VSEOとは?ブログSEOとの違いやメリット、具体的な対策について解説
動画の内容をいくら作り込んでも、視聴者に見てもらえなければ意味がありません。
そのためには、検索エンジンで上位に表示されることが重要です。
その施策であるVSEOについて、SEOと何が違うのか、今注目されている理由やメリット、やり方などをしっかり理解していきましょう。
- VSEOとは?
- VSEOとブログSEOの違い
- VSEOが重要視されている5つの理由
- ①他の企業との差別化を図る
- ②動画コンテンツの重要度が高くなった
- ③さまざまな場所からのアクセスが狙える
- ④拡散による効果が狙える
- ⑤取り組んでいる企業が少ない
- VSEO対策をする5つのメリット
- YouTubeやGoogle の検索順位が上がる
- CV率が高まる
- 狙ったキーワードでブランディングできる
- 他の動画のおすすめ欄に紹介される
- チャンネル登録者数が増える
- VSEO対策に効果的な9つのポイント
- ①タイトルにキーワードを入れる
- ②動画の概要欄を記載する
- ③ハッシュタグをつける
- ④タイムスタンプを入れる
- ⑤サムネイルを設定する
- ⑥字幕・翻訳をつける
- ⑦再生リストを活用する
- ⑧投稿時間や曜日を決める
- ⑨ブラウジング機能を活用する
- まとめ
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VSEOとは?
VSEOとは、動画コンテンツにおけるSEOのことです。「Video Search Engine Optimizaition」の頭文字を取って、VSEOと呼ばれています。
動画コンテンツの代表と言えばYouTubeですが、VSEOは主にYouTubeの検索で上位に表示されるように対策することです。つまり、YouTube版の検索エンジンの最適化になります。
これからYouTubeでコンテンツを展開しようと考えている、もしくはYouTubeに動画をすでにアップしているけれど何の施策も行なっていないという方は、いち早くVSEOを取り入れることで訪問者の流入を増やせる可能性が高いと言えるでしょう。
ここからは、SEOは理解しているけれどVSEOは怪しいという方や、動画で初めてSEO対策をやるという方にも、わかりやすく解説していきます。
VSEOとブログSEOの違い
VSEOが何かわかったところで、次はブログのSEOとの違いを見ていきましょう。大きな違いは、対象とするコンテンツや検索エンジンの違いです。
VSEOは、YouTubeの検索での上位表示を目指す施策で、対象とするコンテンツはもちろん動画です。対してブログSEOは、GoogleやYahooなどの検索エンジンでの上位表示を目的とし、対象となるコンテンツ形式は基本的にテキストになります。
それ以外の考え方は基本的に似ており、設定の仕方もブログでSEOをやったことがあれば、特に難しくはないでしょう。
例えば、はてなブログは基本の設計自体がSEO対策しやすいように作られており、初心者でも簡単に設定できるようになっています。YouTubeも動画をアップロードする際に、必要な項目を入れるだけでVSEO対策ができる設計になっています。
VSEOが重要視されている5つの理由
近年、動画に対してSEO対策を行えるVSEOが、非常に重要視されつつあります。その理由が、次の5つです。
- 他の企業との差別化が図れること
- 動画コンテンツの重要度が高くなったこと
- さまざまな場所からのアクセスが狙えること
- 拡散によって大きな効果が狙えること
- 取り組んでいる企業がまだ少ないこと
それぞれの理由をさらに詳しく見ていきましょう。
①他の企業との差別化を図る
SEOは、今やWEBコンテンツでは当たり前の施策です。ほとんどの企業が対策を行っており、競争が激しく上位を狙うのは簡単ではありません。しかし、VSEO対策はまだ認知度が低く、重要視している企業も少ないでしょう。
そのため、動画コンテンツに対してVSEO対策を取ることで、他の企業と差別化を図ることができます。ユーザーから動画が認知されやすくなれば、視聴回数の増加につながるのです。
②動画コンテンツの重要度が高くなった
スマホの普及や通信速度の高速化などにより、誰もが気軽に動画を見ることができるようになりました。
また、コロナ禍でリモートワークや余暇を家で過ごす時間が増え、動画を視聴する時間が増えたことで、動画コンテンツの重要度が格段に高くなっています。
今ではYouTubeにアップロードされる動画は、1分で500時間以上にものぼると言われています。それだけ大量の動画が配信されている中では、VSEO対策をしないと動画が埋もれてしまい見てもらえないという結果になりかねません。
③さまざまな場所からのアクセスが狙える
YouTube動画は、YouTube内での検索だけでなく、Googleの検索結果にも表示されます。Googleで特定のキーワードを検索した際に、WEBサイト以外に動画が検索結果に表示されているのを見たことがあるでしょう。
YouTubeに動画を公開する時にVSEO施策を講じることで、Googleの検索エンジンに評価してもらいやすくなるのです。それにより検索結果の上位に表示されれば、動画へのアクセスにつなげられます。また、YouTubeで自社の動画が関連動画に表示されれば、連鎖的にアクセスを増やすことも可能です。
④拡散による効果が狙える
さまざまな場所からのアクセスにより動画の視聴が増えれば、TwitterなどのSNSでの拡散にも期待できます。インフルエンサーやフォロワーの多いユーザーの目に留まれば、一気に拡散され視聴数が大幅アップすることもあり得るでしょう。
⑤取り組んでいる企業が少ない
これだけ重要度の高いVSEO対策ですが、対策している企業はまだまだ少ないのが現状です。だからこそ、このタイミングでVSEO対策をしっかり行えば、先行者として有利になります。
動画コンテンツからのサイト流入やCV獲得を考えるならば、VSEO対策は必須と言えるでしょう。
VSEO対策をする5つのメリット
次に、VSEO対策をするメリットについて解説していきましょう。
メリットは次の5つが考えられます。
- YouTubeやGoogleの検索順位が上がる
- CV率が高まる
- 狙ったキーワードでブランディングできる
- 他の動画のおすすめ欄に紹介される
- チャンネル登録者数が増える
YouTubeやGoogle の検索順位が上がる
一番大きなメリットは、YouTubeやGoogleでの検索で上位表示されやすくなることです。これはSEOと同じく、対策することでYouTubeやGoogleの検索エンジンで評価が上がるためです。
検索順位が上がれば当然ユーザーからの認知度も上がり、動画の視聴数も上がります。
CV率が高まる
動画の視聴数が上がれば、CV率アップにもつながります。しかし、何の施策もしていない動画では、視聴されてもCV率アップにつながらないこともあり得るでしょう。
適切なキーワードを入れ、見てほしいユーザーが動画を見つけ興味を引かれるような対策を取ることができれば、自ずとCV率は高まります。
狙ったキーワードでブランディングできる
VSEO対策におけるキーワードの設定は、そのまま企業のイメージになります。ユーザーに持ってほしいイメージをキーワードに適切に落とし込めれば、検索し動画を視聴する過程で自然とブランディングされていくでしょう。狙いたいキーワードはこちらで設定できるので、まだ明確なブランディングがない企業は是非活用するべきです。
他の動画のおすすめ欄に紹介される
YouTubeにはブラウジング機能というものがあり、この機能によってユーザーの画面におすすめの動画が表示されます。このおすすめ動画は、ユーザーが見た動画や検索したキーワードをもとに、YouTubeのアルゴリズムでセレクトされるものです。
VSEO対策でキーワードを設定し、YouTubeに認識されることでユーザーへのおすすめ動画に紹介されれば、視聴が増える可能性が高まります。
チャンネル登録者数が増える
他の動画のおすすめ欄に紹介されることで視聴が増えれば、当然チャンネル登録者数の増加も期待できます。さらに、自社のチャンネルのおすすめ欄にも表示させれば、より効果的です。
ひとつの動画を視聴した時に、「この動画も面白そう」と興味を持ってもらえれば、チャンネル登録をしようという行動につながりやすくなります。
VSEO対策に効果的な9つのポイント
なぜVSEOが重要か、そのメリットも含め理解できたことでしょう。次は対策としてどのようなやり方があるのか、次の9つのポイントに沿って解説していきます。
- タイトルにキーワードを入れる
- 動画の概要欄を記載する
- ハッシュタグをつける
- タイムスタンプを入れる
- サムネイルを設定する
- 字幕・翻訳をつける
- 再生リストを活用する
- 投稿時間や曜日を決める
- ブラウジング機能を活用する
対策を全て行うのは大変ですが、それぞれ効果が期待できるので、どれも取り入れていただきたいポイントです。
①タイトルにキーワードを入れる
WEBサイトのSEO対策と同じく、VSEOでもタイトルにキーワードを入れることが、1つ目の重要ポイントです。これにより、YouTubeのアルゴリズムに、動画の内容とキーワードの関連性を示すことができます。
また、ユーザーにも興味を持ってもらいやすくもなります。キーワードを入れる箇所はタイトルの前半にし、全体の文字数は28〜40文字に収めるのが効果的です。
さらにキーワードを入れる時は、主となるメインキーワード、検索窓でキーワードに並んで提案されやすいサジェストキーワード、さらにユーザーの興味を引きつけるインパクトキーワードの3つを組み込むことを意識しましょう。
②動画の概要欄を記載する
次に動画の説明を記入する概要欄ですが、こちらにもキーワードを盛り込みます。動画の検索結果に表示されるようにするには、この概要欄にキーワードを記入することがポイントです。
説明文は全角2,500文字まで記載できますが、重要なキーワードは文章の冒頭に持ってくるよう心掛けましょう。キーワードはいくつも入れることができますが、入れすぎや関係のないキーワードは逆効果になるので注意が必要です。
また、キーワードを入れたいばかりに、不自然な文章になるのも避けてください。説明文には、WEBサイトやSNSへのリンクも貼ることができ、そこから他ページに遷移させることもできます。
③ハッシュタグをつける
YouTubeには、ハッシュタグをつけることができます。適切なハッシュタグをつけることで、動画のジャンルや内容などをYouTubeが判断し、検索結果や関連動画に表示されやすくなるので、ハッシュタグも積極的に利用しましょう。
タグをつけられる数の上限は決まっていませんが、5〜10個程度が妥当で、つける時のポイントは次の3つが挙げられます。
- タグを入れる順番は、重要なキーワード順で
- 具体的なキーワードと抽象的なキーワードを混ぜる
- チャンネルIDとチャンネル名も入れる
具体的なキーワードは固有名詞などで、抽象的なキーワードはジャンルやカテゴリーを表すワードです。チャンネルIDとチャンネル名は、視聴されている動画の関連動画に同じチャンネルの他の動画が表示されやすくなるため、同じチャンネル内での回遊が期待できます。
④タイムスタンプを入れる
YouTubeには、タイムスタンプと言って動画内の指定の時間のところまでスキップできるツールが装備されています。動画をいくつかのコマに分け、時間(00:00)と内容を概要欄に記入することで、ユーザーが見たい箇所にすぐスキップできる機能です。
ユーザー側の利便性に加え、YouTube側が動画の内容を把握しやすくもなります。ただし、タイムスタンプの使い方によっては、ユーザーの視聴時間が短くなり、検索結果や関連動画の表示に影響を与える可能性もあります。ユーザーがタイムスタンプを利用しつつ動画をしっかり見てくれるように、分析状況によって見極めることが大切です。
⑤サムネイルを設定する
サムネイル画像は、ユーザーが検索をした時にタイトルとともに一番興味をひくものです。サムネイル画像がユーザーの目に留まらなければ、当然その動画がクリックされることはありません。
YouTubeのサムネイルには、タイトルとは違う文言が目立つように配置されているものが多いです。パッと見た瞬間にどれだけ目を引き、興味を持ってもらえるかが重要になります。
⑥字幕・翻訳をつける
動画の音声をテキスト化して字幕・翻訳をつけることで、YouTubeが動画の内容を把握できるので、関連動画に表示されやすくなります。字幕・翻訳の付け方は、手動で入力する方法と、自動でつける方法の2パターンです。
自動で字幕・翻訳をつける場合は、音声を正しく認識できず間違った内容が記載されることもあるので、しっかりチェックしましょう。
また、字幕・翻訳があると聴覚障がいの方や海外の方にも見てもらいやすくなるので、結果的に視聴数のアップにつながります。
⑦再生リストを活用する
再生リストとは、公開している動画をカテゴリーごとにグループ化することです。ユーザーが見たいカテゴリーの動画を探しやすくなり、チャンネル内での回遊につながります。
タイトルにキーワードを入れることで、YouTube側から検索されやすくもなるので、是非活用しましょう。
⑧投稿時間や曜日を決める
投稿時間や曜日を決めるのも、ひとつの方法です。固定された曜日や時間に継続した動画公開があれば、視聴者はそれを楽しみにするようになります。視聴者がファンになってくれれば、再生回数の増加も期待できるでしょう。
ただし、動画の初動の伸びが期待できる時間や曜日は、カテゴリーによって全く異なります。ユーザーのライフスタイルに大きく左右されるからです。まずは、どの時間帯や曜日に公開するのが最も適切なのか見極めるのが重要になります。
⑨ブラウジング機能を活用する
YouTubeのブラウジング機能とは、ユーザーの視聴履歴や検索ワードを元に、おすすめ動画をトップページに表示する機能です。おすすめ動画に表示されるには、クリック率、視聴者がどれだけ長く動画を見たかを判断する視聴者維持率、コメントや高評価数によるエンゲージメント率が関わってきます。
この3つの指標が高水準であれば、おすすめ動画として評価され再生回数アップにもつながるので、ブラウジング機能をうまく活用できるよう対策を考えることも必要です。
まとめ
新たなコンテンツとしてせっかく動画配信を始めても、何の施策もせずに動画をアップロードしているだけでは、多くの動画の中で埋もれてしまうかもしれません。
本記事で解説したVSEOの重要性や可能性を十分理解した上で、ぜひVSEO対策に積極的に取り組んでいってください。
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-
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