SSL化がSEOにもたらす効果とは?SSL化導入後にすべき対策についても解説
しかし「SSL」という単語を目にしたことはあっても、具体的な意味や効果などがわからず疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、SSL化とはなにか、メリット・デメリットやSSL化が推奨される理由までを詳しく解説します。
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SSL化ってなに?
SSL化とは、インターネット上のデータ通信を暗号化する技術です。
SSL化をすることで、サイト全体のセキュリティを強化し、サイバー攻撃などから情報を保護します。
常時SSL化(常時HTTPS化)とも呼ばれるサイト全体のSSL化は、Google検索順位の上位表示にかかわる要因として、SEOによい効果を発揮することも大きな特徴です。
SSL化が推奨される理由
SSL化(HTTPS化)が推奨される1番の理由は、データ通信時の安全性の確保と言われており、データ通信を暗号化することで、サイトの安全性を高めることです。
SSL化していないサイトは安全性が低いだけでなく、「ユーザーの利便性が低下する」とGoogleからの評価も下がるため、掲載順位低下につながるでしょう。
実際に、2014年にSSL化(HTTPS化)をランキングシグナルに使用することをGoogleが以下のように言及したことで、SEOで優遇されることが明確になりました。
Google は過去数か月にわたり、暗号化された安全な接続をサイトで使用していることを検索のランキング アルゴリズムのシグナルとして考慮するテストを実施してきました。このテストで十分な結果が得られたため、Google はランキング シグナルとして HTTPS を使用することにしました。
現在のところは、ウェブマスターが HTTPS に切り替えるための移行期間として、このシグナルのウェイトを非常に小さく設定しています(グローバル クエリの 1% 未満にしか影響せず、高品質のコンテンツなど他のシグナルよりウェイトが小さい)。
しかし、誰もがウェブを安全に利用できるよう、すべてのウェブサイトの所有者に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えているため、今後このウェイトは大きくする予定です。
このように、ユーザーの利便性を高めるために、SSL化が推奨されており、今後は一層SEOに対する影響も高まると言われています。
SSL化のメリット
SSL化には、以下の3つのメリットがあります。
セキュリティの向上
SSL化は、サイト内のcookieを含めたすべての情報を暗号化するため、抜き取ることが困難になり、盗聴やパケット改ざん、なりすましを防止できます。
また、Google Chromeなど一部ブラウザでは、常時SSL化されていないWebサイトにアクセスすると、警告文が表示されます。セキュリティを心配したユーザーはサイトから離脱するため、SSL化はユーザーの離脱を防ぐ効果も期待できるでしょう。
信頼性の向上
セキュリティが強固であれば、安全に使用できるサイトとしてユーザーからの信頼性が高まります。
ユーザーからの信頼性が高いサイトは、ユーザーファーストの考えであるGoogleからの評価にもつながるでしょう。
検索エンジンからの評価向上
SSL化でセキュリティが強化されたWebサイトは、検索エンジンからの評価が高いことも特徴です。
常時SSL化されているWebサイトは、「ユーザーが安心して利用できる良質なコンテンツ」として検索エンジンから高く評価されているため、検索結果で上位表示されることにもつながるのです。
SSL化のデメリット
SSL化には、デメリットも2つ存在します。
移行中は順位が不安定・検索トラフィックの低下などが見られる
SSL化に移行中は別サイトと認識することから、表示順位が不安定になったり検索トラフィックが低下したりすることがあります。そのため、サイトへのアクセス数が一時的に落ちることも少なくありません。
移行後も、再度インデックスされるまで時間がかかり、しばらくは表示順位が下がる傾向にあります。
ソーシャルボタンのカウント数がゼロになる
SSL化によりサイトのアドレスが変わるため、TwitterやFacebookなどのソーシャルボタン(SNSとWebサイトをつなげるボタン)のカウント数がゼロになる仕組みです。
主に、ニュースサイトやブログ記事をSNSで拡散する際に使用されます。過去に反響の大きかった記事のカウントもゼロになるため、大きな反動を受けることもあるでしょう。
SSL化までの流れ
SSL化に移行するには、以下の手順で行います。あくまで一般的な流れであり、レンタルサーバーを使用している場合は、SSL化までより簡単に行えるでしょう。
1.CSR(証明書署名要求)の作成
まずはCSR(証明書署名要求)を作成します。
CSRとは、サーバー証明書発行の際に必要で、CSRを作成するには、ディスティングイッシュネームが必要です。ディスティングイッシュネームとは、主に以下の情報を総称しています。
- コモンネーム
- 組織名
- 部署名
- サイト運営者の所在地
- 国籍番号
また、CSRの作成方法はサーバーによって異なるため、使用しているサーバーに合わせたアプリケーションを使いましょう。
2.サーバー証明書を申し込む
サーバー証明書とは、サイト運営者が実在するか確認を行い、ブラウザとサーバー間の通信データの暗号化を行うための電子証明書です。
グローバルサインなどの第三者認証局が発行し、Webサイトの所有者の情報、暗号化通信に必要な鍵、発行者の署名データなどが含まれます。
3認証手続き
認証手続きには、ドメイン名の登録情報や電話による認証ができます。
4サーバー証明書取得後、設定を完了させる
サーバー証明書を取得したら設定を完了させます。
SSL化導入後にすべき3つの対策
SSL化の導入後にすべき対策が、3つあります。
301リダイレクト設定
301リダイレクト設定とは、ドメイン変更やサイト移転などWebサイトが恒久的に変更される際に、移転先に転送することで、今までのSEO評価を引き継ぐことができます。
301リダイレクト設定は、以下の手順で行います。
- 「.htaccessファイル」を作成
- 作成した「.htaccessファイル」をメモ帳で開き、以下を入力
- RewriteEngine on
- RewriteRule ^昔のディレクトリ名(.*)$ /新しいディレクトリ名$1 [R=301,L]
- 「.htaccessファイル」を「FTPツール」でアップロード
- 「リダイレクトチェックツール」で301リダイレクト設定が完了しているか再確認
canonicalタグ設定
canonicalタグは、htmlファイルの<head>内に記載されるタグで、重複したコンテンツを1つのURLにまとめてSEO評価の分散を防ぎます。
canonicalタグがSSL化前のURLのままでは、SEO評価が分散して表示順位低下につながるため、SSL化を導入後は、必ずcanonicalタグを常時SSL化後のURLに書き換えましょう。
ツールへの再登録
SSL化移行後は、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソール、Google map APIなど、SEOツールの再登録が必要です。
各ツールも、SSL化する前とSSL化した後で別々のサイトと認識されるため、再登録を忘れずに行いましょう。
SSL化と併用して安全性をさらに強化する方法
SSL化と併用して、さらに安全性を高める方法が3つあります。
- プラグインまたは拡張機能/アプリケーションの更新
古いバージョンのプラグインを更新して、情報セキュリティ上の問題を確認しながら安全性を強化します。
- CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の使用
ハッカーによるDDoS攻撃から守り、安全性を高めます。
- パスワードマネージャーの使用
大文字、小文字、特殊文字を含む安全なパスワードを使用することで、サイバー攻撃から情報を保護します。
まとめ
SSL化は、セキュリティを強化するとともに、GoogleからSEO評価を向上させる効果があります。セキュリティを強化してユーザーの情報を守ることで、Googleからの評価につながるのです。
常時SSL化を導入していない方は、今回の記事を参考に、SSL化でSEO対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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