ウェブサイト解析で意識したいポイントとは?おすすめのツールも紹介
しかし、確認しておきたい数値の種類はさまざまで、何をどのように解析すればいいかわからないという方もいるでしょう。
この記事では、ウェブサイトのデータ解析で見るべき数値やおすすめのツールを紹介します。
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ウェブサイト解析における3つの観点
ウェブサイトの解析は、大まかに以下の3つの観点に分けられます。
- アクセス状況
- ユーザー行動
- SEO対策
それぞれ確認すべき項目が細かくありますので、詳しく見ていきましょう。
アクセス状況
サイトの運営で必ず把握しておきたいのが、どのくらいの人がそのサイトを訪れているかという、アクセス状況についてです。
アクセス状況の分析で確認すべき項目は、以下の通りです。
・アクセス数
アクセス数は、「PV(ページビュー)数」と「UU(ユニークユーザー)数」を見る必要があります。
PVは、そのサイトがユーザーから閲覧された回数を示します。ここで重要なのが、「何人が見たか」ではなく「何回見られたか」を示す数値であることです。例えば、PV数が「3」の場合、三人の人が一回ずつ閲覧した可能性もあれば、一人の人が三回閲覧した可能性もあるということです。
一方、UUはそのサイトを訪問した人数を示します。PVとの違いは、「何回見られたか」ではなく「何人が見たか」を示す数値であることです。例えば、三人の人に閲覧された場合、UU数は「3」となりますが、一人の人が三回閲覧した場合のUU数は「1」となります。
・流入元
流入元とは、ユーザーが自身のサイトを訪れる前に見ていたページのことを指します。
直前に見ていたページを把握することで集客の方向性を見定めたり、サイトの課題を可視化できたりします。流入元はGoogleアナリティクスやAIアナリストを活用することで確認できます。
ユーザー行動
ユーザー行動を解析することで、ユーザーがそのサイト内のどこに興味を持っているか、CV(コンバージョン)に向けて導線は引けているかなどを確認できます。
ユーザー行動の分析で確認すべき項目は、以下の通りです。
・離脱率
離脱率は、Googleにより「個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合」(引用:Google アナリティクスヘルプ)と定義されています。
つまり、離脱率を確認することで、そのページで検索行動を終えたユーザーの割合を算出できるということです。
離脱率の高低は、そのページの持つ役割によって異なります。例えば、契約画面や申し込み完了画面など、次にそのサイトで取る行動がないページについては離脱率が高くなる傾向にあります。
これらのページの離脱率が著しく低い場合は、その後の移動先のサイトはどこなのか確認しましょう。
・滞在時間
滞在時間とは、ユーザーがサイト内に滞在している時間を指します。滞在時間は「セッション時間」と「ページ滞在時間」に分類され、それぞれ示す時間が異なります。
セッション時間は、ユーザーがそのサイトに滞在した合計時間を示します。例えば、ユーザーがサイトを訪れたり離れたりを繰り返しながら、合計10分間滞在したとすると、セッション時間は10分です。
一方、ページ滞在時間はページ毎の滞在時間のことを指します。例えば、10分のセッション時間の中で、Aページに3分、Bページに5分、Cページに2分滞在していたとすると、それぞれの時間が各ページの滞在時間となります。
滞在時間は一概に長ければいいというわけではありません。サイトの持つ役割によって、理想的な滞在時間につなげていく必要があります。
・直帰率
直帰とは、ユーザーがはじめに閲覧したページのみで、他のページに移動することなくサイトから離脱することです。直帰率は全てのセッション数を直帰数で割ることで算出します。
サイト内で複数のページをユーザーに閲覧してほしい場合、直帰率を下げることは大きな課題です。例えば、コンバージョンを「契約」に設定している場合、サイトのトップページのみで直帰されてしまうとコンバージョンにつながりません。
ページ内に一目で魅力が伝わるコンテンツを盛り込む、流入経路を確認して正しく導線を引くなど、対策を立てましょう。
・CVR
CVR(コンバージョンレート)とは、コンバージョンした割合、すなわちサイトを訪れたユーザーの中で、そのサイトが目標としている行動をとった人数の割合のことをいいます。
CVRを把握することで、コンバージョンにつなげるにはどのような施策が必要かを確認できます。
例えば、CVRが低調であれば、広告のターゲットの変更を検討したり、サイト全体や各ページのユーザビリティを改善したりといった対策が必要です。
・ヒートマップ
ヒートマップを活用すると、ページ内でどの範囲がよく読まれているか、どの部分がよくクリックされているか、どこでページを閉じているのかを解析できます。
数字ではなくサーモグラフィーのような色の濃淡で判別されるため、課題の認識がしやすいです。
ヒートマップを活用することで、定量的なデータでは認識できない課題を発見できるのでおすすめです。
SEO対策
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジンからサイトに訪れる人を増加させるための施策です。検索エンジンの最適化ともいいます。
SEO対策をするためには複数のことを改善する必要があります。以下でまとめて解説していきます。
・サイトの表示速度
サイトの表示速度が遅いと、直帰率やコンバージョン率の低下などあらゆる面でマイナスの影響をもたらします。
検索結果からクリックして、サイトが開かれるまでに数十秒かかったら、待ちきれずに閉じてしまいますよね。
サイトの表示速度は、Googleアナリティクスから、「行動」→「サイトの速度」→「ページ速度」の手順で確認してみましょう。サイト内の平均より早い場合は緑色に、遅い場合は赤色に表示されます。
・検索順位
ユーザーは検索順位の高いページから自然に選ぶ傾向が強いです。したがって検索順位が高いほどPV数は上昇します。
検索順位はGoogleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」→「平均掲載順位」→「ページ」から確認できます。ここでは、クエリ毎、ページ毎などの検索順位が確認できます。
・被リンクの獲得状況
被リンクを確認することで、自身のサイトのドメインパワーやページランクを確認できます。
ドメインパワーはサイトが検索エンジンからどれくらい評価されているかを、ページランクはそのページの評価を表します。
被リンクはGoogleサーチコンソールで「リンク」→「詳細」→「リンク元を確認したいページをクリック」→「リンク元のページを確認」という手順で確認できます。
サーチコンソールでは被リンクの一覧のみ確認できますが、Ahrefs等の有料コンテンツでは競合サイト分析や被リンク数の推移まで確認できます。
・インデックスされているページ数
インデックスとは、クローラーというウェブサイトの情報を収集するロボットに認識され、データベースに登録された状態のことをいいます。
私たちが検索エンジンで検索をかけた際に表示されているウェブサイトは、全てクローラーにインデックスされているサイトになります。それは、逆に言うと、インデックスされなければ狙っているキーワードで検索をかけても一向に表示されないということです。
サイトがインデックスされているかはGoogleサーチコンソールを用いて確認できます。
「カバレッジ」→「すべての既知のページ」を選択すると、サイト全体のインデックス数が表示されます。また、インデックスされていないページに関しては、「エラー」「有効」「除外」などの項目が表示されるようになっています。
ウェブサイトの質を向上させるために、投稿したページがインデックスされているか確認することは重要です。また、インデックスされている上位記事が消えてしまうと、サイト全体のドメインパワーが一気に落ちてしまいます。定期的に確認することで大きな損失を防ぐことが大切です。
・クローラビリティ
クローラビリティとは、クローラーが自身のページをどれだけ見つけやすいかということを表します。
先ほども記述したように、検索エンジンはクローラーがインデックスしたページのみを表示します。自身のサイトを上位表示させるためには、まずインデックスされるようにすることが前提であり、また、競合メディアとの競争に勝つためにはクローラビリティを高めることが欠かせないのです。
クローラビリティを高めるために作成したページを早くインデックスさせるには、Googleサーチコンソールで「URL検査」→「クロールしてほしいURLを画面上の空欄に入力」→「インデックス登録をリクエスト」を選択すれば2~3分程度でできますので、ぜひ試してみましょう。
ウェブサイト解析におすすめのツール7選
サイトの解析には、ツールの活用が欠かせません。
Googleアナリティクスやサーチコンソールでも十分に解析可能ですが、より詳細な解析を行いたいのであれば、有料のツールを検討してみてもいいかもしれません。
おすすめの解析ツールは、以下の7つです。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスではユーザー像の分析や収益見込みの高いユーザー層の確認、広告の運用、集計されるデータの分析ができます。
ユーザー層の分析では、サイトを訪れた人の滞在時間や直帰率、地域などを分析できます。
収益見込みの高いユーザー層の確認では、広告キャンペーンや検索エンジン、SNS等でのマーケティングがエンゲージメントをどれだけ生んでいるかなどを確認できます。
Googleアナリティクスは基本的に無料で運用できますが、有料版のGoogleアナリティクス360ではより高機能のサービスを利用できます。具体的な料金は提示されていませんが、基本的には無料版で十分に対応できます。メディアの規模が大きくなってきたときに有料版の導入を検討するといいでしょう。
実際に活用する際は以下5つの指標を用います。
- リアルタイム
現在このサイトを訪れているユーザーの人数を確認できます。サイトが小規模の場合は表示が少なく、有効なデータを取るのは難しいですが、サイトの規模が大きくなってきたときや広告を打ち出したときなどは確認すべき項目です。
- ユーザー
この項目ではセッションやユーザー数、PVなどウェブサイトの基本的なデータを確認できます。調査するURLを入力すると第一に表示される内容であるため、自然に確認することが多いでしょう。
- 集客
「集客」では、ユーザーがそのサイトにたどり着くまでの経路を確認できます。Organic Search(検索流入)、Social(SNSからの流入)、Direct(ブックマーク等)など流入経路の分析が可能です。
また、「集客」からはコンバージョンも確認できます。
- 行動
「行動」では、滞在時間や離脱率など、ユーザーがサイト内でどのような行動を取ったかを確認できます。「行動」で表示される指標を改善することで、コンバージョン率の向上などが期待できます。
- コンバージョン
この項目は、各自で定めたコンバージョンを達成したときに集計されます。コンバージョンを設定する際は、「コンバージョン」→「目標」→「概要」から行います。コンバージョンの設定後は、その完了数などが集計されるようになります。
Googleサーチコンソール
検索結果でのサイトの掲載順位やクリック率、サイト自体の状態を確認できます。また、記事が完成したときにいち早くインデックスされるためにリクエストを出すことも可能です。
主に以下の機能を活用できます。
- URL検査
作成したページがインデックスされるためのリクエスト申請や、インデックスされているページの総数を確認できます。
- 検索パフォーマンス
ここではクリック数、合計表示回数、平均CTR(クリック率)、平均掲載順位を確認します。これらの指標はクエリやページ毎など様々な形で細分化できます。
- インデックス
クローラーにインデックスされていないページがないか確認できるカバレッジ機能や、サイトの全体像をGoogleに送信できるサイトマップ登録が行えます。サイトの構成やページを変更したときは、サイトマップを送信することでより早くインデックスされやすくなります。
- エクスペリエンス
自身のサイトの表示速度を確認できたり、スマートフォンで閲覧した場合の快適度を把握できるモバイルユーザビリティを確認できたりします。スマホやタブレットでサイトを訪れることが多くなっている現代において、エクスペリエンスの向上は欠かせません。
PageSpeed Insights
Googleが提供しているページ速度のスコアを判定するツールです。ページ速度は0~100で判定され、0~49までが赤、50~89までは黄色、90~100は緑と表示されます。数値が高ければ高いほど速度は速くなります。
解析すると「改善できる項目」としてページの読み込み時間を短縮するための改善策を提示してくれます。
現在の速度と、速度を上げるための改善策を無料で提示してくれるツールです。
AIアナリスト
出典:AIアナリスト
AIアナリストでは、AIがアクセス解析を行い、重要な改善ポイントを教えてくれるツールです。
このツールには、主に以下の機能があります。
- ダッシュボード
問い合わせ数やPV数などの推移を確認できます。レポートは実績、予測、目標に分かれ、それぞれ一目でわかるように表示してくれます。
- レポート
訪問数やCV数などを確認できます。あらかじめ分析対象を登録しておくことでレポートが自動作成される優れもので、本来集計に膨大な時間がかかるユーザー別分析も自動で作成してくれます。
- 改善提案
改善方針を自動判定し、根拠となるデータとともに提案してくれます。図を用いた予測値とともに提示されるため、戦略も立てやすいでしょう。
- 施策スレッド
施策の進捗を一元管理できます。現在の施策だけでなく過去に行ってきたものまで閲覧可能です。
- 効果検証
前年のデータを表示し、改善前と改善後でどの程度の効果があったのかをワンクリックで検証できます。
以上が、AIアナリストの主な機能です。
月額3万円の費用で、全ての機能を活用できます。
AIアナリストを活用することで、サイトの解析にかかる作業時間を短縮でき、戦略を立てたり重要な選択をしたりするのに時間を使えるのではないでしょうか。
MIERUCA
出典:MIERUCA
MIERUCA(ミエルカ)とは、ヒートマップツールのことです。
主に以下の機能があります。
- SEO施策の提案
SEO対策として行うべき施策を重要度順に提案してくれます。提案された施策を重要度の高いものから行っていくことで、より効率的なSEO対策が可能となります。
- ヒートマップ
「スクロールヒートマップ」、「クリックヒートマップ」、「アテンションヒートマップ」を活用することで、改善すべき箇所や重要度の高い箇所の確認ができます。
「スクロールヒートマップ」では、サイトを訪れたユーザーがどこでスクロールをやめたのか、すなわちサイトを離れた箇所を確認できます。
「クリックヒートマップ」はユーザーがクリックしている箇所を可視化します。クリック回数が多いほど赤く表示され、リンクがない部分も同様に表示されます。これにより、コンバージョンに必要な要素を追加するなどの対策が可能になるでしょう。
「アテンションヒートマップ」では、ユーザーがどこを熟読しているか確認できます。長い時間をかけて読まれている箇所は、ユーザーの関心度が高いことが予想できるので、コンバージョンにつなげるための導線を置くなどの工夫をすると効果的です。
- コンテンツ立案
インサイト調査ツールで検索ユーザーが知りたいことを可視化し、検索意図の理解スピードを高めます。
以上が、MIERUCAの主な機能です。
料金は以下のようにプランごとで異なります。
スタンダード | プロ | エキスパート | |
---|---|---|---|
初期費用 | 10万円 | 10万円 | 無料 |
月額費用 | 15万円 | 20万円 | 60万円 |
MIERUCAの機能を活用したSEO対策で、サイトの集客・売上向上を実現できます。
Ahrefs
出典:Ahrefs
Ahrefs(エイチレフス)はSEO分析ツールです。自社サイト、競合サイトの被リンク分析や上位表示コンテンツの分析を通じて、自社サイトやクライアントサイトのSEO分析に役立ちます。
Ahrefsは主に以下のことが可能です。
- 競合サイトの上位表示コンテンツ調査
「サイトエクスプローラー」を用いて、ドメイン単位やURL単位でSEO調査を行います。
- 話題のコンテンツを調査
「コンテンツエクスプローラー」を用いて、ソーシャルメディアで人気の高いコンテンツを探します。
- 流入していないキーワードから新規コンテンツを検討
「キーワードエクスプローラー」を用いて、検索ボリュームや上位表示の難易度を調査します。また、対策キーワードの選定も可能です。
- 他サイトからの被リンクを確認
「アラート機能」を用いて、対象にしたサイトに被リンクがあったときに通知が来るように設定できます。この設定をしておくことで、被リンクの増減をリアルタイムで把握できるようになるのです。
- 自社と競合のキーワード難易度を調査
「ランキング調査」を用いて、自社サイトと競合サイトの検索順位をチェックできます。また自動送信設定も備わっていて、毎週決まった時間にレポートを送信してもらうことも可能です。
Ahrefsの料金プランは以下の通りです。
ライト | スタンダード | アドバンスド | エージェンシー | |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 99ドル | 179ドル | 399ドル | 999ドル |
Ahrefsを利用すれば、世界最大級の被リンクデータ量の中から自社コンテンツの被リンク情報が確認できます。またインデックスの更新頻度も15分で、圧倒的な短さを誇るため、スピーディーなSEO分析が期待できます。
Similarweb
出典:Similarweb
Similarwebは、競合サイトのアクセス状況がわかるツールです。無料でも利用でき、本来見られない競合サイトのデータを確認することもできます。
Similarwebの無料版と有料版の違いは、以下の通りです。
無料版 | pro版 | |
---|---|---|
料金 | 無料 | 要相談 |
ユーザー | 1ユーザー | 複数ユーザー |
分析できる国 | 1カ国 | グローバル |
分析データ | 制限あり | 最大3年間 |
業界分析 | 不可 | 可能 |
企業分析 | 不可 | 可能 |
アプリ分析 | 不可 | 可能 |
オーディエンス分析 | 不可 | 可能 |
コンバージョン分析 | 不可 | 可能 |
セグメント分析 | 不可 | 可能 |
Excelエクスポートとカスタム ダッシュボード | 不可 | 可能 |
APIアクセス | 不可 | 可能 |
料金に関しては具体的な明記はなく、オペレーターと相談しながら決定していくスタイルです。
キーワードや流入元の分析機能は無料版にも備わっているため、特に個人で運営しているサイト等は十分対応できるでしょう。まずは無料版を試して、サイトの規模拡大にあわせて有料版を検討するのをおすすめします。
まとめ
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