ドメイン変更に伴うリスクとは?SEO効果と正しい変更方法を解説
サイトを運営していくうえで、何かしらの理由でドメインを変更する必要が出てくることがあります。
ドメインを変更すると、基本的には今までのサイトとは別のサイトとみなされるため、既存のサイトがSEOで良い結果を出している場合はかなりの勇気がいるかもしれません。
この記事では、ドメインを変更することによるSEO面での影響や、そのリスクを減らすポイントを解説していきます。
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ドメイン変更に伴うSEO面でのリスクとは?
ドメイン変更をすると、SEOの面で下記のリスクが生じます。
- 別サイトと認識される
- 検索結果の順位が低くなる
- 被リンクが無効になる
まず、ドメインを変更すると、元のサイトとは別のサイトと認識されてしまいます。これは、ドメイン変更によってURLが変わるためです。
別のサイトとして認識されると、これまでのサイトが得てきた評価は失われます。検索エンジンからの評価は、ドメインを取得してからの期間の長さも関係しているため、その期間が一度ゼロになることでサイトへの評価自体も振り出しに戻ることになるからです。
また、ドメインを変更すると被リンクが無効になるというリスクも生じます。被リンクは、自サイトのURLが他サイトに設置されることで成立するものですが、ドメイン変更により自サイトのURLが変更されれば、他サイトから張られたリンクも正しく機能しなくなるのです。
リダイレクト設定をする事で評価を引き継ぐ事が可能
上記のように、ドメイン変更にはいくつかのリスクがありますが、元のサイトの評価を下げることなくドメイン変更を行う、リダイレクト設定という方法もあります。リダイレクト設定をすることで、旧ドメインから新ドメインに、評価を引き継ぐことができるのです。
リダイレクトとは、新しいURLを作成した際に、旧URLへのアクセスを新URLに転送することを指します。リダイレクト設定をしないでサイトのURLを変更した場合、URLが新しくなったことを知らないユーザーは正しいURLにたどり着けません。旧URLにアクセスすると「404ページ」が表示されてしまいます。ちなみに、404とは、探しているページが見つからないことを意味します。
ドメイン変更を行う前に、必ずリダイレクト設定をしておきましょう。リダイレクト設定は、以下の4つの方法があります。
- htaccessを使う
- PHPを使う
- JavaScriptを使う
- HTMLのmetaタグを使う
リダイレクトとは?種類や設定方法、警告の対処法を解説
ドメインを変更する際のポイント
ドメインを変更する際のポイントは、以下の3つです。
- リダイレクト設定は全ページでしておく
- リダイレクト先を全てTOPページにしないようにする
- リダイレクトには301リダイレクトと302リダイレクトがある
また、ドメインを新しくするときの注意点として、旧データは全てバックアップをしておくことが大切です。バックアップをしていないときにドメインの変更に失敗すると、全てのデータが無くなってしまう可能性があります。これから説明するドメイン変更のポイントと併せて、確認しておきましょう。
リダイレクト設定は全ページでしておく
ドメイン変更時はリダイレクトが必須です。このとき、リダイレクトは一部のページだけでなく、基本的に全ページに設定しておきましょう。
リダイレクトすることで、Googleの検索エンジンは新しいページが旧ページから引き継がれたものと判断してくれるため、旧ページが得ている評価が新しいページにも引き継がれます。
ただし、ここで注意すべきは、旧ページの検索順位がそのまま引き継がれるわけではないということです。旧ページが高い評価を受けていて、それを引き継いだとしても、検索順位はまた別の基準で決められているからです。
また、ペナルティを受けたページはリダイレクト設定を避けた方が良いかもしれません。その他、旧ドメインの各ページから関係ないページにリダイレクトしないように気をつけましょう。
リダイレクト先を全てTOPページにしないようにする
全ての旧ページを新ドメインのTOPページへリダイレクトするのはおすすめできません。できる限り旧ドメインの各ページが、適切なコンテンツへリダイレクトするように設定しましょう。
リダイレクトを正しく連携させるためには、新旧のURLを一覧にまとめておくことがおすすめです。エクセルファイルなどで一覧を作成しておくと、新旧のURLが一目瞭然となりリダイレクト先を間違えることがありません。
301リダイレクトと302リダイレクトの違い
リダイレクトでは、301リダイレクトと302リダイレクトの2種類があります。
301リダイレクト | 302リダイレクト | |
---|---|---|
意味 | 恒久的に転送 | 一時的に転送 |
用途 | ・サイトのドメインを変更する場合
・URL変更を行う場合 ・URLの正規化 ・サイトをSSL化する場合 |
・スマホページ転送
・ページのURLを一時的に変更する場合(後日元のURLに戻す) ・メンテナンス中画面への転送 |
301リダイレクトは、恒久的な転送方法です。サイトのドメイン変更やサイトリニューアルなどでURLを変更する場合などの適用が向いています。サイトの構成がほとんど同じ場合には、新しいドメインを指定するだけで各ページにリダイレクトできます。
ただし、サイト構成が異なる場合はページごとに個別のリダイレクト設定が必要です。
302リダイレクトは、一時的な転送に用いる方法です。何らかの理由でURLを一時的に変更する場合やスマホページへの転送、メンテナンス中を知らせる画面への転送に向いています。サイトのURLを変更するが、一時的に変えるだけですぐに元に戻すという場合には、302リダイレクトを使用します。
301リダイレクトと302リダイレクトの決定的な違いは、恒久的な転送か一時的な転送かという点です。旧ページに戻す予定がないなら301リダイレクト、すぐに戻すのなら302リダイレクトを使います。
一時的な転送のつもりなのに301リダイレクトを使うと、後から設定を解除しても元に戻るまでに時間がかかってしまうので、使い分けには注意が必要です。
まとめ
この記事では、ドメイン変更に伴うSEO面での影響とリスク、ドメインの正しい変更方法について解説してきました。
何も対策をせずにドメインを変更すると、検索結果の順位が下がったり被リンクが無効になったりと、SEOの面で様々なリスクが生じてしまいます。
それでも、事前にリダイレクト設定をしておくことで、ドメイン変更による弊害を防ぐことは可能です。リダイレクトの設定方法や301リダイレクトと302リダイレクトの違いをよく理解したうえで、安心してドメイン変更を行いましょう。
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