canonical(カノニカル)タグとは?重複URLを正規化する方法を解説
今回は、canonicalタグを使用するメリットや使用を推奨するサイト、推奨しないサイトを紹介します。さらに、タグ記述後の確認方法も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「canonicalタグをどこに、どう書けばよいのか」「設定したはずなのに、Search Consoleでは別のURLが正規ページとして選ばれてしまう」——重複URLの正規化は、テクニカルSEOのなかでもつまずきやすい領域です。
canonical(カノニカル)タグとは、内容が重複・類似する複数のURLのうち、どれを正規URLとして扱ってほしいかを検索エンジンに伝えるHTMLタグです。正しく設定すれば、複数URLに分散していた評価を1つのURLに集約できます。
以下では、canonicalタグの基本と3つの記述方法(HTML・HTTPレスポンスヘッダー・WordPress)、使った方が良いケースと使わない方が良いケース、設定を確認する方法、そして「設定したのに反映されない」ときの原因と対処法までを解説します。仕様に関する記述は、2026年7月時点のGoogle検索セントラルおよびGoogle Search Consoleヘルプの記載にもとづいています。
canonicalタグとは

👉 このパートをまとめると!
重複URLの正規版を検索エンジンに伝え、評価を集約するタグです。
canonicalタグとは、類似コンテンツがある場合に、検索エンジンにどのURLを正規ページとするかを伝えるために使用するhtmlタグです。評価ページを集約するなどのSEO対策にも効果的です。
canonicalタグは基本的に、以下2つのケースで使用します。
- 重複コンテンツを防ぎURLを正規化する
- 評価を1ページに集約させる
1. 重複コンテンツを防ぎURLを正規化する
重複コンテンツがある場合、メインページのURLを正規化する目的で使用します。
重複コンテンツがあると、Googleは同じ内容のURLのうち1つだけを正規ページとして選び、他のURLは検索結果に表示しません。そのため、canonicalタグを使い、クローラーに対してどのページがメインページなのかを伝え、意図しないURLが選ばれるのを避けるのです。
URLの正規化を行うと、Googleは正規化されたメインページをインデックス登録するため、評価が複数URLに分散するのを防げます。
Googleが重複コンテンツとみなすサイトには、「ECサイトの色やバリエーションが違うページ」や「PCとスマホの同一内容ページ」「広告効果測定用の別URLの同一ページ」などがあります。
このように、似たようなページができてしまう場合には、メインとなるページのURLを正規化することで、コピーコンテンツの評価を防ぎます。
重複コンテンツがGoogleにどう扱われ、どのような場合に問題になるのかは重複コンテンツはペナルティになる?SEOへの影響や調べ方、対策を解説で詳しく解説しています。
2. 評価を1ページに集約させる
Googleからの評価を、メインページに集約させる目的で使用します。
被リンクを多く受けることでGoogleからの評価を上げられますが、重複したコンテンツがある場合、獲得できる被リンクが分散する可能性があります。そうなると、ページが受ける評価も分散してしまいます。
そのため、canonicalタグを使ってメインページを正規化することで、確実に評価をメインページに集約させます。
ここまでの2つの用途を押さえたうえで、canonicalタグがGoogleにどのように扱われるのかという前提も理解しておく必要があります。
3. canonicalタグは「命令」ではなく「強いシグナル」
Google検索セントラルは、rel="canonical"について「指定された URL が正規ページになるべきことを強く示すシグナル」と説明しています。あわせて、正規URLを指定する各手法について「上記の方法を使用することをおすすめしますが、いずれも必須ではありません」とも明記しています(2026年7月時点の記載。出典: Google検索セントラル「rel=”canonical” などを利用して正規 URL を指定する方法」)。
つまりcanonicalタグは、Googleが必ず従う絶対的な命令ではなく、正規URLの判断材料として提出する強いシグナルです。指定がない場合でも、Googleは検索結果に表示するのに最適なURLを独自に判断します。
この前提を理解しておくと、「設定したのに別のURLが正規ページとして選ばれた」という状況が異常事態ではなく、サイト内のシグナルの整合性を点検すべきサインだと判断できます。具体的な原因と対処法は「canonicalタグが反映されない場合の原因と対処法」で解説します。
canonicalタグの記述方法
👉 このパートをまとめると!
HTML・HTTPヘッダー・WordPressの3経路で指定できます。
canonicalタグを指定する経路は1つではありません。HTMLの<head>内に記述する基本の方法に加えて、PDFなど非HTMLファイルに対応するHTTPレスポンスヘッダー、WordPressでの設定という3つの経路があります。
1. HTMLの<head>内に記述する方法
<link rel=”canonical” href=”正規化URL”>
</head>
メインページを正規化するためのcanonicalタグは、上記のようにhtmlのhead内に記述します。href=以降の” “内に、正規化するページのURLを入れます。
さらに、head内の最初の方に記述することで、検索エンジンのクローラーが早い段階で正規ページとして認識できるようにします。また、canonicalタグの記述は、重複ページと自己参照を目的にメインページどちらにも記述することをおすすめします。
2. HTTPレスポンスヘッダーで指定する方法
PDFやWord文書(.docx)のように<head>を持たないファイルは、HTMLのlink要素では正規化できません。この場合はHTTPレスポンスヘッダーでrel="canonical"を返します(Googleはこの方法をウェブ検索結果についてのみサポートしています)。Google検索セントラルは、.docx版のコンテンツに対してPDF版を正規URLとして示す例を挙げています。
Google検索セントラルは、次のようにレスポンスヘッダーへLinkを追加する例を示しています。
Content-Length: 19
…
Link: <https://www.example.com/downloads/white-paper.pdf>; rel=”canonical”
…
Apache(mod_headers)であれば、対象ファイルに対して次のようにレスポンスヘッダーを追加します。既存のヘッダーと重複させないよう、addではなくsetを使います。
Header set Link “<https://www.example.com/downloads/white-paper.pdf>; rel=\”canonical\””
</Files>
HTTPヘッダーはHTMLページにも使用できますが、Google検索セントラルはどちらか一方を選ぶことを推奨しており、両方を同時に使うとエラーが起きやすくなると説明しています。併用する場合は、必ず同じURLを指定します。
3. WordPressで設定する方法
WordPressは、投稿や固定ページなどの個別ページに対して、標準機能で自己参照のcanonicalタグを出力します(rel_canonical()関数が個別ページでcanonicalリンクを出力する仕様)。プラグインを導入していなくても、記事ページには自己参照canonicalが入っている状態です。
一方、パラメータ付きURLや重複ページに対して「別のURLを正規URLとして指定したい」場合は、SEOプラグインを使います。Yoast SEOやAll in One SEOでは、投稿編集画面の詳細設定から、ページ単位で正規URLを指定できます。
注意が必要なのは二重出力です。テーマが独自にcanonicalタグを出力しているところへプラグインが別のタグを追加すると、1ページに複数のcanonicalタグが並び、Googleが指定を無視する可能性があります。設定後は必ずページのソースを表示し、<link rel="canonical">が1つだけであることを確認します。
canonicalタグを使う時の注意事項
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URL誤記・相対パス・複数指定・noindex併用が主な失敗要因です。
canonicalタグは、正しく使うことで評価されるページ作りにつながるため、SEO対策に効果的です。一方で、間違った使い方をしてしまうと、効果を得られないだけでなく、ページの評価を下げてしまう場合があります。
canonicalタグを使う場合は、以下3点のポイントに注意してください。
- canonical URLの書き間違いがないようにする
- canonical URLは絶対パスで記述する
- canonical URLを複数指定しない
1.canonical URLの書き間違いがないようにする
canonicalタグを使う際は、正規化するURLを間違えないようにしましょう。
間違ったURLを記述してしまうと、ページを正規化できないだけでなく、Googleからの評価を得られません。また、URLが存在しないページの場合、すべてのページがインデックス登録されない可能性もあります。
URLを記述する際は、確認を重ねて正しいURLを入れてください。
2.canonical URLは絶対パスで記述する
canonicalタグで正規化ページのURLを記述する際は、必ず「絶対パス」を使うようにしましょう。
絶対パスとは、URLの階層の頂点から特定ファイルまでの経路を漏れなく記述したURLのことです。フルパスとも呼ばれています。一方で、相対パスとは、ユーザーが今いる地点から特定ファイルまでの経路を記述したURLのことです。
canonicalタグで記述するURLは相対パスでもGoogleにサポートされていますが、意図しないURLが解決先になるなどの問題が起きやすくなります。そのため、検索エンジンにページURLを正確に伝えるために、絶対パスを記述するようにしましょう。間違えやすいものとして、「http://」と「https://」、「wwwの有無」、トップページの場合「index.htmlの有無」などがあります。
Google検索セントラルも、相対パスはサポートされているものの長期的には問題が発生する可能性があるとして、絶対URLの使用を推奨しています(出典: Google検索セントラル「rel=”canonical” などを利用して正規 URL を指定する方法」)。
3.canonical URLを複数指定しない
canonicalタグで正規化するページは、1つのURLを指定します。複数ページへ分散させて正規化するのは、評価が分散されるためおすすめできません。
また、canonicalタグでURLを指定する場合は、1ページにつき1つのURLを使用します。1つのページにcanonicalタグを複数記述してしまうと、どちらを適用してよいか判断できないため、上手く正規化されなくなってしまいます。
上記3点に加えて、Google検索セントラルが公式に注意を促している次の2点も、設定前に押さえておく必要があります。
4. noindexと併用しない
重複ページを検索結果から消したいという理由で、canonicalタグとnoindexを同時に設定するのは避けます。Google検索セントラルは、正規ページの選択を妨げる目的でnoindexを使うことについて「そのページが Google 検索から完全にブロックされてしまうため、おすすめしません」と明記し、rel="canonical" linkアノテーションを推奨しています(出典: Google検索セントラル「rel=”canonical” などを利用して正規 URL を指定する方法」)。
canonicalタグは「このURLを正規ページとして評価してほしい」という指定であるのに対し、noindexは「このページをインデックスに登録しないでほしい」という指定です。両者は目的が異なるため、同時に指定すると意図が矛盾します。重複ページをインデックスから外したいのか、評価を正規URLへ集約したいのかを先に決め、どちらか一方を使います。
noindexの具体的な設定手順と確認方法はnoindexとは?設定・確認方法・SEOへ活用する際の注意点で解説しています。
canonicalとnoindexの併用は、設定画面が別々に分かれているサイトほど起こりやすいミスです。「重複ページを検索結果から消す」設定と「正規URLを指定する」設定が別タブにあると、両方を良かれと思って有効にしてしまう。タグを入れる前に、そのページを検索結果に残したいのか消したいのかを一言で言語化しておくだけで、この取り違えはほぼ防げます。(GMO TECH株式会社 大澤 健人/SEM領域統括)
5. 正規ページ自身にも自己参照canonicalを設定する
Google検索セントラルは、正規ページ自体にもrel="canonical"リンクを含めることを推奨しています。これは自己参照canonicalと呼ばれます(出典: Google検索セントラル「rel=”canonical” などを利用して正規 URL を指定する方法」)。
自己参照canonicalを設定しておくと、SNSシェアや広告経由で?utm_source=のような計測パラメータが付いたURLでアクセスされた場合でも、そのページの正規URLがパラメータなしのURLであることを検索エンジンに伝えられます。
WordPressのように標準で自己参照canonicalを出力するCMSもありますが、自社開発のサイトやヘッドレス構成では、テンプレート側での明示的な実装が必要です。
canonicalタグを使った方が良い場合
👉 このパートをまとめると!
URL表記ゆれ・EC・スマホ別URL・AMP・ABテスト等で有効です。
上述した通り、canonicalタグはGoogleの評価を上げるために有効的なタグです。それに加え、以下7つのケースでは、特にcanonicalタグの使用をおすすめします。
それぞれのケースの活用例を以降で解説します。
- https・wwwやindex.htmlの有無
- ECサイトの類似ページ
- スマホ用のサイトがある場合
- AMPページがある場合
- ABテストをする場合
- パラメータがついたページがある場合
- 301リダイレクトできない場合
1.https・wwwやindex.htmlの有無
コンテンツの内容は同じでも、URLに以下のような違いがある場合、クローラーは別サイトと判別することがあります。Googleからの評価を分散させないためには、メインページの正規化が必要です。
- http://とhttps://
- wwwの有無
- URL末尾のスラッシュ
- トップページの場合、 index.htmlの有無
2.ECサイトの類似ページ
canonicalタグの使用は、ECサイトのように類似ページが多くあるサイトに向いています。
ECサイトは、アイテムごとにサイズや色のバリエーションがあるため、1つのアイテムに対して複数の類似ページができてしまいます。このような場合、アイテムのメインページを正規化することで、評価を集約できます。また、類似ページはインデックス登録されないため、評価が分散するのを防げます。
3.スマホ用のサイトある場合
PCサイトと同様のスマートフォンサイトを持っている場合、以下のようにURLに「sp」のようなディレクトリ名を付ける場合があります。そのため、PCサイトとスマートフォンサイトでURLが変わる場合には、 canonicalタグを使用します。
- PCサイトURL:http://◯◯◯◯◯◯◯.com/
- スマートフォンサイトURL: http://◯◯◯◯◯◯◯.com/sp/
内容は同じでも、クローラーは別サイトと認識することがあります。コピーコンテンツと疑われないためにも、メインページの正規化をおすすめします。
4.AMPページがある場合
AMPページがある場合は、 canonicalタグの使用をおすすめします。
AMPページとは、モバイルページの表示を高速化するために作られるページのことです。正規ページとコンテンツ内容は同一のため、評価を集約し、意図しないURLがインデックス登録されるのを防ぐために、URLを正規化するようにしましょう。
5.ABテストをする場合
ABテストをする場合は、 canonicalタグの使用をおすすめします。
ABテストとは、2つのページを用意して、アクセス数や成約数などのデータを比較するために行うテストのことです。
ABテストを行うページのコンテンツ自体は同じであるため、クローラーにコピーコンテンツと認識されてしまう可能性があります。
Google検索セントラルは、テスト用に用意した代替URLのすべてでrel="canonical"リンク属性を使用し、元のURLが優先されるバージョンであることを示す方法を推奨しています。そのうえで「rel="canonical" ではなく noindex を使用すると、予期しない悪影響をもたらすことがあります」と注意を促しています(出典: Google検索セントラル「A/B テスト時に Google 検索への影響を最小限に抑える」)。
なお、nofollowとnoindexは「クローラーを制御するタグ」とひとくくりにされがちですが、機能は異なります。nofollowはそのリンクをたどるか(リンク経由で評価を渡すか)をGoogleに伝える指定で、noindexはそのページをインデックスに登録しないよう指示する指定です。ABテストで問題になるのはインデックスの扱いであるため、nofollowでは重複の解消になりません(両者の違いはnoindexとnofollowの使い方SEO効果を上げるポイントを徹底解説で解説しています)。
あわせて、同ドキュメントはABテスト実施時の前提として次の2点を挙げています。
- Googlebotと人間のユーザーに対して、異なるURLのセットを提示しないこと(クローキングに該当し、スパムポリシー違反となる)
- テストが完了したら、代替URLやテストスクリプト、マークアップなど、テストに使用したすべての要素をできる限り速やかに削除すること
Googleは、必要以上に長くテストを実行しているサイトを検出した場合、検索エンジンを欺く意図があるものとみなし、適宜措置を講じることがあると明記しています。テスト期間をあらかじめ区切り、終了後の後片付けまでを設計しておく必要があります。
6.パラメータがついたページがある場合
パラメータがついたページがある場合にも、canonicalタグの使用をおすすめします。
パラメータは、データ収集を目的に、URLの末尾に付け加える係数のことです。マーケティングやサイト分析に使うため、パラメータつきURLをメインページとすることがあります。
しかし、クローラーはパラメータの有無を判別できず、コピーコンテンツとして認識してしまう可能性があります。また、パラメータは複数つけられるため、メインページURLの管理が必要となります。
canonicalタグの記述は、重複コンテンツと自己参照の目的でメインにするパラメータつきコンテンツの両方に記載するようにしましょう。
7.301リダイレクトできない場合
サーバーの関係で301リダイレクトができず、評価を引き継ぐことができない場合は、 canonicalタグを使用してください。
301リダイレクトとは、Webサイトをアップデートしたり、移転したりする場合に、古いサイトから新しいサイトに評価を引き継ぐためのステータスコードです。
301リダイレクトができない場合、新しいサイトへ評価を引き継ぐことができないため、新しいサイトの正規化が必要です。
canonicalタグを使わない方が良い場合
👉 このパートをまとめると!
リダイレクト対象・ページネーション・別内容のページには不要です。
canonicalタグは、使わない方が良い場合もあります。
以降では、canonicalタグを使わない方が良い2つのケースを紹介します。
- リダイレクトさせるページ
- 複数ページに1ページ目を指定すること
1.リダイレクトさせるページ
アクセスしても「リダイレクトで他のページに転送するページ」=「実際には使われていないページ」へのcanonicalタグでの正規化は不要です。
一時的なリダイレクト(302など)はURLの自動転送はできますが、Googleはリダイレクト先を正規版とするシグナルとしては扱いません。この場合は、移転先の新しいページを正規化するようにしましょう。
リダイレクトでも、301リダイレクトというステータスコードを使うと、自動転送だけでなくGoogleからの評価の引き継ぎも可能となります。ページ移転を検討する場合は、参考にしてみてください。
2.複数ページに1ページ目を指定すること
複数ページにまたがる記事の2ページ目以降には、 1ページ目をメインとして正規化する必要はありません。
2ページ目以降「?page=2」「/page/2」のようにURLが分かれている場合、1ページ目を正規化するサイトが多くありますが、Googleは公式で非推奨としています。
なぜなら、ページは分かれていても同一記事として認識されるためです。複数ページになってしまう場合には、2ページ目以降を1ページ目に正規化する必要はありません。
Google検索セントラルもページネーションのベストプラクティスとして、一連のページネーションの1ページ目を正規ページとして使用せず、各ページに固有の正規URLを付与するよう案内しています(出典: Google検索セントラル「ページ分け、段階的ページ読み込み、それらの Google 検索に対する影響」)。
上記2つのケースに加えて、実務では次のようなページもcanonicalタグの対象から外して考えます。
3. インデックスさせたいページ・内容の異なるページ
canonicalタグを設定すると、指定先のURLに評価が集約され、指定元のページは原則として検索結果に表示されなくなります。そのため、そのページ自体を検索結果に出したい場合は、canonicalタグで別URLを指定してはいけません。
判断に迷いやすいのは、テンプレートが似ているだけで内容が異なるページです。たとえば、同じ書式で作られた店舗別ページや、スペックの一部だけが異なる商品ページは、見た目が似ていても検索ニーズが異なります。この場合はcanonicalタグで束ねるのではなく、各ページを個別にインデックスさせ、内容の差分を明確にする方が適切です。
そもそも内容が大きく異なるページ同士でcanonicalタグを指定しても、Googleがその指定を採用しない可能性が高くなります。canonicalタグは重複・類似しているページに対して使うものであり、ページを検索結果から消したいだけならnoindex、不要なページなら301リダイレクトや削除で対応する、という切り分けが必要です。
canonicalタグが設定されているか確認する方法
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HTMLソース・URL検査・インデックス登録レポートで確認します。
canonicalタグが設定されているかの確認には、以下2点の方法があります。
以下の方法では、「設定されているか」と「間違って設定されていないか」を確認することができます。
- HTMLで確認する方法
- Google Search Consoleで確認する方法
1.HTMLで確認する方法
canonicalタグを記述したブラウザからhtmlソースを確認し、記述内容を見ることができます。htmlソースの確認は、以下の手順で進めていきます。
- 該当ページを開き、ブラウザ上で右クリックして「ページのソースを表示」を選ぶ
- 表示されたHTMLソースから「
<link rel="canonical"」を文字検索する - 検索された部分の記述を確認する
記述したcanonicalの検索や確認がすべて手動になってしまうため、慣れていない方や自信のない方は次に紹介する、「Google Search Consoleでの確認」をおすすめします。
2.Google Search Consoleで確認する方法

Google Search Consoleでcanonicalタグを記述したページのURLを検索すると、正規化してあるページがどこか確認できます。ただし、設定してから反映されるまでに時間がかかるので、少し時間を置いてから確認しましょう。確認の手順は、以下の通りです。
- Google Search Consoleを開き、当該のプロパティを出す
- 「URL検査メニュー」を選択する
- 調べたいページのURLをコピーし、検索窓に貼り付ける
- 検査結果画面の「カバレッジ」で「ユーザーが指定した正規URL」を確認する
検索するだけでシステムに表示されるので、慣れていない方におすすめです。
上記2つの方法でタグの記述とURL単位の判定を確認したら、最後にサイト全体でGoogleがどのURLを正規と判断しているかを確認します。
3. Search Consoleのページインデックス登録レポートで正規URLを確認する
Google Search Consoleの「ページ」(ページのインデックス登録)レポートでは、インデックスに登録されなかったページが理由別に分類されます。canonicalタグの効き方をサイト全体で確認する場合は、このレポートを使います。
正規化に関係する主なステータスは次の3つです。
| ステータス | 意味 | 対処の要否 |
|---|---|---|
| 代替ページ(適切な canonical タグあり) | 別のページの代替としてマークされ、正規ページへのリンクが正しく指定されている状態 | これ以上の対処は不要 |
| 重複していますが、ユーザーが正規ページとして選択していません | 他のページと重複しているが、優先する正規ページが指定されていない状態 | Googleの選択が意図と異なる場合のみ、正規URLを明示的にマークする |
| 重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました | 指定した正規URLとGoogleが選んだ正規URLが異なる状態 | 対処が必要な場合がある。両者を比較しページ内容を確認する |
出典: Google Search Consoleヘルプ「ページ インデックス登録レポート」
「代替ページ(適切な canonical タグあり)」は件数が多いとエラーのように見えますが、正規化が意図どおり機能している状態を示すもので、追加の対処は必要ありません。ステータス名だけを見て一律に修正しようとすると、正しく動いている設定まで触ってしまうため注意が必要です。
canonicalタグ以外でURLを正規化する方法

👉 このパートをまとめると!
サイトマップと301リダイレクトも正規化の手段になります。
Google検索セントラルは、正規URLを指定する手段としてrel="canonical"のほかに、サイトマップとリダイレクトを挙げています。手段ごとにシグナルの強さと適用範囲が異なるため、状況に応じて使い分けます。
XMLサイトマップに正規URLを含める
XMLサイトマップには、正規URLだけを記載します。Google検索セントラルは、サイトマップへの掲載も正規ページになることを示すシグナルになるとしたうえで、シグナルとしては弱いと説明しています(出典: Google検索セントラル「rel=”canonical” などを利用して正規 URL を指定する方法」)。
大規模サイトでは、ページテンプレートを一つずつ修正するより、サイトマップの生成ロジックを直す方が早い場合があります。ただし、サイトマップ単独で正規化を確定させる手段ではないため、rel="canonical"との併用が基本です。
サイトマップの作成・送信の手順はXMLサイトマップとは?作り方や更新の手順で解説しています。
301リダイレクトで統合する
重複しているページを今後使わないのであれば、301リダイレクトで統合するのが最も強いシグナルです。Google検索セントラルは、リダイレクトについて、リダイレクト先が正規ページになるべきことを強く示すシグナルであると説明しています。
canonicalタグが重複ページを残したまま評価だけを集約する手段であるのに対し、301リダイレクトはユーザーのアクセスごと転送先へ移します。両方のURLを使い続ける必要があるならcanonicalタグ、旧URLを廃止してよいなら301リダイレクト、という判断になります。
設定手順は301リダイレクトとは?SEO効果と正しい設定方法をGoogle公式情報とコード例で徹底解説で解説しています。
4つの正規化方法の比較
| 方法 | シグナルの強さ | 主な用途 | 非HTMLファイル | 重複ページを残せるか |
|---|---|---|---|---|
| 301リダイレクト | 最も強い | 重複ページを廃止して統合する | 対応可 | 残せない(転送される) |
rel="canonical" link要素 |
強い | HTMLページの重複・類似ページ | 不可(<head>が必要) |
残せる |
rel="canonical" HTTPヘッダー |
強い | PDF等の非HTMLファイル | 対応可 | 残せる |
| XMLサイトマップ | 弱い | 大規模サイトでの補助的な指定 | 対応可(URL単位) | 残せる |
複数の手法を併用すると正規化はより確実になりますが、手法ごとに異なるURLを指定すると矛盾したシグナルになります。サイトマップに記載したURLとlink要素で指定したURLが食い違っていないかは、実装後に必ず確認します。
また、Google検索セントラルは、robots.txtやURL削除ツールを正規化の目的で使用しないよう案内しています。robots.txtでクロールをブロックしてもURLが正規化されるわけではなく、URL削除ツールを使うとすべてのバージョンが検索結果から消える可能性があります。
canonicalタグが反映されない場合の原因と対処法
👉 このパートをまとめると!
属性付き指定・HTTPS不備・シグナル矛盾が主な不採用の原因です。
canonicalタグはあくまでシグナルであるため、Googleが指定どおりに採用しないことがあります。原因は「仕様上そもそも正規化に使われないケース」と「サイト内のシグナルが矛盾しているケース」の2つに大別できます。
Googleが指定した正規URLを採用しない主なケース
Google検索セントラルは、hreflang、lang、media、type属性を持つrel="canonical"アノテーションは正規化に使用されないと明記しています(出典: Google検索セントラル「rel=”canonical” などを利用して正規 URL を指定する方法」)。多言語サイトで代替言語版を示す目的であれば、canonicalではなくhreflangを別途使います。
また、HTTPSページであっても、次のいずれかに該当する場合は、HTTPSのURLが正規として選ばれない可能性があります。
- 無効なSSL証明書がある
- 安全でない依存関係(画像を除く、HTTPで読み込まれるリソース)がある
- HTTPページへリダイレクトしている
- HTTPページへの
rel="canonical"リンクがある
canonicalタグの記述そのものが正しくても、これらの条件に当てはまると意図どおりに正規化されません。あわせて、1ページ内に複数のcanonicalタグが存在する場合や、指定先のページ内容が大きく異なる場合も、指定が無視される要因になります。
Search Consoleのステータスから状況を読み取る
「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」と表示された場合は、Googleが別のURLの方が正規ページとして適切だと判断している状態です。まずURL検査ツールで「ユーザーが指定した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」を並べて確認します。
一方、「代替ページ(適切な canonical タグあり)」であれば、正規化は意図どおり機能しているため対処は不要です。同じ「重複」という言葉が含まれるステータスでも、対処の要否は異なります。
指定と選択が一致しないときの点検手順
- URL検査ツールで、指定した正規URLとGoogleが選択した正規URLを確認する
- 2つのページの内容を比較し、実際に重複・類似しているかを確認する(内容が異なる場合は、そもそもcanonicalの対象ではない)
- サイト内の内部リンクがどちらのURLに向いているかを確認する
- XMLサイトマップに記載しているURLが正規URLと一致しているかを確認する
- リダイレクト設定とcanonicalの指定が矛盾していないかを確認する
Googleは複数のシグナルを総合して正規URLを判断するため、canonicalタグ以外のシグナルが別のURLを指していると、指定は覆されます。修正後は再クロールとインデックス処理を待って、あらためて確認します。
「Googleが別のURLを正規に選んでしまう」という相談を受けたとき、現場で最初に見るのはcanonicalタグそのものではなく、内部リンクとサイトマップです。タグは1行直せば終わりますが、サイト内のリンクが旧URLを向いたままだと、Googleは実際の導線の方を信用します。タグ・内部リンク・サイトマップ・リダイレクトの4つが同じURLを指しているか、という順番で点検すると、原因の切り分けが早くなります。(GMO TECH株式会社 大澤 健人/SEM領域統括)
URL正規化の点検と改善をSEO Dash! byGMOが支援します
サイト全体でcanonicalの設定状況や重複URLを点検するには、ページを1つずつ目視で確認する方法では限界があります。テクニカルSEOの課題整理から改善の実行までを支援する体制と実績を、資料にまとめています。
canonicalタグに関するよくある質問
👉 このパートをまとめると!
必須か・301との違い・反映期間などの疑問に答えます。
canonicalタグの設定にあたって、担当者から寄せられることの多い質問に回答します。
canonicalタグは必ず設定しないといけませんか?
必須ではありません。Google検索セントラルは正規URLを指定する方法を推奨しつつ「いずれも必須ではありません」と明記しており、指定がない場合はGoogleが検索結果に表示するのに最適なURLを判断します。ただし、パラメータ付きURLや類似ページが発生しやすいサイトでは、意図しないURLが正規ページとして選ばれるリスクがあるため、明示的な指定を推奨します。
canonicalタグと301リダイレクトはどちらを使うべきですか?
重複しているページを今後も残す必要があるならcanonicalタグ、旧URLを廃止してよいなら301リダイレクトを使います。シグナルとしては301リダイレクトの方が強く、Google検索セントラルもリダイレクト先が正規ページになるべきことを強く示すシグナルであると説明しています。サイトリニューアルやURL変更のように恒久的な移行では、301リダイレクトが基本です。
canonicalタグを設定すれば重複コンテンツのペナルティを避けられますか?
canonicalタグは、重複しているURLの評価を1つに集約するための指定であり、ペナルティを回避するための申請手続きではありません。Googleは同一サイト内に重複URLがある場合、その中から正規URLを1つ選んでインデックスします。意図しないURLが選ばれると狙ったページが検索結果に表示されなくなるため、canonicalタグで正規URLを明示します。
canonicalタグは相対パスで書いてはいけませんか?
相対パスもGoogleにサポートされていますが、推奨されていません。Google検索セントラルは、長期的には問題が発生する可能性があるとして、絶対URLの使用を推奨しています。プロトコル(http/https)やwwwの有無の取り違えを防ぐためにも、https://から始まる絶対URLで記述します。
canonicalタグが1ページに2つ以上あるとどうなりますか?
どのURLを優先すべきかGoogleが判断できず、canonicalの指定自体が無視される可能性があります。テーマとSEOプラグインの二重出力が典型的な原因です。設定後はページのソースを表示し、<link rel="canonical">が1つだけであることを確認します。
設定したcanonicalタグはどれくらいで反映されますか?
明確な期間は公表されていません。反映にはGoogleによる再クロールとインデックス処理が必要なため、設定した直後に確認しても結果は変わりません。Search ConsoleのURL検査ツールからインデックス登録をリクエストしたうえで、数日から数週間の単位で再確認します。
まとめ
👉 このパートをまとめると!
正規化は指定・実装・確認の3点をそろえて初めて機能します。
今回は、 canonicalタグの正しい使い方と使わない方が良いケース、記述後の確認方法を紹介しました。
canonicalタグは、類似コンテンツの評価を集約し、コピーコンテンツを防ぐメリットがあり、SEO対策に重要なタグです。
しかし、タグを使用する際に正規化するURLを間違えたり、相対パスを使ったりすると、効果を得られないだけでなく、評価も下げてしまいます。タグ記述の際は、十分注意して行いましょう。
また、canonicalタグの使用は、ECサイトのように類似ページが複数ある場合や、PCサイトとスマホサイトのように同一コンテンツでもURLが異なる場合におすすめです。
一方で、複数ページにまたがるコンテンツへのcanonicalタグの使用はおすすめできません。なぜなら、ユーザーのニーズが2ページ目以降に存在する可能性があるためです。この場合は、各ページをインデックスに登録するようにしましょう。
今回紹介した、記述から確認までの一連の流れを参考にして、正しく活用していきましょう。
記述方法はHTMLの<head>内だけでなく、PDFなど非HTMLファイルに対応するHTTPレスポンスヘッダー、WordPressのプラグイン設定という経路もあります。設定後は、HTMLソース・URL検査ツール・ページのインデックス登録レポートの3経路で、指定した正規URLとGoogleが選択した正規URLが一致しているかを確認します。
実装時のチェックリストは次のとおりです。
- 正規URLを絶対URLで記述しているか
- 1ページにcanonicalタグが1つだけになっているか(テーマとプラグインの二重出力に注意)
- 正規ページ自身にも自己参照canonicalを設定しているか
- noindexと併用していないか
- サイトマップ・内部リンク・リダイレクトが同じURLを指しているか
- Search Consoleで「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」が発生していないか
テクニカルSEOを含むSEO施策全体の進め方はSEO対策の基礎知識・施策一覧で解説しています。
重複URLと正規化エラーをサイト全体で洗い出す
重複URLや正規化エラーを見つけるには、クロールによる網羅的な診断が有効です。クローリング診断ツールLumarでは、重複コンテンツやcanonicalの設定エラーをサイト単位で検出できます。
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