【求人広告】採用コストを削減する運用方法
今回は、限られた予算の中で応募数の最大化を実現できる方法について、Indeed・スタンバイの運用事例を用いてご紹介します。
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時間帯別実績レポートの活用
配信時間帯と成果の把握
各社、活用出来る予算には限りがあり、1ヵ月の予算を配信日数で配分し、1日の予算を設定した上で、運用するケースがほとんどかと思います。
求人広告を運用するにあたって、1日を通して広告配信出来る事が最も理想です。
しかし、1日に使える予算に限りがある場合、費消ペースがはやく、日中の早い時間帯で上限予算を使い切っていたり、そもそも早々に予算を使い切っている事自体も把握が出来ていなかったりする方も中にはいらっしゃるかもしれません。
時間帯別の実績を把握する方法はいくつかありますが、主に下記二つの方法がオーソドックスな確認方法です。
- ①日の予算を何時ごろに使い切っているか媒体側に確認する
- ②媒体の管理画面上で、時間帯別の成果状況を確認する
①に関しては、媒体の窓口である担当者へコンタクトをとり、時間帯別の実績データを出してもらう必要があります。
②について、スタンバイでは管理画面より直接、時間帯別の実績を確認する事が可能です。
スタンバイ管理画面で時間帯別の実績を確認する方法は以下の通りです。
※管理画面左側のタブの「レポート」>「時間帯別」を選択すると表示されます。
特定の日付を指定すれば、該当日に1日を通してどの時間帯にどの程度の成果が出ているかを確認出来ます。
上記は、あるアカウントにおける1日の時間帯別の実績をあらわしたレポートとなりますが、配信が全く出来ていない時間帯が1日の中で4時間 発生している事が分かります。
「早い時間帯で1日の上限予算を使い切る」=「配信が出来ていない時間帯がある」という事になり、機会損失を起こしている可能性が非常に高いため、まずは何時ごろ予算を使い切っているのか、どの時間帯で広告配信が出来ていないのかなどの把握が重要です。
時間帯と合わせて成果についても、確認していきましょう。
配信が出来ていない時間帯では、当然応募がとれていませんが、午前0時~8時の間において、配信は出来ているものの、成果が出ていない事が分かります。
また表示回数やクリック数も非常に少ないため、この時間帯はアクティブなユーザーが少ないという実態がある事も把握できます。
このように時間帯別の実績を確認し、ある特定の時間帯で成果が出にくいようであれば、その時間に合わせて一時的にクリック単価(CPC)を低めに設定する事で、無駄クリックを防止出来ます。
時間帯配信ON/OFFによる実績紹介
前述では、どの時間帯に配信が出来ていないか、どの時間帯で成果が出やすいかを把握する事の重要性についてお伝えしました。
成果が思うように出ていない時間帯があれば、一時的にその時間帯の広告配信を停止する事で、今ある予算を最大限有効に活用出来るように調整する事が可能です。
ここではスタンバイにおいて、特定の時間帯の配信コントロールを行い、効果を改善する事が出来た事例を紹介します。
【対象求人サイト】
全体求人数 | 600件 |
---|---|
取り扱い職種 | 総合(オフィス、販売、軽作業、営業、イベント・サービス) |
雇用形態 | 派遣 |
【条件】
上限設定予算は一定
スポンサー枠(広告枠)での事例
施策を実装する前に、運用開始~施策実施前の全期間における、時間帯別の表示回数/クリック数/応募数をあらわしたデータを元に、成果の把握と仮説立てを行いました。
配信時間帯別の成果に対する仮説
時間帯別の配信状況 | 仮説 | |
---|---|---|
① | 他の時間帯と比較すると、午前2時~7時ごろまでは表示回数/クリック数共に少ない。 | 深夜(午前2時~7時ごろ)の時間帯に訪れるユーザーは、そもそも求職活動をしているユーザーが少ない。 |
② | 午前7時~9時ごろの通勤時間帯から徐々に応募がとれはじめる。 | 通勤通学時間帯で仕事検索を行い、応募に至るケースも一定数ある。 |
③ | 11時前後~22時ごろにかけてコンスタントに応募がとれている。 | 午後~23時の間は、どの時間帯でも応募に繋がる可能性が高い。 配信強化を図れば、母数拡大が期待できる。 |
上記でまとめた仮説を元に、深夜2時~午前6時までの間、広告配信を一時的に停止しました。
次の結果は、時間帯の停止を行った施策前と施策後の各指標を比較した内容です。
※検証期間は時間帯の停止対応をした前後1ヵ月を比較しています。
コンバージョン率(CVR)は施策開始前よりも約1.5倍増加
応募単価(CPA)は約34%改善
今回のケースでは、応募に繋がりにくい時間帯のコストを削り、その分を応募に繋がりやすい時間帯で活用出来たため、結果としてCVR/CPAは大きく改善しました。
※通常、管理画面にて広告配信のON/OFFの切り替え作業を行いますが、弊社では複数のお客様に対応するために、RPA(ロボットによる業務自動化)等を導入しています。
求人除外対応の実施
無駄なクリックでコストを使っている求人の除外
以前、応募率(CVR)の改善を図る方法として、Googleアナリティクスを使って流入数を限定する対策を紹介していますが、今回はIndeedのツールである「Indeedアナリティクス」を用いて、成果が出ていないにも関わらず、無駄にコストを使っている求人を除外する方法をご紹介します。
Indeedアナリティクスとは、求人案件別の情報がどの程度見られているかを指標毎に確認出来るIndeedのツールです。
表示回数やクリック数、コンバージョン率、応募数、投下コストなどを見ることができます。
以下、Indeedアナリティクスで求人案件別に各指標データを抽出する方法です。
- 左上にある「求人」にカーソルを合わせると、「求人ダッシュボード」と「求人ダッシュボード(旧バージョン)」が出てきます。ここでは「求人ダッシュボード」をクリックします。
- 画面中央から下の方に、求人案件別の各指標が表示されます。
- 「列を編集」をクリックすると、どのような条件で表示させたいかを選択できます。
必要な指標を選択して「完了」をクリックします。
- 「レポートをダウンロード」をクリックするとCSVのデータが抽出できます。
レポート抽出後は、応募数が0件かつクリック数が多い求人を判別し、Indeedの管理画面上で除外設定を行えば、無駄なクリックによりコストを使っている求人を配信から外す事が可能です。
クリック数が多く、かつ応募数も多い、いわゆる「採用予定人数を満たしている求人」なども合わせて除外設定する事で、その他の求人にコストを投下出来るため、定期的にIndeedアナリティクスからレポートを抽出して、成果の確認をする事をお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は効果の悪い時間帯の配信を停止する施策と、パフォーマンスが悪化傾向にある求人の除外設定を行う事で、限られた予算の中で応募数を最大化する方法をご紹介しました。
予算が少ないからといって諦めるのではなく、まずはしっかりと実態を把握し、出来る施策を地道に行っていく事が重要です。
弊社では現在の運用状況を分析し、様々な角度から改善出来るプランをご提案させて頂く事も可能です。お電話(03-5489-6370)もしくはこちらより是非お気軽にお問合せください!