被リンクのSEO効果良質な被リンクの増やし方を徹底解説
質の高いコンテンツを作成し続けること(コンテンツSEO)で、自社サイトの検索エンジン評価を高めることはできます。しかし、良質な被リンク獲得に直接つながる施策とはいえません。
被リンク獲得を効率的におこなうためには、積極的に発リンクしたくなるような仕組み作りをおこなうことがポイントです。
今回の記事では、被リンクが与えるSEO効果について解説した後に、被リンク獲得の具体的な方法について紹介していきます。
今日から実践できる方法もいくつか紹介しているため、これまで被リンク獲得に向けた施策が実行できなかったWeb担当者は参考にしてみてください。
関連記事:SEOとは?8つの基本対策と上位表示のポイントを徹底解説
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被リンクとは
被リンクとは、外部のサイトから発リンク(リンクの設置)を受けることです。
たとえば、自社サイトに「A」というコンテンツのページが存在した場合、「A」を閲覧したユーザーが「Zサイト」内で、コンテンツ「A」からの引用を示す時に設置されるリンクが発リンクに当たります。
この場合、コンテンツ「A」を持つ自社サイトは「発リンクを受ける側」となるため、「Zサイト」から被リンクを獲得したことになるのです。
とはいえ、被リンクの獲得は「多ければ良い」わけではありません。被リンクには主に以下の2つがあります。良質な被リンク(ナチュラルリンク)を獲得することがポイントとなります。
- 良質な被リンク(ナチュラルリンク)
- 質の低い被リンク(スパムリンク)
2012年以前のSEOでは、被リンクの大量獲得によって検索順位を変動させるブラックハットSEOが横行していました。
しかし、2012年から段階的に実施されたGoogleのペンギンアップデートによって、低品質なコンテンツを不正な方法(ブラックハットSEOなど)で上位表示させているWebサイトの評価が下がり、インデックス削除などのペナルティが課せられるようになったのです。
Googleのペンギンアップデート以降、被リンク獲得の基本は「量」から「質」にシフトしたといえます。
良質な被リンク(ナチュラルリンク)
良質な被リンクとは、主に以下のようなサイトからの被リンクを指します。
関連性の高いサイトや著名なサイトからの被リンクは、「Googleが掲げる10の事実」で語られているように、Webサイトのコンテンツが重要であるかどうかを決める客観的な指標です。
Googleの検索エンジンがサイトのコンテンツを評価するだけでなく、膨大なユーザーが設置したリンクも合わせて評価することで、よりユーザーニーズに沿ったコンテンツ表示が検索結果上で可能となるのです。
質の低い被リンク(スパムリンク)
Googleのリンクプログラムには、検索結果に悪影響を与えるリンクの構築や売買、低品質ページからの被リンクなどは「ガイドラインへの違反」として認識する場合があると記載されています。
ガイドラインに違反したWebサイトは、検索エンジンでの順位下落やインデックス削除などのペナルティを受ける可能性があるため注意が必要です。
SEOにおける被リンクの効果
SEOにおける被リンクの効果には主に以下の3つがあります。
- 被リンクを獲得したページが上位表示されやすい
- ドメインパワーの向上
- クローラビリティの向上
被リンクを獲得したページは、Googleの検索エンジンによって「他サイトからの投票を受けたサイト」と解釈されます。そして、リンクを発しているWebサイトとの関連性や専門性、権威性によって被リンクの質が決まるのです。
良質な被リンクを獲得できた暁には、検索エンジンからのSEO評価向上や、ドメインパワーの向上が期待されます。
また、検索エンジンのクローラーはリンクをたどってページをインデックスするため、被リンクが増えることでクローラビリティの向上にもつながるのです。
被リンクを増やす方法
SEOにおいて重要な被リンク獲得は、以下の9つの方法で実践することが可能です。
- 質の高いコンテンツを作成する
- 露出を増やす
- サイトにシェアボタンを設置する
- リンク切れページのリプレイスを狙う
- 自社クライアントの事例紹介記事を作成する
- 調査データをまとめた記事コンテンツを作成する
- 無料ツール・テンプレートを作成する
- インフォグラフィックを作成する
- 相互補完を目的としたパートナーシップを組む
良質な被リンクを獲得するためには「良質なコンテンツを発信し続けること」が必須です。しかし、それだけでは多くの関連サイト・著名サイトから被リンクを獲得できません。
被リンク獲得方法のポイントは、他サイトが発リンクしたくなるような仕組み作りをおこなうことです。
発リンクしたくなるような仕組み作りのイメージが湧かないWeb担当者は、自社サイトの運営に置き換えて考えてみると分かりやすいでしょう。自社コンテンツの作成時に参考とするサイトはどのようなサイトか。
Webサイト運営では、常に逆の立場で思考することが新しい発見へとつながります。
質の高いコンテンツを作成する
サイトに訪問したユーザーにとって有益な質の高いコンテンツを作成しましょう。
有益なコンテンツとは、ターゲットキーワードのユーザーニーズに沿ったタイトル設計・見出し設計が出来ている記事です。
ターゲットキーワードの検索結果をみて、検索上位ページにはどのような傾向があるのか、どのようなニーズに応えられていないのか、を探っていくことが重要となります。
関連記事:SEOに重要なE-A-Tとは?Googleの評価基準と対策方法を紹介
露出を増やす
自社サイトの露出を増やすことで、被リンク獲得のきっかけを作ろうとする方法です。自社サイトの露出を増やす方法には主に以下の2つがあります。
- SNS運用
- 広告出稿
SNS運用ではInstagramやTwitterなどで自社アカウントを作成し、ユーザーにとって有益なコンテンツを発信すると同時にコンテンツのURLを設置していきます。
また、広告出稿では検索連動型広告などを利用し、特定キーワードで検索するターゲットユーザーに自社のコンテンツを露出することが可能です。
サイトにシェアボタンを設置する
Webサイトの記事コンテンツ冒頭や末尾に、SNSなどでシェアできるボタンを設置しましょう。
Webサイト運営で使用しているCMSによっては、テーマ変更をおこなうだけで簡単にシェアボタンを設置できるものもあります。
リンク切れページのリプレイスを狙う
他社サイトのコンテンツで、「~選」といった商品・サービスおすすめ記事が作成されている場合に有効な被リンク獲得方法です。
「おすすめ~選」といった記事コンテンツで紹介されている商品・サービスのURLは、サイトの閉鎖などでリンク切れを起こす可能性が高いです。
リンク切れを起こすと、商品・サービス紹介コンテンツとして不完全な状態に陥ることがあります。
そこでリンク切れしているページの運営会社の問い合わせページから、特定ページのコンテンツでリンク切れを起こしている箇所を伝える文言と、自社コンテンツの商品・サービスへのリンクを設置してほしい旨を記載して送信します。
当然、すべてに返信があるわけではありませんが、数多くアプローチすることでリプレイスできる見込みは高まります。
自社クライアントの事例紹介記事を作成する
自社クライアントの事例紹介記事を作成することで、自社クライアントのWebサイトから被リンクを獲得できる可能性があります。
調査データをまとめた記事コンテンツを作成する
作成する記事コンテンツの内容によっては「調査データ」が必要になるケースがあります。国や自治体が調査・公開している情報であれば、記事コンテンツに活用できます。
しかし、なかなか目当ての調査データに出会えないこともあるでしょう。
そうした記事コンテンツ作成者の手間を省くメリットに目を付け、調査データを作成・発信し、被リンクの獲得を狙います。
無料ツール・テンプレートを作成する
無料ツールやテンプレートの作成は、「おすすめ~選」といった記事コンテンツで紹介されたり、リンクを設置される可能性を高めます。
また、検索ユーザーは「無料かつすぐに使えるツール・テンプレート」を探している傾向にあるため、被リンク獲得のみならず、リード獲得の施策としても有効です。
インフォグラフィックを作成する
記事コンテンツの補強を目的とした画像選定や図の作成は、手間がかかる作業です。
コンテンツ作成者の代わりにインフォグラフィック(テキスト情報などを含んだ画像)を作成してWeb上に公開しておくことで、被リンク獲得の機会を創出します。
相互補完を目的としたパートナーシップを組む
検索順位を不正に操作することを目的とした相互リンクはスパムとして認識されますが、相互補完を目的としてWebサイトのパートナーシップを組むことは不正ではありません。
まずは信頼関係にある自社クライアントなどとパートナーシップを組み、それぞれが優れたコンテンツに発リンクすることがポイントです。
被リンク獲得時の注意点
被リンク獲得時には、主に以下の行為を行っていないか(あるいは行われていないか)に注意してください。
- 被リンクを購入する
- SEOを狙った相互リンクをおこなう
- 関連性の低いサイトから被リンクをもらう
- 同一アンカーテキストからの被リンク
- 可読性を下げる隠しリンクの設置(「アンカーテキストを背景色と同じにする」など)
- 被リンクがフッターに埋められている
- コピーコンテンツなどの低品質サイトから被リンクをもらう
被リンクは適切に設置される必要があります。なぜなら、不正なリンク構築が検索順位を変動させる可能性があるためです。
2016年のペンギンアップデート以降は、不正なリンク構築による検索順位操作が減りました。しかしGoogleは現在でもリンクプログラム内で違反について言及しています。
また、意図しない形で質の低い被リンクを獲得してしまった場合は、「削除」または「否認操作」を実施することで、検索エンジンからのペナルティを回避できる可能性があります。
サーチコンソールを使った被リンクの調べ方
自社サイトの被リンク獲得状況は、Google Search Consoleを使って調べることができます。
- サイドメニューの「リンク」を選択する
- 「外部リンク」の項目を確認する
Google Search Consoleでは、外部リンクの数以外に「上位のリンク元サイト」なども調べることが可能です。どのようなサイトから被リンクを受けているのかを確認し、自社との関連性を調べながら容認・削除の判断を下す必要があります。
※当章内で説明しているGoogle Search Consoleの説明は、2020年11月30日時点です。
サイドメニューの「リンク」を選択する
Google Search Consoleのダッシュボード画面のサイドメニューをスクロールします。最下部までスクロールすると、「リンク」の文字が見えるため選択しましょう。
「外部リンク」の項目を確認する
「リンク」を選択した後は、外部リンクや内部リンクの数、ページについて調べることができます。
尚、内部リンクの数、ページの確認方法、最適化の方法を下記の記事で詳しく解説しています。
まとめ
SEOにおいて被リンク獲得は重要な施策です。そして、被リンク獲得のために施策をおこなうことは、自社サイトのSEO評価を向上させ、社内報への二次利用やリード獲得などのメリットをもたらします。
この機会に自社サイトの被リンク数を計測し、被リンク獲得の施策を実践してみてはいかがでしょうか。
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