。

発リンク先の調査

発リンクとは、Webサイトから他のページに移動するリンクです。

内部リンクと外部リンクがあり、Ahrefsでは競合サイトの発リンク先が確認できます。

つまり、競合サイトがどのようなリンクを貼り、Googleからの評価を受けているのかを分析できるのです。

有料検索広告

競合サイトが出稿している広告の情報を確認できる機能です。

上位の広告のキーワードが表示されるので、自社の出稿広告を検討したり、キーワード選定の指標にしたりといった対策ができます。

また、競合サイトが力を入れているキーワードが分かるのも、SEOにおける大きなメリットです。

⑤コンテンツエクスプローラー

コンテンツエクスプローラーは、検索キーワードにおける上位記事の分析に役立ちます。競合サイトがGoogleからの評価が高い理由を知るための指標です。

TwitterやFacebook、PinterestでのSNSシェア数が分かるので、話題になりやすいネタを探し、サイト運営に活かせます。

また、自社のコンテンツやプレスリリースの反響も分析できる点も強みです。

被リンクを送っているドメイン数やトラフィックから、対策すべき媒体やSNSを選定できます。

Ahrefsの料金プラン

Ahrefsには5種類の有料プランがあります。

無料トライアルはありません。

ただし、Webサイト運営者であれば、一部の機能を限定的に使用できるAhrefsウェブマスターツールへの登録ができます。

以下の章では、Ahrefsの料金プランとAhrefsウェブマスタープランについて、詳しく説明します。

①無料版(Ahrefsウェブマスタープラン)

Ahrefsウェブマスタープランは、Webサイト運営者が無料で利用できるツールです。期間や使用できるサイト数に制限はありません。

使用できる機能は、サイトエクスプローラーとサイト監査に限られています。

サイトエクスプローラーは、被リンク数の計測などができるAhrefsの特徴的な機能です。

サイト監査では、Webサイトの検索順位が下がっている原因などを正確に把握できます。

性能やデータにおいて有料版と違いはありませんが、使用できる機能が限られるのがデメリットです。

もっと簡易的にAhrefsの雰囲気を体感したい方に向けて、11の無料SEOツールが公開されています。ぜひ試してみてください。

②有料版

Ahrefsには4つの料金プランが設定されています。どのプランも初期費用はかかりません。

主な特徴をまとめましたので、ご確認ください。

項目 ライト スタンダード アドバンスド エンタープライズ
対象 小規模事業者

趣味で楽しむ方

SEO専門家

企業のマーケター

より高度な分析を求める方 大手広告代理店

企業向け

月額(税別) 12,500円/月 25,000円/月 50,000円/月 125,000円/月
年払いにした場合 10,417円/月 20,833円/月 41,667円/月 104,167円/月
登録可能サイト数

(所有者未確認)

5サイト 20サイト 50サイト 100サイト
登録可能サイト 

(所有者確認済)

無制限
登録可能キーワード数 750 2,000 5,000 10,000
登録キーワード追加 5,800円/月/500キーワード追加
ログイン可能ユーザー 1パワーユーザー 1パワーユーザー 1パワーユーザー 1パワーユーザー
ユーザー 追加可能
非アクティブユーザー追加(レポート表示回数5回未満/月) 無料
カジュアルユーザー追加(レポート表示回数5~99回/月) 2,400円/月
パワーユーザー追加

(レポート表示回数100~500回/月)

5,800円/月
レポート表示回数が500回を超えた場合 4,100円/月を追加
クレジット消費追加 4,100円/月
データエクスポート 50万行/月 150万行/月 400万行/月 1,000行/月
データエクスポート追加 5,800円/月/100万行
ランクトラッカーの日時更新への変更 11,600円/月 17,300円/月 23,100円/月 28,800円/月

料金プランを検討する際の注意点は以下の通りです。

  • 複数のユーザーを追加するのは可能。それぞれのレポート表示回数によって課金が発生する。
  • 各機能を使用した際に消費されるクレジット数が500を超えると、月額4,100円の追加料金がかかる。
  • ランクトラッカーは標準では毎週更新。日時更新への変更は追加料金が発生する。

4つの料金プランで、最も人気があるのはスタンダードプランです。標準的な機能が充実しており、個人のフリーランスや法人でない方も利用しやすいプランです。

複数のクライアントに向けた利用に適しているプランは、アドバンスドプランやエンタープライズプランです。エンタープライズプランでは、プロジェクト単位での分析ができ、より専門的なWeb関係者の方に向いています。

表に記載しているプランは、2023年1月現在のものです。最新の料金プランについては、Ahrefsの公式サイトを必ず確認してください。

参照:Ahrefs

Ahrefsを導入する時の注意点5つ

では、実際にAhrefsを導入する場合には、どのような点に注意すればよいのでしょうか。この章では、Ahrefsを導入する時の注意点について解説します。

【Ahrefsを導入する時の注意点】

  • 無料トライアルは提供されていない
  • Ahrefs独自の基準であることを忘れない
  • Googleクローラーと同じ動きではない
  • 実際に使うツールは英語のみ
  • SEOの学習をしてから使う

それぞれの注意点について、順番にみていきましょう。

①無料トライアルは提供されていない

Ahrefsでは、無料トライアルが提供されていません。

利用を検討する前にツールの使い心地を確認する必要があります。

そこで、Ahrefsを最小限の費用で試す場合のステップを紹介します。

  • 公式サイトにて無料SEOツールを試す。
  • Ahrefsウェブマスターツールに登録。
  • ライトプランで1ヶ月の契約をする。(最低契約期間が1ヶ月のため)
  • 利用の継続やプランを検討。

以上のような手順で、Ahrefsの利用を検討しましょう。英語が堪能な方は、公式YouTubeの視聴もおすすめです。

②Ahrefs独自の基準であることを忘れない

Ahrefsでサイト分析をする際には、独自の基準での結果が表示されている点を覚えておきましょう。

Google検索の品質評価基準に沿っているとはいえ、DRやURなどはAhrefs独自の基準に過ぎません。つまり、Googleとまったく同じ分析結果にはならないと認識する必要があります。

競合サイトの被リンク分析では、Ahrefsだけのデータに頼らず、実際に該当ページを見ながらの対策が大切です。偏った分析結果を避けるためには、他ツールの併用といった方法もあります。

③Googleのクローラーと同じ動きではない

AhrefsとGoogleのクローラーは同期していない点に注意してください。

クローラーとは、検索エンジンにおける巡回プログラムロボットです。

検索者の期待にマッチしたページを上位表示するための評価を行っています。

2つのクローラーは同じ動きで巡回していないので、Ahrefsが保有しているデータが膨大だとしても、同じ分析結果になるとは限らないのです。

④実際に使うツールは英語のみ

Ahrefsのツールで実際に使われている言語は、現在のところ英語のみです。

日本語の翻訳もない点に注意してください。

公式サイトのヘルプページやYouTubeも英語以外の展開はなく、各種問い合わせは本社のメールアドレスが公開されています。

Ahrefsの理解には、ある程度の英語力があると有利です。

ただし、日本国内のAhrefs販売サポートを行っている株式会社フルスピードでは、日本語での問い合わせに対応しています。

ぜひチェックしてみてください。

⑤SEOの学習をしてから使う

Ahrefsの利用前には、SEOの学習をしておくのをおすすめします。

Ahrefsの操作は特に難しい点はないものの、実際にサイト運営に活かすには、ある程度のSEO知識が必要です。

SEOは日々変化していくので、全体像を完璧に理解する必要はありません。

Googleの順位決定の仕組みや、コンテンツSEOでプラスに働く要因、Googleの評価基準など基礎的な知識を学習しておきましょう。

SEOの学習により専門的な知識を身につければ、よりAhrefsを有効活用できます。

まとめ

この記事では、Ahrefsの特徴や使い方、無料版でできることを初心者向けに解説しました。

Ahrefsは、SEOにおいて重要視されている被リンク対策において非常に役立つツールです。

SNSの台頭もあり、多くのユーザーにシェアされるコンテンツの重要性が注目されています。

被リンクの分析は、今後ますます活発化するのではないでしょうか。

Ahrefsの機能を十分に活用し、コンテンツSEOを有利に進めていきましょう。

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プロフィール
大澤 健人(おおさわ けんと)
GMO TECH株式会社 大澤 健人(おおさわ けんと)大澤 健人(おおさわ けんと)のFacebook
2012年より一貫して検索エンジン領域のコンサルティング業務に従事。 2017年にGMO TECH社に参画。営業組織の構築、新商材開発、マーケティング部門立ち上げをおこなう。 現在、MEOコンサルティング、SEOコンサルティング、運用型広告などSEM領域全体を統括し、 お客様の期待を超える価値提供を行うため日々、組織運営・グロースに奔走している。
   

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