EFO(入力フォーム最適化)とは?重要性や改善のポイントや注意点を解説
EFO(Entry Form Optimization)とは、入力フォームを最適化することでユーザーが途中離脱する原因をなくし、スムーズにコンバージョンへ導くための施策です。
この記事では、EFOの意味や具体例、具体的な施策などについて解説します。
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EFO(入力フォーム最適化)とは?
EFOとは「Entry Form Optimization」の頭文字を取った略称で、日本語では「入力フォーム最適化」といいます。
入力フォームにたどり着いたユーザーが離脱してしまうのを防ぎ、入力完了率を高めるための施策が、EFOです。
入力フォームの項目は目的によっても変わってきますが、基本は以下のような構成です。
タイトル | 入力フォームの目的を知らせる部分。「会員登録」「資料請求」「アカウント作成」など |
---|---|
ラベル | 各入力項目に何を入力すればいいかを知らせる部分。「氏名」「住所」「メールアドレス」など |
入力フィールド(入力エリア) | ユーザーが情報を入力する部分。 |
アクションボタン | 入力内容の送信や、別リンクへの遷移ボタン。「次へ」「購入を確定」など |
パーミッションの同意/プライバシーポリシーについての記載 | アカウントを作成することで規約に同意したとする確認や、プライバシーポリシー明示などの部分。長文となるため別ページへのリンクを設置するケースも多い |
インターネット上でショッピングや会員登録、資料請求などを行う際、ユーザーは入力フォームに氏名・住所・メールアドレスなどの情報を記入する必要がありますが、途中で入力をやめて離脱してしまうケースが少なくありません。
入力完了後のエラーによる再入力、フォーム項目のわかりにくさなどは、ユーザーにストレスを与え、離脱率を高める原因です。
入力フォームまでたどり着いたモチベーションの高いユーザーをそのままスムーズにコンバージョンに導くために、最適化を行ってユーザビリティを高めましょう。
EFOの具体例
では、EFOには具体的にどのようなものがあるでしょうか?具体例をいくつかご紹介します。
- タイトルやラベル、入力フィールドをわかりやすくする
- 名前を入力するとフリガナも自動入力される
- 郵便番号を入力すると住所の市区町村までが自動入力される
- 全角で入力した場合でも、半角に自動変換する
- エラー表示を目立たせる、瞬時にエラーを知らせる
- 正しく入力できているか表示する
- 入力完了まであとどのくらいかを表示する
- 入力漏れやエラーがある場合、「送信」ボタンをクリックできないようにする
- パーミッションの同意・プライバシーポリシーについての記載を確認しやすくする など
このようにきめ細やかな対策を行うと、ユーザーにとって快適で使いやすい入力フォームに改善でき、離脱率を下げることにつながります。
EFOの重要性
ここからは、EFOの重要性について「企業側から見た場合」と「ユーザー側から見た場合」に分けて詳しく見ていきましょう。
企業側から見た場合
入力フォームまでたどり着いたユーザーは、商品やサービスに高い興味を持ち、モチベーションの高い状態です。
しかし、申し込みを完了させるためには入力フォームにいくつもの項目を入力しなければなりません。そのため、ここで多くのユーザーが入力を諦めて離脱してしまいます。何も対策していないフォームの離脱率は約60〜70%にものぼるといわれているほどです。
WEB広告やコンテンツマーケティングによって集客数を増やすことに成功しても、たどり着く入力フォームに「複雑」「面倒」「セキュリティ上の不安がある」などの問題があれば離脱率が上がり、モチベーションの高いユーザーを取りこぼしてしまうことになります。
EFOによって入力フォームのユーザビリティを高めれば、ユーザーのモチベーションを保ったままコンバージョンへ結び付けられます。
ユーザー側から見た場合
入力フォームを入力しようとしているユーザーは、商品購入や会員登録、資料請求など「自分が求めるもの」を取得しようとしています。
しかし、入力フォームが複雑だったりわかりにくかったり、入力項目が多過ぎたりすると、ストレスを感じることでユーザーのモチベーションは低下。そこで「全てのフォームを入力後、最後にエラーが出てすべて最初から入力し直し」などということが起きれば、ユーザーの意欲は消失してしまうでしょう。
ユーザーとしては、欲しかったものが手に入らなかったばかりか、入力で無駄な時間を取られたことになります。
使いにくい入力フォームは機会損失を招くだけでなく、ユーザーに不満や不信感を持たれてしまうきっかけにもなるため、マーケティングにおいてEFOは非常に重要なのです。
EFOのポイントや注意点
ここからは、EFOを行う際のポイントや注意点をご紹介します。
スマホ向けレイアウトを用意する
スマートフォンから入力フォームを入力するユーザーも多いため、スマホ向けのレイアウトを用意しておきましょう。
パソコン用のフォームはスマホから見たときに使いにくく、離脱率を高める要因になります。スマホの小さな画面でも見やすく、入力しやすいレイアウトにすることが大切です。
カスタマージャーニーを活用する
EFOはユーザー目線を意識して改善していく必要があります。ユーザーの心を理解するため、カスタマージャーニーを活用してみましょう。
カスタマージャーニーとは、「ユーザーが商品・サービスを認知し、購入するまで」を旅に例えて顧客心理や行動を分析するマーケティング手法のことです。
- 認知
- 興味・関心
- 比較・検討
- 購入
認知〜購入までに発生する上記のようなユーザーの行動や感情を理解すれば、ユーザー目線でEFOに取り組めるでしょう。
たとえば、「興味・関心」は、サービスを認知し少し興味を持った段階です。この段階ではまだ興味は浅いため、入力フォームの入力項目は最低限に抑えるべきでしょう。
このように、カスタマージャーニーを活用すればユーザーの段階に合わせて最適な入力フォームへ改善していけます。
他の改善点も合わせて確認する
入力フォームのユーザビリティはコンバージョン率(CVR)に大きく影響しますが、EFOを実施すれば必ずコンバージョン率が上がるわけではありません。
見込み顧客の獲得やリピーター率向上、売上アップのためにはWEBサイトやランディングページ、広告など入力フォーム以外の部分の見直しも重要です。改善が必要な部分はないか、合わせて確認しておきましょう。
まとめ
EFOを実施し、ユーザビリティの高い入力フォームに改善すれば、コンバージョン率向上につながります。入力フォームのあるページを訪れたユーザーは、商品やサービスへの興味が強く、コンバージョンの手前ともいえる状態です。
モチベーションの高いユーザーを取りこぼさず、コンバージョンにつなげるためにもEFOを実施し、ユーザー目線の入力フォームに改善しましょう。