強調スニペットとは?表示させるための4つの対策方法
そこで今回は、強調スニペットの基礎知識から複数の表示タイプ、強調スニペットを表示させる方法まで幅広くお伝えしていきます。
現在コンテンツSEOに取り組んでいるWeb担当者はSEO対策と親和性の高い強調スニペットの仕組みを学び、自社ページの強調スニペット表示の取り組みに活かしてみてください。
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強調スニペットとは
強調スニペットとは、Google検索で質問をするような検索キーワードをユーザーが入力した際に、回答となるWebサイトを検索結果の最上部に強調表示するGoogle検索エンジンの仕組みのことです。
強調スニペットは検索結果画面の最上部に強調表示されるためユーザーのファーストビュー視認率が高く、ページへのアクセス増加が見込めます。
強調スニペットを強制的に表示させる方法はありませんが、特定キーワードで自社ページを上位表示させていると、いつの間にか強調スニペットとして採用されていることがあります。
強調スニペット獲得のために実践できる施策は他にもありますが、「コンテンツSEOで特定ページの上位表示を狙った結果、強調スニペットを獲得した」という事例は多く、コンテンツSEOとの親和性が高い仕組みともいえるでしょう。
検索結果5位~10位のページがいきなり強調スニペットを獲得することもあるため、Web担当者は強調スニペット獲得を視野に入れたコンテンツSEOを意識する必要があります。
リッチリザルト(リッチスニペット)との違い
リッチリザルトとは、リッチスニペットを包括する概念であり、検索結果表示に多様性を生み出します。
「画像」や「ページ内の見出しのリンク化」だけでなく、「FAQのアンサーボックス」や「イベント開催の日時表示」などがリッチリザルトに該当し、ユーザーの検索体験をサポートする役割を担っています。
最も大きな違いは、リッチリザルトは自社である程度コントロールできるが、強調スニペットはコントロールできないとことです。
前述の通り、強調スニペットに採用されるかどうかは順位と同様にGoogleの判断に委ねられています。対してリッチリザルトは、全てではないですが“構造化マークアップ”によって表示の仕方を操作できます。
構造化マークアップとは、検索エンジンに対してコンテンツの要素を伝えるためのもので、具体的にはHTMLにタグを付与します。
例えば「GMO TECH」というは検索エンジンにとってただの文字列と認識されますが、構造化マークアップをすることでこれを「GMO TECH=会社名である」と認識させられます。
構造化マークアップはライブラリにある「ボキャブラリー」と「シンタックス」を記述することで実装できます。
実装した構造化データが正しく設定されているかどうかは、構造化データテストツールで確認することが可能です。
ナレッジパネルとの違い
ナレッジパネルとは、人物や場所、モノに関する情報を含む特別なボックス表示のことです。
特にデスクトップ画面で検索した時に、素早く視認しやすい右側上部に表示されます。
強調スニペットがWebページ内から情報を取得して表示するのに対し、ナレッジパネルはGoogleが使用する知識ベースから情報を収集する特徴があります。
ナレッジパネルに採用されるかどうかはGoogleの判断によるため、サイト側でできることは、ユーザーの問いに対して簡潔に答えを述べたコンテンツを作成することのみです。
強調スニペットの種類
検索結果の最上部に強調表示される強調スニペットですが、表示形態にはいくつかの種類があります。
- テキスト+画像
- リスト(箇条書き)
- ナンバーリスト
- 動画
- ハウツー
ハウツー(HowTo)構造化データに関しては、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:CTR向上にも期待大! HowTo 構造化データの実装方法について
基本的な強調スニペット表示は「文章と画像」のパターンとなりますが、ページ内で「箇条書きリスト」や「表」を使用している場合は「リスト」や「表」そのものが強調表示されるパターンもあります。
強調スニペットでリストや表を表示させるコツは、検索クエリ(ユーザーの)に対する答えを「箇条書きリスト」や「表」でマークアップすることです。
強調スニペットは質問をするような検索クエリに対する答えを強調表示させる仕組みのため、答えが「複数ある場合」などに画像のようなリスト表示を獲得できます。
強調スニペットを表示させる方法
様々な表示形態をもつ強調スニペットは、以下の方法を実践することで表示確率を高めることが可能です。
- ページを上位表示させる
- 簡潔で分かりやすい文章を書く
- HTMLタグでマークアップする
- 構造化データでマークアップする
- ポリシーに準拠する
強調スニペット表示の対策を行う前に確認しておきたいのが「強調スニペット表示を狙う検索クエリの傾向」です。
強調スニペット表示の大前提として「質問に対する答えとなるページ」が対象となるため、より端的に説明できる検索クエリ(~とは、など)が強調スニペット表示を獲得しやすいといえます。
また、強調スニペット表示を狙う検索クエリの検索結果画面をみて、実際に強調スニペット表示されているかを確認することも重要です。
なぜなら、「強調スニペットが表示されている」ということはGoogleの検索エンジンが特定の検索クエリで強調スニペット表示の必要性を認めていると判断できるからです。
強調スニペットは全ての検索クエリで表示される仕組みではなく、あくまでGoogleの検索エンジンが必要性を感じた場合に限って表示する仕組みなのです。
強調スニペット表示の獲得を狙うWeb担当者は以上のことを念頭におき、以下の対策方法を実践してみてください。
ページを上位表示させる
強調スニペット表示は、特定キーワード(検索クエリ)で上位表示されているページを適用する傾向があります。したがって、検索クエリに対する答えを端的に記載しているからといって、強調スニペットを獲得できるわけではありません。
まずはページを上位表示させるためSEOを意識してコンテンツを作成すると良いでしょう。強調スニペットに表示されることに固執するのではなく、ユーザーにとって有益な情報を効率よく届けるページ・サイトとはどのようなものなのかを考えることが重要です。
簡潔で分かりやすい文章を書く
強調スニペットは全ての検索クエリで表示できる仕組みではありません。一部の限られた検索クエリに対して答えとなるページを強調表示させる仕組みのため、強調スニペットが表示されている検索クエリの傾向を分析する必要があります。
検索エンジンは特性上、検索クエリに対する答えを「検索結果」として提供するしかなく、人間のコミュニケーションのような双方向の言葉のキャッチボールができません。
つまり、ユーザーが入力した検索キーワード(検索クエリ)に対して、可能な限り近い答えを提供しようと試みるのです。
その結果、検索クエリに対して「高い精度で答えと認識されているページ」は上位表示される確率が上がり、強調スニペット表示も獲得できる傾向にあることがわかっています。
HTMLタグでマークアップする
Google検索エンジンのクローラーはページ情報を基本的な構成要素であるHTMLタグを中心に認識しています。したがって、ページ内でHTMLタグを適切に使用していなければクローラビリティが下がり、強調スニペット表示の機会を逃してしまいます。
HTMLタグのマークアップはW3Cが定義するHTMLタグを考慮することがポイントとされていますが、ページ内の情報の粒度(情報の親子関係)を整理して再設計するだけでも効果は期待できます。
H2~H4タグを軸に情報の親子関係を見出しに落とし込むことで、クローラビリティの高いページができあがります。
構造化データでマークアップする
強調スニペットの種類の一つに、リッチリザルトが組み合わさったHow to(ハウツー)があります。リッチリザルトが組み合わさっていることで、構造化データによるマークアップが強調スニペットの表示に影響していることがわかります。
※モバイルの検索結果画面
構造化マークアップは通常リッチリザルトにおける多様なコンテンツの表示に使われますが、強調スニペットにも採用される可能性があることから、検索エンジンに要素の意図を伝えることがより重要になっていると言えるでしょう。
関連記事:構造化データとは?メリット・デメリット・構成要素・検証方法を解説
ポリシーに準拠する
強調スニペット表示を獲得するためには、ページ内の情報が「強調スニペットに関するポリシー」に準拠している必要があります。
とはいえ、内容は「差別的である」や「有害で危険である」など、公序良俗に反する内容となっているため、強調スニペットに限らずコンテンツの制作を行うにあたって大前提となるものです。
ですので、特に注意すべき項目はありませんが、ポリシーの理解は最低限必要ですので目を通しておくことをおすすめします。
強調スニペットを非表示にする方法
強調スニペットは「nosnippet」をメタタグとしてhead内に挿入することで、意図的に非表示(オプトアウト)にすることが可能です。
しかし、設定の仕方を間違うと、ページ流入自体が減少する可能性もあるため実施する場合は注意が必要です。
強調スニペットが削除される理由
強調スニペットはGoogleがユーザーの利便性を考えた強調表示の仕組みのため、現状適用しているページよりもユーザーの利便性を高める内容のページを見つけた場合は入れ替わってしまいます。
一度強調スニペットを獲得したからといって、特定キーワードの強調スニペット枠を永遠に獲得できるわけではありません。
また、強調スニペットはユーザーからの報告によって手動で削除されることがあります。なぜなら、膨大な検索規模のせいでエラー表示を見つけ出すことが難しく、ユーザーからの報告に頼らざるを得ないからです。
とはいえ、検索クエリに対する端的な答えをページ内に盛り込んで強調スニペット表示されている場合はユーザーの利便性を高めて記事作成をした結果が反映されているため、ユーザーからの報告による削除はないと想定して良いでしょう。
まとめ
強調スニペットは検索結果画面の最上部に表示枠をもつGoogle検索エンジンが用意した仕組みです。強調スニペットを表示させる方法にはいくつか種類がありますが、最も重要なのはコンテンツSEOを意識した記事作成を行うことです。
ユーザーの利便性を考えて記事の見出し設計を最適化したり、分かりやすい文章で可読性の高いページを目指したりすることで、結果的に強調スニペット表示を獲得できます。
強調スニペットを意図的に表示できない分、ユーザーファーストなコンテンツSEOの取り組みが最も近道となり得るでしょう。
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