ナレッジパネルとは?情報を表示させる方法や認証、更新の流れも紹介
Googleが世界中で利用されている背景には、検索結果の表示方法に工夫を凝らしている点が挙げられます。
その中のひとつである「ナレッジパネル」は、Googleがユーザーの利便性を高めるために表示しているもの。
ナレッジパネルに自社の情報が表示されれば、クリック率やコンバージョンが高まるかもしれません。
今回はナレッジパネルの特徴と表示させる方法、認証・更新方法について解説します。ナレッジパネルを利用した施策を講じていきましょう。
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ナレッジパネルとは
Googleによるとナレッジパネルとは、ナレッジグラフに存在する対象(人、場所、組織、物事など)を検索した際に Google上に表示される情報ボックスであると説明されています。
検索された結果に対し、Web上の情報をもとに自動で生成されます。事前になにか編集できるようなフィールドがあるわけではありません。
たとえば「SEO」と検索した際に、赤線で囲んだ部分が表示されます。これがナレッジパネルです。
ナレッジパネルで表示される項目
ナレッジパネルで表示される項目の出し方は、検索したキーワードの性質によって少しずつ異なります。
表示される内容の情報源は、ナレッジグラフに蓄積された「エンティティ(実在する物事)」から選択されます。
この情報をもとに、主に以下の内容が表示される仕組みです。
【ナレッジパネルの項目一覧】
- トピックのタイトルとようやく
- トピックに関連する長い説明
- 人・場所・モノの写真
- 主要な事実(誕生日、所在地など)
- ソーシャルプロフィールや公式サイトへのリンク
- 楽曲名(アーティストの場合)
- 所属選手名(スポーツチームの場合) など
ナレッジグラフとは
ナレッジグラフとは、Web上のデータからGoogleがユーザーに役立つと判断した情報をするものです。
たとえば人物名で検索された場合、次のようになっています。
表示内容には名前とフリガナのほか、肩書や生年月日、簡単な説明文があります。
ナレッジグラフに蓄積された膨大なデータから、ユーザーが必要としているであろう情報を抽出しているのです。
詳しく検索をするまでもなく、詳細な情報が手に入るようになっています。
ナレッジパネルと強調スニペットの違い
混同しがちなものに「強調スニペット」があります。
強調スニペットとは、Googleが検索キーワードからユーザーの知りたい情報を推測し、情報一部を抜粋して表示する仕組みのことを指します。
具体的には、以下のように表示されるものが強調スニペットです。
ナレッジパネルとの違いは、Googleが情報をまとめたものなのか、サイトからもっとも適切と思われる結果を抜粋したものかです。
Googleによる編集がなされており、かつ検索結果右側に表示されるものがナレッジパネルだと覚えておきましょう。
ナレッジパネルとGoogleビジネスプロフィールの違い
ナレッジパネルともうひとつ、よく似た存在として間違われやすいのがGoogleビジネスプロフィールです。
どちらもナレッジグラフの情報を反映させていますが、表示されている情報が違います。
表示場所は同じですが、Googleビジネスプロフィールの場合、地図データや写真、経路案内が表示されます。混同しないように注意しましょう。
ナレッジパネルに情報を表示させる方法
ナレッジパネルに情報を表示させるには、Googleにその情報が検索ワードに該当していることを認識させなければなりません。
そのための方法として、次の3つを登録・設定しなければなりません。
- Googleビジネスプロフィールに登録する
- Google Search Consoleに登録する
- 構造化データを追加する
Googleビジネスプロフィールに登録する
Googleビジネスプロフィールとは、Googleビジネスプロフィールの情報を編集するサービスのことです。
設定することで簡易的なWebサイトや広告の表示ができるほか、MEO対策にもなります。
基本的にはビジネスオーナーが編集するものですが、利用者や顧客が勝手に作成するケースもあります。
間違った情報が載せられていると、ナレッジパネルにも影響が出るため早急に設定してしまいましょう。
また、登録することで口コミ管理ができるようになり、SEO・MEOともに有利になるといわれています。
Googleビジネスプロフィールへの登録方法は、「Googleビジネスプロフィールとは?登録方法や利用するメリット・デメリットも徹底解説」を参考に進めてください。
Google Search Consoleに登録する
Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)とは、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。
サイトのアクセス状況を確認できるほか、流入した検索キーワードがわかるようになっています。
ナレッジパネルとは直接関係はありませんが、Google Search Consoleに登録しておくことで、Googleからの通知や問題を確認することができます。
Google Search Consoleへの登録方法は、「2021年版|Googleサーチコンソールの使い方(登録・設定方法も解説)」で詳しく解説しています。
構造化データを追加する
構造化データとは、テキスト情報にメタデータを持たせたもののことです。
別の言い方では「構造化マークアップ」と言われています。
構造化データを正しく埋め込むことで、Webサイトから検索エンジンに対して情報を渡しやすくなります。
サイトに関する情報が具体的に構造化されていれば、必然的に「必要な情報」として吸い上げやすくなり、ナレッジパネルを表示されやすくなるのです。
構造化データ追加方法は、「構造化データとは?メリット・デメリット・構成要素・検証方法を解説」で詳しく解説しています。
ナレッジパネルの認証方法
ナレッジパネルの認証方法は2つあります。
いずれの方法も難しくはないものの、Googleアカウントで認証する場合は事前にGoogle Search Consoleの登録をしておきましょう。
Googleアカウントで認証する
Googleアカウントで認証する手順は以下のとおりです。
- Google検索を開く
- 自身、または自身は関係する組織などエンティティを検索し、ナレッジパネルを確認する
- ナレッジパネル最下段の[このナレッジパネルに対して申し立てを行う]をクリックする
- 認証後に使用可能になる機能情報が表示されるので確認する
- エンティティの正式な代表者として認証を受けるため、以下で所有する公式サイトのプロフィールのいずれかにログイン
- Google Search Console
- YouTube
- 正常にログインされれば、エンティティの管理ができるようになる
もし認証を受けるために関連付けられているサイトをGoogleが特定できない場合は、本人確認できる追加情報の提出が求められる場合があります。
サードパーティーによる認証
Googleが提供しているコンテンツ以外のサードパーティーによる認証も可能です。
TwitterもしくはFacebookのアカウントとGoogleアカウントを関連付けることで認証されます。
サードパーティーによる関連付けは削除も可能ですが、サードパーティーへのログインが必要であったり、該当サイトやプロフィールに関連付けられたGoogleアカウントを使用しなければならなかったりします。
ナレッジパネルの情報の更新方法
ナレッジパネルの情報の更新は、上記の方法で認証を受けた後であれば可能になります。
具体的な更新方法は次のとおりです。
- Google検索を開く
- 関連付けられたGoogleアカウントにログインする
- 「ウェブとアプリのアクティビティ」が有効になっていることを確認する
- 対象のエンティティを検索し、ナレッジパネル上部にある[情報の修正を提案]をクリックする
- 変更する情報をクリックし、変更内容と必要性(理由)・証拠となるサイトのURLを記載する
- [送信]をクリックして完了する
変更箇所が複数に及ぶ場合、1つずつ4~6の処理をしなければなりません。
もし、4が表示されない場合は、エンティティの認証を受けたアカウントでログインし直す必要があります。
ナレッジパネルが表示されないとき
手順に従って認証を受けたにも関わらずナレッジパネルが表示されない場合、いくつかの対処法を試すことで改善されることがあります。
以下の方法を試してみましょう。
- Googleビジネスプロフィールの情報を最新にする
情報が古い場合は表示されないことがある。
Googleビジネスプロフィールの情報を更新すれば表示できる可能性あり。
- 口コミの管理を行う
口コミの管理ができておらず更新が止まっていると判断されている場合に表示されない。
口コミを整理することで表示される可能性がある。
- 信用に足るコンテンツが不足している
SNSや公式サイトなどの情報不足が原因。
コンテンツの拡充をしていく中で表示されるようになることもある。
いくつかの原因が考えられるものの、なぜナレッジパネルが表示されないのかに関して、Google公式からの回答はありません。
事実、Googleも必ずナレッジパネルが表示されるとは限らない理由として、次のように発表しています。
検索結果にビジネス情報が表示されるかどうかはさまざまな要因に左右されます。関連性、距離、ビジネスの目立ち度などがすべてローカル検索結果の掲載順位の要因になります。ビジネスが確認されても、検索結果に表示されるとは限りません。
(引用元:Google「ビジネス プロフィール内のビジネス情報」)
もちろん、信用に足る情報が掲載されていることが大前提です。
もしかすると、ナレッジパネルを表示するのに必要な証拠が不足している可能性があります。
改めて抜けはないか、手を付けていないPR手法はないかを確認してみるといいでしょう。
まとめ
ナレッジパネルは検索ユーザーの利便性を向上させるものです。
Googleがアルゴリズムを公表していない以上、本記事で解説した方法を試しても、ナレッジパネルの表示方法は100%できるとは限りません。
信用に足るだけの情報発信やフィールドを整え、少しでも施策を講じていけば、表示されるかもしれません。
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