「他の人はこちらも質問」の仕組みを解説!機能を生かしたSEO活用術も紹介
「他の人はこちらも質問」は、ユーザーがより関連情報を得やすくするための新機能です。「People Also Ask」の頭文字を取って、「PAA」と呼ばれることもあります。実際、この機能はユーザーからはどのように受け止められているのでしょうか。
この記事では「他の人はこちらも質問」の仕組みや、SEOへの活用を解説します。
- 【Google SERPの新機能】「他の人はこちらも質問(People Also Ask)」とは?
- Google でよく検索される質問が出てくる?
- 「他の人はこちらも検索」とは似て非なるもの
- PAAの登場でSEO施策の強化が求められる?
- 「他の人はこちらも質問」に表示させる方法
- 「他の人はこちらも質問」を非表示にさせる方法
- ウェブサイトにCSSを適用できる拡張機能をインストールして無効化する
- 【実践編】Stylebotで非表示にしてみよう
- インストールしたら「他の人はこちらも質問」を実際に無効化する
- PAAは今後変わる可能性もある
- 「他の人はこちらも質問(PAA)」に関して、よくある質問
- 「他の人はこちらも質問」はいつから表示されるようになった?
- 「他の人はこちらも質問」の表示場所は毎回違う?
- 「他の人はこちらも質問」の表示数に上限はない?
- まとめ
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【Google SERPの新機能】「他の人はこちらも質問(People Also Ask)」とは?
SERP(Search Engine Result Page)とは、検索エンジンの検索結果画面のことです。SERPの大まかな構成として、上部にキーワードと関連の高い広告枠、その下に自然検索枠があります。
Googleの検索結果画面に現れた「他の人はこちらも質問(People Also Ask)」は、新しい検索機能です。海外で先行して導入され、日本では2022年から見られるようになりました。
検索したワードに応じて自動で表示され、関連する情報もあわせてチェックができるというものです。
Google でよく検索される質問が出てくる?
「他の人はこちらも質問」では、検索ワードに対して、実際に他の人がよく検索している質問がリスト形式で複数表示されます。
検索したワード | 確定申告 |
---|---|
「他の人はこちらも質問」の表示項目例 | いくらまでなら確定申告しなくていい? 確定申告はどんな人がするんですか? 確定申告はいつすればいいの? 確定申告をしないとどうなるのか? |
検索したワード | 人気ドラマ |
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「他の人はこちらも質問」の表示項目例 | 人気ドラマランキングは? 韓国ドラマで今一番面白いのは何? おすすめのゆるいドラマは? 国内テレビドラマのおすすめは? |
質問項目をクリック・タップすると、そのアンサーと関連するリンクが表示され、1つのワードを検索するだけでより多くの情報が補完できる仕組みです。
「他の人はこちらも検索」とは似て非なるもの
一見似たようなGoogleの機能として「他の人はこちらも検索」もあります。
これはユーザーが検索結果からリンク先を訪問した後、ブラウザバックして「元の検索画面に戻ってきたとき」に表示されるものです。
他の人はこちらも質問 |
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他の人はこちらも検索 |
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元の検索画面に戻った時に表示される理由は、「求めている情報を得られなかったから検索結果に戻ってきた」という、ユーザーの満たされなかったニーズを満たすためです。関連する情報から、ユーザーに次の検索行動を提案してくれます。
PAAの登場でSEO施策の強化が求められる?
2022年頃に日本Googleに搭載された新機能「他の人はこちらも質問」は、SEOに大きな影響を及ぼすことになりました。
検索結果画面に「よくある質問」の項目が表示されるため、ユーザーにとっては検索画面だけで知りたい疑問を解消できる便利な機能です。
しかし、これによって検索結果に表示されたサイトをクリックする必要がなくなるため、サイトとしては流入が減ってしまいます。
スマートフォンの場合、画面が小さいだけに「他の人はこちらも質問」が大部分を占めてしまい、その下に表示される検索結果が目立たなくなってしまいました。「他の人はこちらも質問」よりも上に表示されるために、よりSEOに力を入れざるをえない状況です。
「他の人はこちらも質問」に表示させる方法
ユーザーにとっては有益な「他の人はこちらも質問」ですが、自社の情報がその下に表示されてしまうと目立ちません。「他の人はこちらも質問」の枠内に、自社サイトのURLが掲載されれば、アクセスアップに大きく貢献することでしょう。
しかし現在のところ、「他の人はこちらも質問」内に自社コンテンツが表示される方法は公表されていません。ただし傾向として、強調スニペットの対策を行うことでPAAにも表示される可能性が高いことがわかっています。
強調スニペット対策としては、検索クエリに対する答えを箇条書きリストや表テーブルを使ってマークアップすることが有効です。以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
「他の人はこちらも質問」を非表示にさせる方法
何度も検索する手間を省き、一見ユーザビリティが高そうに見える「他の人はこちらも質問」ですが、中には邪魔だと感じる人もいるようです。
検索ボックスに「他の人はこちらも質問」を入力すると、サジェストとして「他の人はこちらも質問うざい」といった文言が表示されます。邪魔だと感じているユーザーが一定数いるということでしょう。
「自分の知りたい検索結果だけを見やすく表示してほしい」と不満を持っているユーザーもいると言えます。
ウェブサイトにCSSを適用できる拡張機能をインストールして無効化する
「他の人はこちらも質問」をあえて表示させたくないという人におすすめしたいのが、ブラウザの拡張機能を利用した方法です。
Google
Chromeなどのブラウザ拡張機能として、「Stylebot(スタイルボット)」や「Stylus」があります。サイトをシンプルに読みやすくするための機能で、テキストの表示変更や広告の非表示などの設定が可能です。
CSSの適用部分を変更する機能を利用して、「他の人はこちらも質問」部分を非表示にする設定を追加すると、該当部分が非表示になります。
【実践編】Stylebotで非表示にしてみよう
「自分の検索結果だけシンプルに表示させたい」という人には、拡張機能「Stylebot(スタイルボット)」がおすすめです。
Stylebotは、以下のブラウザで利用できます。
- GoogleChrome
- Microsoft Edge
この章では、各ブラウザでのインストール方法について解説します。
GoogleChromeの場合
まずはツールをインストールして、前準備から始めましょう。GoogleChromeに、以下の流れでツールをインストールしてください。
<インストール手順>
- chromeウェブストアにアクセスし、「Stylebot」を検索
- Stylebotのページで、画面右上の「Chromeに追加」ボタンをクリック
- 「Stylebot」を追加しますか?とダイアログが表示されたら「拡張機能を追加」ボタンをクリック
- 「Stylebot」がChromeに追加されましたと表示されれば、インストール作業は完了
インストール完了後は、ツールバー右の拡張機能一覧のアイコンをクリックし、「Stylebot」の右にあるピンの画像をさらにクリックします。
ツールバー右に「Stylebot」のSアイコンが表示されたら、初期設定は完了です。
Microsoft Edgeの場合
chromeウェブストアから、 Microsoft Edgeにも拡張機能を追加できるようになりました。このため、Microsoft Edgeでも「Stylebot」が利用可能です。
<インストール手順>
- chromeウェブストアにアクセスし、「Stylebot」を検索
- Stylebotのページで、画面右上の「Chromeに追加」ボタンをクリック
- 「”Stylebot”をMicrosoft Edgeに追加しますか?」とダイアログが表示されたら「拡張機能を追加」ボタンをクリック
- 「StylebotがMicrosoft Edgeに追加されました」と表示されれば、インストール完了
インストール後、自動でツールバー右の拡張機能エリアにアイコンが現れます。これでMicrosoft Edgeでも「Stylebot」が利用可能となりました。
インストールしたら「他の人はこちらも質問」を実際に無効化する
準備が整ったら、実際に「他の人はこちらも質問」の部分のCSSを無効にしてみましょう。
主に、以下の流れで行います。
- ツールバー右のSアイコンをクリックし、「Stylebotを開く」をクリック
- 画面右側にStylebot用のサイドバーが開くので、右下にある「< >コード」タブをクリック
- サイドバーの空欄部分に下記コードをコピー&ペーストして終了
/*「他の人はこちらも質問」非表示*/
div.Wt5Tfe {
display: none !important;
}
「他の人はこちらも質問」枠が非表示になったら、「×」アイコンでツールを閉じて完了です。
「Wt5Tfe」のクラス部分は、Google側の仕様変更によって変わる可能性もあります。2023年1月現在は有効です。
PAAは今後変わる可能性もある
ユーザーにとって賛否両論の新機能ですが、海外では2017年に、日本では2022年からスタートしたばかりです。枠右下に「フィードバック」のリンクがあることから、今後機能が変更されていく可能性もありそうです。
「キーワードによって表示される質問の内容がおかしい」「検索結果が見にくい」など、ユーザーからの意見を取り入れながら、改善されるかもしれません。
「他の人はこちらも質問(PAA)」に関して、よくある質問
「他の人はこちらも質問」は、英語表記でPeople Also
Askと表記し、略してPAAと呼ばれるGoogle検索結果の新機能です。いつの間にか追加された機能は、どうやって活用したらいいかわからないと戸惑う方もいるかもしれません。
ここでは、「他の人はこちらも質問(PAA)」に関して、よくある質問に回答します。
「他の人はこちらも質問」はいつから表示されるようになった?
「他の人はこちらも質問」が検索結果の新機能として採用されたのは、まず2017年に海外で導入され、2022年に日本のGoogleにも表示されるようになりました。
一つのワード検索によって、関連した質問が表示されるため、ユーザーにとっては何度も検索する必要が無くなります。検索結果の画面だけでユーザーの疑問が解決できるので、ユーザー側にとっては便利な機能ですが、リンク先をクリックしてもらえないという弊害も生まれてきました。
「他の人はこちらも質問」の表示場所は毎回違う?
「他の人はこちらも質問」のリストが表示される場所は、固定されていません。検索結果画面のさまざまな場所で表示され、自然検索枠の上から2~3番目に表示されることもあれば、最下部のこともあります。
広告の表示数にも影響を受けるものの、日本では自然検索の3番目に表示されることが多いようです。「他の人はこちらも質問」が表示される位置によって、その他の検索結果のクリック率も影響を受けるのではと懸念されています。
「他の人はこちらも質問」の表示数に上限はない?
最初に表示されるリストの数は4項目が基本のようです。
しかし、項目を1つクリックすると、その下にさらに2項目が追加表示され、項目をクリックする度にリストが増えていきます。表示の上限はないようです。
まとめ
Googleの検索結果に表示される「他の人はこちらも質問(PAA)」は、ユーザーにとっては何度も関連情報を調べる手間がなくなる新機能です。
しかし、検索結果画面でユーザーニーズを満たしてしまうため、「検索結果で目立たない」「検索エンジンからサイトへの流入が減る」など、サイト運営側への影響も懸念されます。SEO担当者の間でも、「他の人はこちらも質問」対策が講じられるようになってきました。
現状では、強調スニペット表示を狙った施策が、「他の人はこちらも質問」への対策に繋がると考えられています。「他の人はこちらも質問」枠内に表示されるよう、コンテンツを見直していきましょう。
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