SEOスコアとは?点数を上げるために使う無料チェックツールを解説
何の指標もなく手探り状態では、サイトの改善は難しいと思います。そこで、改善に活用してもらいたいのが、サイトの評価を数値化したSEOスコアです。
ここでは、サイトのSEOスコアを調べるためのチェックツールや、SEOスコアの点数を上げるために意識したいことについて紹介します。
そもそもサイト運営においてどのようなことを意識すべきかを解説していきますので、サイト管理などに携わっている方は、ぜひサイト運営に活用して下さい。
SEO対策を進めるなかで「SEOスコアとは何を指すのか」「自社サイトの点数をどのツールで測ればよいのか」と迷うWeb担当者は少なくありません。SEOスコアは検索エンジンの評価を数値で把握する手がかりになりますが、意味を正しく理解しないまま数値だけを追うと、かえって順位を下げる施策につながることもあります。
以下では、SEOスコアの意味と評価の仕組みから、無料で使えるチェックツール、点数を上げるために意識したいこと、検索順位チェックとの違いまで、SEOの実務目線で整理して解説します。
SEOスコアとは?
👉 このパートをまとめると!
SEOスコアは検索エンジンの評価をツールが独自に点数化した目安の指標です。
SEOスコアとは、サイトが検索エンジンからどの程度評価されているかを点数化した指標を指します。
実際の検索順位は、検索エンジンが持つ数多くの評価項目によって決まります。Googleは評価に関わるシステムが多数あることを公表していますが、その具体的な計算式や重み付けは公開されていません。そのため、検索エンジンが内部で用いる「正確なスコア」を第三者が知ることはできません。
そこでSEOスコアとして使われるのが、各種チェックツールが独自の基準でサイトを点数化した数値です。この数値はGoogleが付けた公式の点数ではなく、あくまで改善の目安として参考にするものですが、点数化されることで「どこを、どの順番で直すべきか」を判断しやすくなります。
SEOスコアは何を評価しているのか

👉 このパートをまとめると!
SEOスコアはサイト全体の評価と記事単体の評価という2つの側面で見ます。
SEOスコアと一口にいっても、評価する対象には大きく2つの側面があります。ツールを使う際は、いま見ている数値が「サイト全体」と「記事単体」のどちらの評価なのかを区別すると、改善の的を絞りやすくなります。
Googleは公式のGoogle検索の基本事項(Search Essentials)で、利用者を第一に考えた有用で信頼できるコンテンツづくりを評価の土台に据えることを示しています。SEOスコアも、この考え方に沿って「サイトや記事がユーザーの役に立っているか」を各ツールなりの基準で点数化したものと捉えると理解しやすくなります。
サイト全体で見るSEOスコア
サイト全体で見るSEOスコアは、ドメイン単位の評価です。ドメインの信頼性や被リンクの獲得状況、サイト構造の健全性など、サイト全体の土台に関わる要素を評価します。
サイト全体のスコアは短期間では大きく動きにくく、質の高い被リンクの獲得やサイト構造の改善など、中長期の積み重ねで高まっていく性質があります。
記事単体で見るSEOスコア
記事単体で見るSEOスコアは、個々のページ(記事)を対象にした評価です。検索キーワードに対するコンテンツの網羅性、見出し構成、内部リンク、表示速度など、そのページ単体で改善できる要素を評価します。
記事単体のスコアは、コンテンツのリライトや内部対策によって比較的短期間で改善しやすいのが特徴です。まずは記事単体のスコアで改善点を洗い出し、サイト全体の底上げにつなげていくと効率的です。
SEOスコアを調べるおすすめの無料チェックツール6選
👉 このパートをまとめると!
表示速度・コンテンツ・被リンクを無料ツール6つで目的別に点数化します。
SEOスコアを調べるには、目的に応じたチェックツールを使い分けます。1つのツールですべてを網羅できるわけではなく、「表示速度」「コンテンツ」「被リンク」など測定対象が異なるツールを組み合わせることで、サイトの課題を立体的に把握できます。
まずは、実務で使いやすい無料ツールを目的別に整理した比較表を確認してください。より多くのSEOツールを目的別に比較したい場合はSEOツールおすすめ25選もあわせて参照してください。
| ツール名 | 主な測定対象 | 料金 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
| PageSpeed Insights | 表示速度・Core Web Vitals(LCP/INP/CLS) | 無料 | pagespeed.web.dev |
| Lighthouse | パフォーマンス・SEO・アクセシビリティの総合診断 | 無料 | Lighthouse |
| 高評価 | コンテンツSEO(文字数・見出し・使用キーワードなど) | 無料 | ko-hyo-ka.com |
| SEOチェキ! | 内部SEO(title・meta・発リンク・出現頻度) | 無料 | seocheki.net |
| Moz | ドメイン評価(DA)・被リンク | 無料枠あり(要登録) | moz.com |
| Google Search Console | 実データ(検索パフォーマンス・インデックス・CWV) | 無料 | Search Console |
表示速度を点数化する「PageSpeed Insights」
「PageSpeed Insights」はGoogleが提供する無料ツールで、ページの表示速度とユーザー体験を0〜100のパフォーマンススコアで点数化します。調べたいURLを入力して分析ボタンを押すだけで、パソコン向けとモバイル向けそれぞれの評価と改善点を確認できます。
評価の中心となる指標はCore Web Vitals(LCP・INP・CLS)です。2024年3月12日には、応答性を測る指標が従来のFID(First Input Delay)からINP(Interaction to Next Paint)へ置き換わりました。良好なINPの目安は200ミリ秒以下とされています。
表示速度はユーザー体験に直結します。Think with Googleのモバイルサイトに関する調査では、ページの表示時間が1秒から3秒に延びると直帰する確率が32%上昇すると報告されており、表示速度の改善はSEOスコアだけでなく離脱防止の観点でも重要です。
総合的に診断する「Lighthouse」
「Lighthouse」はGoogleが提供する無料の診断ツールで、Chromeの検証機能(DevTools)から実行できます。パフォーマンス・アクセシビリティ・推奨事項・SEOの4カテゴリを、それぞれ0〜100で点数化します。
PageSpeed Insightsが表示速度を中心に評価するのに対し、Lighthouseはページ単位の技術的な品質を幅広く点数化できる点が強みです。改善提案も具体的に表示されるため、記事単体のスコアを底上げしたいときに役立ちます。
コンテンツを点数化する「高評価」
「高評価(こうひょうか)」は、コンテンツSEOを点数化してくれる無料ツールです。評価したいページのURLと狙っている検索キーワードを入力するだけで、コンテンツの評価を数値で確認できます。
文字数や単語数、見出し情報、代替テキスト、発リンクなどの項目を評価し、点数として示してくれるため、記事単体の改善点を把握するのに向いています。キーワードに対してコンテンツが不足している箇所を可視化できるので、リライトの優先順位づけに活用できます。
内部SEOを簡易チェックする「SEOチェキ!」
「SEOチェキ!」は、URLを入力するだけで内部SEOの基本項目を無料で確認できるツールです。titleタグやmeta description、h1タグ、キーワードの出現頻度、発リンク数などをまとめて診断できます。
登録不要で手軽に使えるため、公開前のページチェックや、競合ページの構成を素早く把握したいときに便利です。なお、SEOチェキ!の検索順位チェック機能はGoogleの仕様変更により10位までの確認に限られる点は把握しておきましょう。
ドメインの評価を調べる「Moz」
「Moz」は、ドメインの評価(ドメインオーソリティ)や被リンクの状況を調べられる世界的に利用されているSEOツールです。無料アカウントを登録すると、被リンクを調べる「Link Explorer」や、Chrome拡張機能「MozBar」などを利用できます。
無料枠には調査できる回数や項目の上限が設けられており、その内容は改定されることがあります。執筆時点の最新の無料枠・上限については、利用前に公式サイトで確認してください。日本語には対応していませんが、ドメイン単位の評価や被リンクの傾向を把握したいときに有用です。
実データで健全性を測る「Google Search Console」
「Google Search Console」は、Googleが提供する無料ツールで、自社サイトが検索でどのように扱われているかを実データで確認できます。検索パフォーマンス(表示回数・クリック数・掲載順位)、インデックス状況、Core Web Vitalsの評価などを一元的に把握できます。
ツールが独自に算出するスコアと異なり、Google Search ConsoleはGoogle自身のデータに基づく点が最大の強みです。SEOスコアで見つけた課題が実際の検索パフォーマンスにどう影響しているかを、Google Search Consoleで突き合わせて確認するとよいでしょう。
スコアで見つけた課題を、順位改善につながる施策へ
ツールで点数は分かっても、「どの数値から、何を、どの順番で直すか」で手が止まりがちです。SEO Dash! byGMOなら、課題の可視化から改善の優先順位づけまで専門家がサポートします。
SEOスコアと検索順位の違い
👉 このパートをまとめると!
SEOスコアは品質の点数化、検索順位チェックは実際の掲載順位の追跡で別軸です。
SEOスコアと検索順位(検索順位チェック)は混同されがちですが、役割が異なる別の指標です。両者を切り分けて使うことで、施策の効果を正しく判断できます。
SEOスコアは、サイトや記事の品質・健全性をツールが独自の基準で点数化したものです。「何を直すべきか」という改善の方向性を示す、いわば健康診断のような役割を果たします。
一方、検索順位チェックは、狙ったキーワードで実際に検索結果の何位に表示されているかを追跡するものです。施策の結果として順位がどう動いたかを測る、いわば試験の点数のような役割です。
SEOスコアを改善しても、それが検索順位の上昇に直結するとは限りません。スコア(品質の点数化)で改善点を見つけて対策し、検索順位チェック(実際の掲載順位の追跡)で効果を検証する、という2段構えで運用することが大切です。
SEOスコアを上げるために意識したい3つのこと

👉 このパートをまとめると!
コンテンツの質・内部SEO・外部SEOの3方向を整えるとスコアは上がります。
SEOスコアを上げるために意識すべきことは、次の3点です。
- コンテンツの質を高める
- 内部のSEO対策を行う
- 外部のSEO対策を行う
それぞれの正しい対策を積み重ねることでSEOスコアの上昇が期待できます。一方で、やってはいけない対策もあります。なかなか順位が上がらない場合は、自社サイトが基本的な対策を行えているか、いま一度確認してください。
1.コンテンツの質を高める
SEOスコアを上げる方法として最も有効なのは、質の高いコンテンツを作ることです。
検索エンジンへの対策だけを優先すると、本当の意味で質の高いコンテンツは作れません。次のような点を意識することで、ユーザーの利便性が高まり、検索エンジンからの評価にもつながります。
- 同じ分野の他サイトとの差別化を図り、独自性を持たせる
- 検索意図に沿った有益な情報を提供し、満足度の高いページに仕上げる
質の高いコンテンツは、ユーザーの利便性を高めるうえで欠かせない要素です。
2.内部のSEO対策を行う
次に行うべき施策は、内部SEO対策です。内部SEO対策にはさまざまな種類があり、どれか1つを行えば評価が上がるというものではありません。
Google検索の基本事項では、分かりやすいページ階層になるようサイトを設計することや、表示速度を高めて読み込み時間を短縮することなどが推奨されています。技術的な内部対策の詳しいチェック項目は、「テクニカルSEO」基本のチェックポイント|対策ツールも紹介で解説しています。
内部SEOで重視すべきは、あくまでサイトを訪れたユーザーの利便性です。加えて、次のような施策は評価を下げる要因になるため避けてください。
- 過剰な内部リンクの設置
- 重複するコンテンツ
- meta情報の重複
- 表示速度が極端に遅い状態
これらに当てはまる場合は、早めに修正しましょう。
3.外部のSEO対策を行う
最後の対策は、外部SEO対策です。外部SEOとは、外部サイトから質の高い被リンクを得ることでサイトの評価を高める対策を指します。
質の高いサイトからリンクを得ると、検索アルゴリズムに自社サイトが有用だと判断されやすくなり、評価の向上につながります。
ただし、外部SEO対策は基本的に自分で完全にコントロールできるものではありません。Googleのリンクスパムポリシーでは、リンクプログラムの利用や有料でのリンク購入などは禁止されており、これらは悪質なリンクとして扱われます。
悪質な不正リンクと判断されると、検索順位の大幅な下落や、最悪の場合はインデックスからの削除につながり、検索結果にサイトが表示されなくなります。不正なリンク獲得は絶対に行わないでください。
SEOスコアにあまりこだわりすぎないこと
👉 このパートをまとめると!
スコアは指標のひとつ。数値よりユーザーにとっての有益さを優先します。
SEOスコアを意識しすぎるあまり、誤った改善を行うとサイトの評価はかえって下がってしまいます。重要なのは、サイトがユーザーにとって有益なものになっているかどうかです。
検索エンジンが評価する優良なサイトとは、ユーザーが求めるオリジナル性のあるコンテンツを提供し、利便性が高く分かりやすい構造になっているサイトです。スコアの数値ばかりを追うと、ユーザーに向き合わないサイト運営となり、結果として評価を下げることにつながります。
【GMO TECH SEOコンサルタントの視点】ツールが出すスコアは、あくまで改善点を見つけるための「入口」です。点数を満点に近づけること自体を目的にすると、読者にとって不自然なキーワードの詰め込みや過剰な内部リンクを招きがちです。支援の現場で重視しているのは、スコアが指し示す課題を、検索意図に沿ったコンテンツ改善へ翻訳することです。
SEOスコアは1つの指標に過ぎません。常にユーザーファーストでコンテンツを作ることが、遠回りのようで最も確実なスコア向上の道です。
SEOスコアに関するよくある質問
👉 このパートをまとめると!
目安点数・無料計測・検索順位への影響など、よくある疑問に回答します。
SEOスコアについて、検索でよく調べられる疑問に回答します。
SEOスコアは何点が目安ですか?
ツールによって基準が異なるため、一律の合格点はありません。PageSpeed Insightsのように0〜100で評価するツールでは、一般に90点以上が「良好」の目安とされます。ただしスコアはあくまで改善のための目安であり、満点を目指すことよりも、指摘された課題を検索意図に沿って改善することが大切です。
SEOスコアは無料で測定できますか?
測定できます。PageSpeed Insights・Lighthouse・高評価・SEOチェキ!・Google Search Consoleなど、無料で使えるツールが複数あります。Mozのように無料枠と有料プランが分かれているツールもあるため、目的に応じて使い分けてください。
PageSpeed Insightsのスコアは検索順位に直結しますか?
直結はしません。表示速度に関わるCore Web Vitalsはユーザー体験を評価する要素の1つですが、検索順位は多数の要素で総合的に決まります。スコアが高いほど順位が上がると単純に考えるのではなく、ユーザー体験を改善する取り組みの一環として活用してください。
まとめ
👉 このパートをまとめると!
ツールで現状を把握し、ユーザー本位で改善することがスコア向上の近道です。
SEOスコアは、検索エンジンからの評価をツールが独自に点数化した指標であり、サイト改善の羅針盤として役立ちます。数値化された評価がなければ、どこをどう直すべきかを判断しにくくなります。
一方で、スコアの数値ばかりを気にするとユーザーを置き去りにしたサイトになり、結果として評価を下げてしまいます。ツールで現状を把握し、検索順位チェックで効果を検証しながら、ユーザー本位で改善を進めることが大切です。SEOの基礎から実践までを体系的に学びたい場合は、SEO対策の基礎から実践までの解説記事一覧もあわせて参照してください。
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