E-A-Tとは?SEO対策に重要な理由や効果的な施策を解説
Googleには、コンテンツの品質を保つための評価基準として、E-A-Tと呼ばれるものがあります。
E-A-Tを理解し高めていくことで、Googleからの高い評価につながります。
この記事では、サイトを運営しているすべての方に向け、E-A-Tとはどんな基準であり、高めるためにはどのような施策を行っていくべきなのか解説していきます。
- E-A-Tとは?
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
- E-A-Tが導入された背景
- E-A-TがSEO対策に重要な理由
- E-A-Tが重視されるYMYLとは?
- E-A-Tを高めるために押さえるべきガイドラインの内容
- E-A-Tの専門性を高める3つの施策
- 特定のテーマやジャンルに特化したサイトを作る
- 専門家への取材や監修をしてもらう
- 一次情報(体験談)を伝える
- E-A-Tの権威性を高める3つの施策
- 著者名や運営会社名を明記する
- 質の良い被リンクをもらう
- サイテーションを獲得する
- E-A-Tの信頼性を高める6つの施策
- 情報を詳しく開示する
- 編集ポリシーを公開する
- 専門性の高いサイトから引用する
- Googleビジネスプロフィールに登録する
- whois情報を公開する
- サイトをhttps化する
- まとめ
- SEOに悩むサイト担当者必見!世界最高水準のテクニカルSEOツール「Lumar」
-
URLを入れるだけでサイト内部の問題を一括検出。
Googleと同じ視点でサイトクロール、
大規模サイトでも手軽に高度なSEO分析ができます!まずは無料デモクロールを試して、あなたのサイトの問題点を一括検出!
E-A-Tとは?
E-A-Tとは、Webページの正しい品質評価のために、Googleが独自に定めた評価基準のことです。
Googleは「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の3つの評価基準を最重要視しており、E-A-Tはそれぞれの評価基準の頭文字を取った造語となっています。
E-A-Tのそれぞれの項目について、Googleは明確な定義を示していません。
Googleの基本的な方針は、ユーザーにとって有益なサイト・コンテンツを常に提供し続けることです。この大前提の方針を元に、E-A-Tを独自に判断・理解して、サイト運営に役立てていってください。
Expertise(専門性)
Googleがサイトに対して求める基準の一つが、「Expertise(専門性)」です。
Googleはコンテンツに対して、専門的な知識に基づいた、詳しい内容であることを求めています。
ユーザーが持っている問題点に対しての解決策や新しい情報を与えてくれるコンテンツこそ、ユーザーにとって有益なものであり、Googleが最も評価するものです。
専門性の評価はコンテンツの内容だけではなく、以下のポイントも見られています。
- 記事を書いた人が専門的知識を持っている人物なのか
- サイト自体が専門的に特化した情報を提供しているものなのか
- 提供している情報はオリジナル性が高いものなのか
Googleは公式に判断基準を明らかにしていませんが、専門性を重要な評価基準と定めている以上、これらの内容を考慮するようにしましょう。
Authoritativeness(権威性)
Googleが定める評価基準「Authoritativeness(権威性)」は、メインコンテンツが第三者に正しく優れた内容であると認識されているかという観点を元にした評価基準です。
Googleは権威性がある記事を以下のような点で判断しています。
- 書いた人物がその分野の専門家である・本を出版している
- 他のサイトで紹介され、リンクが貼られている
- SNSで広く言及されている
Googleは、他のサイトで評価されるコンテンツは権威性が高いものと判断します。
しかし、権威性はすぐにつくものではなく、長期的なサイト運営によって少しずつ評価されていくものです。長期的な視点に立ち、良質なコンテンツ作りに重点を置いて評価を積み重ねていくことが大切です。
Trustworthiness(信頼性)
E-A-Tで定められている最後の評価基準が「Trustworthiness(信頼性)」です。
Googleは信頼性を以下のような点で評価しています。
- コンテンツがオリジナル性のあるもので、コピーされたものではないか
- サイトの安全性が確保されているか
- 運営者や運営団体が信頼できるか
ユーザーは重要な情報を手に入れようとするとき、サイトの運営企業や人物が信頼できるかを気にします。
例えば、身体の不調があり治し方を調べようとするとき、誰かわからない人物が作ったサイトよりも病院など医療機関のサイトの情報を信頼する人が多いでしょう。
サイト運営者は、信頼性を高めるためにサイトの暗号化や運営者情報の開示を行っていく必要があります。
E-A-Tが導入された背景
E-A-Tが導入された背景には、低品質なサイトが量産されたことがあります。
E-A-T導入前でGoogleの検索アルゴリズムがまだ精度が低かった時代、ソフトウェアによるリンクの大量獲得やリンクの購入、検索キーワードの埋め込みなどによって低品質のサイトが大量に上位表示されるという問題がありました。
この状況は、Googleが重視している「ユーザーにとって利便性の高い高品質な情報を提供する」という理念とはかけ離れたものでした。
Googleはアルゴリズムのアップデートを繰り返し、質の高いコンテンツを上位表示させるための判断基準であるE-A-Tを示しました。これにより低品質なサイトは取り除かれ、質の高いコンテンツがユーザーに提供されるようになったのです。
E-A-TがSEO対策に重要な理由
E-A-Tは「質の高いコンテンツはどのようなものか」ということを定めるための評価指針であり、検索順位を決めるための点数ではありません、
しかし、E-A-Tを基に良質なコンテンツ作成を行えば、Googleからの評価につながり、やがては検索順位に反映されることが期待できます。
まずはE-A-Tを意識することで検索エンジンの方向性をつかみ、SEO対策に役立てていきましょう。
SEOの仕組みとは?検索エンジンの構造と関係性について解説
E-A-Tが重視されるYMYLとは?
「YMYL」とは、「Your Money or Your Life」の頭文字をつなげた略語です。
誤った内容を提供した場合、ユーザーの健康や財産、生活の安全に損害を与えてしまう可能性がある情報を指します。
具体的な例としては、医療、保健、金融などを取り扱ったサイトがYMYLに位置付けられ、より高いレベルのE-A-Tの意識が求められます。
2017年12月には、日本国内において「健康アップデート」と呼ばれる大規模なアルゴリズムの変更が行われました。
このアルゴリズムの変更は医療や健康に関する情報の精査を目的としたもので、根拠のない情報を提供するサイトは上位表示されなくなったのです。
このように、Googleは、健康や医療分野における情報の正確性を常に求めていることが分かります。
YMYLに該当するサイトを運営する場合、E-A-Tの中でも特に信頼性を重視したコンテンツ制作を心がけて下さい。
YMYLとは?これからのSEO・サイト運営で気をつけるべきポイントを解説
E-A-Tを高めるために押さえるべきガイドラインの内容
E-A-Tを高めるためには、Googleが公開している検索品質評価ガイドラインをひも解く必要があります。
検索品質評価ガイドラインとは、Googleが採用している外部評価者向けの検索評価基準となるマニュアルのことです。
つまり、検索品質評価ガイドラインを理解することで、Googleがどのようなコンテンツを優良なものと評価するかを予測できるようになります。
検索品質評価ガイドラインは非常に多くの項目がありますが、その中でもE-A-Tについて何度も言及されています。
Googleの検索基準では、E-A-Tの「専門性」「権威性」「信頼性」の3つが重要な要素となっているのは間違いありません。
Googleはユーザーに高品質な情報を提供することを目指しており、E-A-Tを高めるためには3つの評価基準を参考に、ユーザーファーストのコンテンツ作りをしていくことが重要です。
E-A-Tの専門性を高める3つの施策
GoogleがE-A-Tの中でも最重視しているのが、専門性です。
専門性を高めるためには「特定のテーマやジャンルに特化したサイトを作る」「専門家への取材や監修をしてもらう」「一次情報(体験談)を伝える」という3つの施策があります。
3つの施策を行ってもすぐにSEO効果が出ることはありませんが、一つ一つの施策を積み重ねていくことが重要です。
特定のテーマやジャンルに特化したサイトを作る
サイトの専門性を高めるためには、扱うコンテンツのテーマやジャンルを特化させる必要があります。
様々な分野を扱っているサイトは、専門性がぼやけてしまい、ユーザーにとってどんな情報を扱っているサイトなのか不明瞭になってしまいます。このようなサイトで得られる情報はユーザーにとって専門性が低く感じられ、信頼度も低いものとなってしまいます。
テーマはできるだけ絞ることで、専門性が高まり、コンテンツ制作においてもテーマに沿ったキーワード選定を行えるようになります。テーマが絞られたコンテンツはキーワードに関連した内容と認識され、SEO効果も期待できます。
また、さらに専門性を深めていくために自身がその分野における専門家や有資格者となり、ブランディング、コンテンツの提供を行っていく方法もあります。
専門家への取材や監修をしてもらう
コンテンツの専門性を高めるため、専門家に取材して意見を出してもらうことや、コンテンツの内容の監修を行ってもらう方法があります。
サイト運営を続けながら自身の専門性を高めることはもちろん大切です。
しかし、自身が専門家や有資格者を目指すには、一定の時間が必要となってきます。
長期的な視点を持ってコンテンツ作りに取り組むことも重要ですが、早く結果を出したいのであれば、その分野の知識を持つ専門家や有資格者に協力してもらうのが効率的です。
知り合いに適した人がいれば直接頼んだり、もしいないのであれば募集をかけたりしても良いでしょう。
一次情報(体験談)を伝える
コンテンツ制作者の経験に基づいた記事は、一次情報としてオリジナル性があり、専門性が高いと評価されやすくなります。
一次情報とは、自らが直接体験して得た情報や、調査した結果からわかる情報のことです。
体験談をまとめたものや、具体的な様子がわかる写真などを用意するとユーザーにも伝わりやすくなって良いでしょう。
Googleは、一次情報を提供するコンテンツに対し、そのジャンルやテーマに精通しているものと判断します。
また、一次情報を提供するコンテンツを作成する際は、その根拠となるデータを示すことも忘れないようにしましょう。
E-A-Tの権威性を高める3つの施策
E-A-Tの権威性を効果的に高める方法は、「著者名や運営会社名を明記する」「質の良い被リンクをもらう」「サイテーションを獲得する」という3つの施策があります。
権威性を高めるためには長期的なサイト運営を行っていく必要があります。
常にユーザーの利便性を考え、質の高いコンテンツを制作していくことが一番の近道であることを忘れずに、地道な施策を積み重ねていって下さい。
著者名や運営会社名を明記する
権威性を高める1つ目の施策は、著者名や運営会社名を明記することです。
Googleの検索品質ガイドラインにも著者名や運営会社名を明確にする必要が記載されていることから、Googleが重視している点であることがわかります。
これらの情報の提示はユーザーがコンテンツを見る際に安心感を与えることができ、ユーザビリティの向上につながっていくものです。
質の良い被リンクをもらう
2つ目の施策が、高品質のサイトから被リンクを集めることです。質が高い外部のサイトからのリンクは、権威性を高める効果があります。
ただし、被リンクを増やすのは簡単なことではありません。自身も質の高いコンテンツを作り続けてサイトの価値を上げ、訪れるユーザー数を増やしていくことで、結果として被リンクをもらえるようになるのを待つしかありません。
不正にリンクを購入したり、不自然なサイトからリンクを大量に収集したりしてはペナルティの対象になりますので、決して行わないよう注意して下さい。
被リンクのSEO効果 良質な被リンクの増やし方を徹底解説
サイテーションを獲得する
3つ目の施策は、サイテーションの獲得です。
サイテーションとは、他サイトやSNSに企業名やサイト名、ブランド名が引用されることを指します。
高品質のコンテンツを提供して良い評判を集めたり、ブログやSNSを活用して認知度を高めたりすることでサイテーションを獲得しやすくなり、被リンクの獲得と同様、権威性を高めることにつながります。
サイテーションとは?獲得のためにできることや確認方法を紹介
E-A-Tの信頼性を高める6つの施策
E-A-Tの信頼性を高めるには「情報を詳しく開示する」「編集ポリシーを公開する」「専門性の高いサイトから引用する」「Googleビジネスプロフィールに登録する」「whois情報を公開する」「サイトをhttps化する」という6つの施策があります。
信頼性を高める施策は多いですが、根底にあるのはユーザーに安心感を与えることができるサイト作りです。
ユーザーが安心して利用できるサイトこそ、信頼性の高いサイトと言えます。
情報を詳しく開示する
信頼性を高めるために、サイトの情報を詳しく開示しましょう。
サイトの情報というのは、「個人名」「運営会社名」の公開だけでは不十分です。「コンテンツの公開日・更新日」「会社の住所」「責任者」「電話番号・メールアドレス」「運営会社のHPのアドレス」「サービス名」「組織人数」「オフィスの写真」など、これらの情報をすべて含んでいます。
ユーザーは、どんな人や企業が提供しているコンテンツなのかを知りたがり、それによってコンテンツの信頼性を見極め、評価するものです。
開示できる情報はすべて開示して、信頼性の高いサイトであることをアピールしましょう。
編集ポリシーを公開する
編集ポリシーを公開することも、サイトの信頼性を高めるのに役立ちます。
編集ポリシーとは、Webサイトの目的や方針を明らかにしたページのことです。
編集ポリシーを公開することで、Googleや訪問ユーザーに対して、そのサイトがどのようなものかを伝えることができます。
また、さらに効果を高めるために、編集ポリシー内にサイト運営者のプロフィールを公開するようにしましょう。
専門性の高いサイトから引用する
コンテンツ制作において、専門性の高いサイトや公的機関のデータを引用することは、信頼性の向上につながります。
外部のサイトから引用するには、2点の注意点があります。
1点目は、引用元を公的機関やそれに準ずる専門性の高いサイトに限定することです。
個人のブログや出典不明の引用は、信頼性の向上につながらないばかりか、虚偽や誤った情報を掲載してしまう危険性があり、信頼性の低下につながりかねません。
2点目は、引用する場合は出典を明記することです。あたかも自分が書いた文章であるように見せると、コピーコンテンツとみなされペナルティの対象になります。
また、引用する部分は引用タグを利用して、はっきり区別するようにして下さい。
Googleビジネスプロフィールに登録する
Googleビジネスプロフィールに登録することで、信頼性を高めることができます。
Googleビジネスプロフィールとは、企業情報や店舗情報をGoogleマップに登録しておくことで、地図検索を行ったユーザーに対して様々な情報を提供できるようになるサービスです。
Googleビジネスプロフィールのなかで注目すべきなのは、ユーザーの口コミ投稿機能が備わっていることでしょう。
Googleは様々な情報を元にサイトの評価を行いますが、Googleビジネスプロフィールの口コミ投稿も重要な情報源です。もちろん良い口コミが多ければそれだけ信頼性が高まります。高評価を得るためにも、やはり良いサービス、良いコンテンツの提供を地道に続けていくことが大切です。
Googleビジネスプロフィールのアカウント作成~登録の手順|初心者でもすぐに実践できる簡単操作マニュアル
whois情報を公開する
ドメインの登録者情報やネームサーバなどの情報を、whois情報と呼びます。
どんな人が運営しているかを明らかにすることで、Googleや訪問ユーザーに安心感を与えることができます。サイト運営者の「顔」を見せ、信頼性を高めましょう。
サイトをhttps化する
WebサイトのSSL化(https化)を行うことも、サイトの信頼性の向上につながります。
SSL対応とは、サイトを訪れたユーザーとサーバー間のデータ通信を暗号化することです。
ECサイトなど個人情報を扱うサイトではSSL対応が必須となっており、それ以外のサイトでもSSL対応を行うことでユーザーの安心感を得られるようになります。
また、SEO対策の面でもSSL対応は重要な項目です。
SSL対応がされていないサイトは、早い段階で対策するようにしましょう。
Googleが優遇する「https」とは?仕組みとSEOとの関係性について解説
まとめ
E-A-Tは、Googleが独自に定めた評価基準です。
E-A-Tを高めることで、Googleが目指す「ユーザーにとって利便性が高く、高品質なコンテンツを提供する」という理念に沿うことができます。
E-A-Tはあくまで評価基準であり、SEOと直接的な関係はありませんが、Googleからの評価を上げられるという点で間接的にSEO対策につなげることが可能です。
E-A-Tの各項目を意識して、質の高いコンテンツの提供を目指しましょう。
- SEO対策でビジネスを加速させる
-
SEO対策でこんな思い込みしていませんか?
- 大きいキーワードボリュームが取れないと売上が上がらない・・
- コンサルに頼んでもなかなか改善しない
- SEOはコンテンツさえ良ければ上がる
大事なのは自社にあったビジネス設計です。
御社の課題解決に直結するSEO施策をご提案します