共起語とは?意味、SEOの効果・使い方を解説|便利な無料ツールも紹介
ただし、やみくもに盛り込めばよいわけではありません。ではどのように活用すればユーザーが満足するコンテンツになるでしょうか。今回は共起語の基本知識と調べ方の解説と無料ツールを紹介します。
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共起語とは
共起語とは、あるキーワードと同時もしくは頻繁に出現する単語を指します。
例えば、「共起語」というキーワードであれば、「キーワード」「SEO」「ツール」「関連」「対策」などが挙げられます。
または「化粧水 30代」であれば、「化粧」「美容」「ランキング」「発売」「ローション」「おすすめ」などが共起語です。
キーワード | 共起語 |
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共起語 | キーワード、SEO、ツール、関連、対策 |
化粧水 30代 | 化粧、美白、おすすめ、ケア、成分 |
エアコン 修理 費用 | 故障、箇所、部品、必要、料金 |
共起語によって出現頻度が異なりますが、キーワードと一緒に利用される可能性は高いキーワードばかりです。また、共起語は1つの単語ではなく複数の単語が存在します。
共起語の効果
共起語は以下のような効果があります。
- 検索エンジンへの効果
- ユーザーへの効果
- コンテンツ作成者への効果
共起語は検索エンジンだけでなく、ユーザーやコンテンツ作成者の3者それぞれに効果があります。
共起語を含むコンテンツは情報網羅性や専門性が高いため、ユーザーにとっては可読性が高くなり、コンテンツ作成者にとってはライティング前やリライト時に役立ちます。
そして、検索順位を決定づける検索エンジンの評価を得られるため、適切に使えるようにしましょう。
ユーザーへの効果
共起語を使用することで、ユーザーが文章全体の意味を理解する助けになります。
ユーザーが検索したキーワードに関連した単語が多数あると、コンテンツがどのようなテーマで書かれ、どのような話が展開するのかイメージを膨らすことができます。つまり共起語は可読性を高める効果をもたらします。
上記の例は「キーワード選定」という検索キーワードで書かれたコンテンツです。「キーワード選定」に関連する共起語(赤い文字)がたくさん記載されています。
このように検索キーワードに関連性の高い共起語が多用されるとユーザーはコンテンツ内容をより深く理解することが期待できます。
検索エンジンへの効果
共起語を使うことは検索エンジンに効果的です。ユーザーを満足させられる情報をコンテンツにすることでユーザーからの評価が上がることは当然ですが、同時に良質なコンテンツとして検索エンジンにアピールすることができます。
検索エンジンはユーザーの検索キーワードに対するアンサー度が高いコンテンツを上位表示する傾向があります。
そして、アンサー度が高いコンテンツほど情報の網羅性や専門性の高いコンテンツだと判断します。情報の網羅性や専門性のあるコンテンツは語彙のバリエーションが豊富になり、検索キーワードに関連する共起語が出現する傾向にあります。
結果として、共起語を含んだコンテンツはユーザーのページ滞在率も上がるので、検索エンジンからの評価も高まる可能性があります。
ユーザーが知りたいことをキーワード検索したときに、関連性のあるものも含んだ情報が満遍なく盛り込まれている状態です。そのコンテンツを見ることでニーズが満たされるため、検索行動を終わらせることができるコンテンツ
テーマに対して特化した内容で、かつ深く価値を得られるコンテンツ
コンテンツ作成者への効果
共起語はコンテンツ作成前の下準備で活用できます。コンテンツ作成ではまずタイトルや見出しでアウトラインを設定してから、見出しごとに文章を書きます。
この時点であらかじめキーワードと関連性のある共起語を調べておくと、どのような文脈で書き進めればよいかイメージしやすくなります。共起語を活用するとキーワードから乖離せず、キーワードと親和性の高いコンテンツを作成できます。
また、過去に作成したコンテンツをリライトする際にも役立ちます。
競合のコンテンツと比較して自分のコンテンツに不足する共起語を抽出し、加筆することでコンテンツの品質を高められます。質の高いコンテンツであればGoogleに評価される可能性が高くなります。
サジェストキーワード、関連キーワードとの違い
サジェストキーワードや関連キーワードは共起語と混同されやすいワードです。それぞれの用語は全く別のものです。
そのため、違いを理解しておかないと効果的にコンテンツ作成に生かせないので注意が必要です。
サジェストワードや関連キーワードは端的にユーザーのニーズが反映されたワードであるのに対し、共起語は検索上位に挙がるコンテンツに頻出するワードであるので、ユーザーニーズがしっかり把握できるわけではなく、ヒントになるくらいに捉えておくとよいでしょう。
サジェストキーワードとは
サジェストワードとはメインキーワードとセットで検索されやすいキーワードを指します。メインキーワードの意味を広げるワードのため、メインキーワードと必ずセットで扱われます。検索エンジンの検索窓にキーワードを入力すると自動的に表示されます。
例えば、上記のように「テレワーク」と入力すると、その直下に表示される「キーワードとは」「テレワーク 語源」などがサジェストキーワードです。
ユーザーが検索したキーワードを検索エンジンが自動的に予測してサジェスト(=提案)してくれるのでサジェストキーワード呼ばれます。なお、Googleでは「オートコンプリート」と呼ばれることもあります。
サジェストキーワードは、多くのユーザーが入力した「人気度」が高いキーワードや関連性が高い「類似性」のあるキーワードが表示される仕組みです。
また、ユーザー自身が過去に検索したキーワードも反映され、興味や関心にあった候補ワードが上位表示されます。これを「パーソナライズ機能」と呼びます。
なお、サジェストワードは使用するワードによって共起語と同じになる場合があります。どちらも検索意図を探るために役立ちますが、意味は異なるので注意しましょう。
参考:検索予測のベースとなるもの(Google)
関連記事:Googleサジェストとは?表示の仕組みと使い方を解説|キーワード取得の方法も紹介
関連キーワード(他のキーワード)
関連キーワードとはユーザーがキーワードから関連する、あるいは連想されるワードのことです。
入力した検索キーワードの同義語や類義語を含むので、検索キーワードの検索意図を知る手がかりになります。
※2021年2月以降「関連キーワード」は、「他のキーワードという名称に変更されました。表示数も10個から8個に変更されました。
関連キーサードはGoogleのアルゴリズムによって自動的に表示されます。過去に検索されたキーワードや検索頻度、参考にしたコンテンツなどWeb上にある情報をすべてアルゴリズムが計測して反映させています。
そのため、関連キーワードは検索する場所やデバイスの影響を受けません。また、Web上にある様々な情報をもとにするため、時々のトレンドが影響する関係で検索キーワードを含まない関連キーワードが表示されることもあります。
例えば、「テレワーク」で検索すると、以下のような結果が表示されました。検索結果の下部に表示されます。
参考:検索予測の仕組み(Google)
共起語を使う際の注意点
共起語を使う際の注意点は以下の通りです。
共起語はあくまでも上位表示に挙がるコンテンツがどのような切り口や内容で書かれているのかを知ることができるワードです。ユーザーニーズの把握に過度に参考にするのは推奨できません。
最も大切なことは、共起語を使うことが目的になってはいけないということです。検索ユーザーの満足度を高めるためのコンテンツ作成を追求することが最優先です。共起語は結果的に含まれていたくらい捉えるのがよいでしょう。
ユーザーファーストのコンテンツを目指す
共起語を活用する目的は、ユーザーの役にたつコンテンツを作成するために活用するものです。Googleが考えるSEOはいかなる場合もユーザーファーストです。共起語を扱う際も「ユーザーに有益で役に立つコンテンツになるだろうか?」と自問することが大切です。
あくまでも共起語は検索順位を上げるための道具でありません。共起語を使うことにとらわれて、本来の目的であるユーザーの検索目的を達成させるためのコンテンツ作りを目指しましょう。
不自然に詰め込まない
共起語の効果を狙って意図的に詰め込んでしまうと、SEOとして逆効果になる場合があります。同じワードや表現が頻出するとGoogleにスパム行為(迷惑行為)と見なされてしまい、検索順位を大きく下げる原因になります。
また、共起語を使いすぎると情報過多となり、コンテンツのテーマや主張が見えずに混乱させてしまう恐れがあります。
相手が読者だけでなく検索エンジンであっても同じです。検索エンジンの場合、文章全体がすっきりまとめられてないため低品質コンテンツと判断し、検索順位を下げられる可能性があります。
検索キーワードの意図をぶれさせるようならば共起語を盛り込む必要はありません。共起語を意識するよりも、堅実にユーザーの疑問に答えるための情報を収集しましょう。
共起語の調べ方
共起語を調べる方法は以下の通りです。
- 検索上位の記事から調べる
- ツールを使って抽出する
共起語は検索結果の中にあるものなので、タイトル、見出し、本文をくまなく読み込むと傾向がつかめます。ただし、時間がかかってしまうので、短時間で行いたい場合はツールを使うことをおすすめします。
共起語を調べるツールは無料で提供されているものが多数あります。また、ツールごとに様々な特徴をもつので、実際に使って比べてみるとよいでしょう。
検索上位のコンテンツから調べる
共起語を調べる方法で最も身近なのは、検索エンジンを使う方法です。検索エンジンに検索したいキーワードを入力してください。すると、検索結果の各所に同じワードがいくつか使われているのがわかります。
例えば、「Webデザイン 初心者」と検索窓に入れてみると、検索結果には「基本、学習、方法、勉強、スクール、独学」というキーワードが頻出します。これが「Webデザイン 初心者」の共起語です。
「Webデザイン 初心者」というキーワードでは、初心者がWebデザインを勉強する方法(スクールor独学)や学習内容について知りたい人物像を把握することができます。把握した情報をコンテンツに盛り込めば、ユーザーの要求に応えるコンテンツに近づけることができます。
検索結果の上位には検索キーワードに対するベストアンサーが表示されるので、当然共起語も含まれています。タイトルだけでなく、見出しや本文を眺めてみると多数の共起語が隠れているのがわかります。
ツールを使う方法
共起語を調べるツールは指定したワードの検索結果上位サイトのコンテンツを分析し、自動で共起語を抽出する機能をもっています。
ツールを活用すると自力で調べる方法よりも短時間で簡単に調べられます。また、自力の検索では抜け漏れの心配がありますが、ツールはその心配をなくしてくれるため、多くの人に利用されています。
共起語を調査・分析できる無料ツール
共起語を調べるツールが多数リリースされています。基本的に無料で使えるものばかりです。今回は特によく利用されているツールを紹介します。
【共起語検索ツール】
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【共起語分析ツール】
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【共起語調査ツール】
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【Findword】
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関連記事:【2021年最新版】SEOツールおすすめ21選!目的別・無料ツールも紹介
まとめ
共起語とは、あるキーワードに対して頻繁に出現する単語を指します。共起語を使用することでユーザーにとっては可読性が高くなり、コンテンツ作成者にとってはライティング前やリライト時に役立ちます。
共起語の効果や使用上の注意点を理解した上で活用できれば、情報の網羅性と専門性に富んだコンテンツを作成することができます。
今回紹介したツールは便利なので使わない手はありません。ツールをうまく活用しながらユーザーファーストを心掛けた情報を生み出していきましょう。
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