Googleサジェストとは?表示の仕組みと使い方を解説|キーワード取得の方法も紹介
Googleサジェストはユーザーの検索意図(何を求めて検索しているか)を掴むことができます。そのため、SEO対策にも役立てることができます。
この記事では、Googleサジェストの意味と仕組み、キーワードの取得方法、取得ツールについて解説します。
- Googleサジェストとは
- Googleサジェストの表示基準
- 検索ボリューム
- 多くの人によって検索された回数
- トレンド
- キーワードを内包するサイト数
- ユーザーの検索場所や使用言語
- ユーザーの検索履歴
- Googleサジェストでできること
- Google独自のサジェスト機能
- Googleサジェストキーワードの取得方法
- 【手動】検索窓にキーワードを入力する
- 【自動】サジェストワード取得ツールを利用する
- サジェストツールの効果的な3つの活用方法
- 1.キーワードの選定
- 2.ユーザーのニーズの把握
- 3.リライト
- 【有料】サジェストキーワード取得ツール3選
- 1.SEMLush
- 2.キーワードマップ
- 3.Ahrefs
- 【無料】サジェストキーワード取得ツール3選
- 1.ラッコキーワード
- 2.グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
- 3.Keyword Tool
- サジェスト汚染に気を付けよう
- まとめ
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Googleサジェストとは
Googleサジェストとは、ユーザーが検索エンジンの検索窓にキーワードを入力した時に一緒に表示される検索候補となるキーワードのことです。
Googleでは「オートコンプリート機能」とも呼ばれます。これは、最後まで入力しなくてもユーザーが検索するであろうキーワードを予測候補として表示します。
この予測変換する機能が検索候補を表示するだけでなく、ユーザーの知りたいこと(=検索意図)を調べることもできるため、SEO対策に有効活用できます。
ちなみにGoogleの他にもYahoo!やAmazonのようなネットショップ、YouTubeといった動画サイトでも同様の機能が導入されています。
ただし、それぞれ独自の検索エンジンを採用しているため検索候補として表示されるキーワードは異なります。
また、Googleサジェストとは別に、検索したキーワードに関連性の高い(あるいは連想される)キーワードを「関連キーワード」といいます。下記の記事で詳しく解説しておりますので、あわせてお読みください。
Googleサジェストの表示基準
Googleサジェストの表示基準は以下の通りです。
- 検索ボリューム
- 多くの人によって検索された回数
- トレンド
- キーワードを内包するサイト数
- ユーザーの検索場所や使用言語
- ユーザーの検索履歴
Googleサジェストは、多数のユーザーが検索した頻度や話題となったキーワードなど長い時間をかけて蓄積された検索結果をもとに選出されます。
また、検索した本人の検索場所や使用言語といったパーソナルな情報も含んだキーワードが表示される仕組みです。
このような仕組みになっているのは、「ユーザーファースト」を掲げるGoogleが効率的に個人に見合った情報を得られることを重視した結果なのです。
参考: 検索予測の仕組み(Google)
検索ボリューム
検索ボリュームとは検索エンジンでキーワードが検索された回数のことを示します。例えば、「ダイエット」と検索した場合、以下のような結果になります。
- ダイエット食品 おすすめ(検索vol.880)
- ダイエット食品(検索vol.12,100)
- ダイエット(検索vol. 368,000)
通常は月単位での月間検索ボリュームを指すので、直近1ヶ月で検索された回数と考えておくとよいでしょう。
検索ボリュームは検索されたキーワードの人気度を測る指標となります。検索頻度が高ければそれだけ注目されている情報である、つまり大きなユーザーニーズがあるとGoogleは判断します。
ユーザーニーズがあるキーワードを表示することはGoogleのユーザーファーストの理念がベースにあります。
多くの人によって検索された回数
検索される回答が多く、かつ多くの人に検索されることも重要な指標です。なぜなら、少人数に検索されたキーワードは少人数にとってのニーズであり、ユーザー全体の総意を反映していないからです。
つまり、世界中のユーザーが便利に使える検索エンジンを目指すGoogleにとって望ましくないことです。
このような必ずしも検索数だけでは測れない事情もあるため、検索した人数もサジェスト表示の要因にしていると考えられます。
したがって個人が意図的に複数回検索したところで無意味な行為であると覚えておきましょう。Googleには見抜かれています。
トレンド
トレンドとは検索された時点で話題性の高い情報、例えばニュースやイベントなどです。
Googleサジェストには長期的検索されるキーワードが表示されますが、トレンドのあるキーワードもユーザーの関心が高い情報であると考えられるので、Googleのユーザーファーストの理念に基づいてサジェストに出やすくなります。
ただし、トレンド性の高いキーワードは瞬間的なユーザーニーズに応えるものなので長期的にサジェスト表示されることはないと考えられています。
キーワードを内包するサイト数
検索キーワードを含んだWebサイトの実在数も重要な指標です。検索回数が多くてもキーワードについて言及したサイトがなければGoogleはユーザーに役立つ情報を提供できません。
例えば、「ダイエット食品 コンビニ」というキーワードが高頻度で検索されているとします。
しかし、コンビニで買えるダイエット食品について書かれたサイトがなければ、Googleは「ダイエット食品とは?」「コンビニとは?」など、コンビニで買えるダイエット食品とは関連性の薄い情報を提供しなければいけません。ユーザーの疑問に端的に答える回答を提供できないのです。
するとユーザーは「Googleでは検索結果に満足できない。別の検索エンジンを使おう」と考えてしまうでしょう。
このような考えをユーザーに持たれてしまえば、ユーザー数とともに利益の減少につながってしまいます。そのため、検索キーワードのニーズを満たすサイトの数も重視すると考えられます。
ユーザーの検索場所や使用言語
ユーザー個人に最適な情報を提供するため、検索場所や使用言語を踏まえたサジェストが表示されます。
例えば渋谷でカフェを探しているユーザーが検索エンジンで「カフェ」と入力した際に、「カフェ 大阪」「カフェ ニューヨーク」など表示されてもユーザーには何の役にも立ちません。
また、通常日本語で検索するユーザーに英語やフランス語など異なる言語で表示したところでユーザーは困惑するばかりでしょう。言語についても個人の傾向を踏まえていると考えられます。
基本的に飲食店や宿泊場所など現在地点に応じた場所の表示が求められる場合は、現在地点に近い検索結果を返すようにアルゴリズムが組まれているようです。
ユーザーの検索履歴
ユーザーが直前、あるいは過去に検索したキーワードはユーザーの関心事であり、求める情報の関連度が高いと判断されるためサジェストされることがあります。
なお、Googleではユーザー固有の情報を検索結果に反映する検索機能を「パーソナライズド検索」と呼びます。
ちなみにサジェスト表示にパーソナル情報を反映させたくない場合は「シークレットモード」で検索するとよいでしょう。検索履歴を残さずに検索できます。設定方法は以下の通りです。
- 検索画面右上の「縦に並んだ3点」をクリック
- 「新しいシークレットウィンドウ」をクリック
なお、ショートカットキーでも以下のように操作すると設定可能です。
mac shift + command + N
Windows shift + Ctrl + N
Googleサジェストでできること
Googleサジェストを使うと以下のようなことができます。
- サジェストキーワードで検索意図を分析する
- リライト作業に活用する
- 新規コンテンツに活用する
サジェストキーワードは検索される頻度の高いキーワードをユーザーに候補として表示するため、検索意図となるキーワードが含まれている可能性が高いです。
その検索意図が含まれたキーワードを既存コンテンツに含めれば新しい流入が見込めるでしょう。Googleはコンテンツに対し、鮮度を求めているためSEO対策として効果があります。
また、新規コンテンツを作成する場合、サジェストキーワードの数だけコンテンツを作成することができますし、「サジェストのサジェスト」を検索すれば、さらにコンテンツを増やすことができます。
メインとなるキーワードをもとに表示されたサジェストキーワードを対策するとユーザーニーズから乖離したコンテンツになることを防げます。
Google独自のサジェスト機能
Googleサジェスト機能には、Yahoo!やAmazonなどその他のプラットフォームにはない独自機能を備えています。
例えば、検索エンジンに以下のようなキーワードを入力すると答えも予測します。
- 「〇〇(場所)+天気」
サジェストに天気を示すマークと気温が表示されます。
- 「〇+〇」などの計算式
サジェストに計算式と答えが表示されます。
- 「〇〇(企業名)+株価」
サジェストに検索した時点の株価が表示されます。
- 画像検索のサジェスト機能
画像検索でもサジェスト機能が働きます。以下は「イングリッシュガーデン」というキーワードを入力しました。すると検索結果の上部に「夏」「壁紙」などのキーワードが並びます。このキーワードを「タグ」と呼びます。目的に合わせてタグをクリックするとさらにタグの内容に合う画像が表示されます。
上記で紹介した機能は、Googleがユーザビリティを高めるための取り組みを常時追加しています。検索キーワードだけでなく答えまで予測表示すればユーザーの満足度によい影響を与えるといえるでしょう。
Googleサジェストキーワードの取得方法
サジェストの取得方法は以下の2通りがあります。
- 【手動】検索窓にキーワードを入力する
- 【自動】サジェストツールを利用する
サジェストキーワードはユーザーが実際に検索しているキーワードの傾向を知ることができるので、思いがけない情報を見つけられるかもしれません。いづれの方法でもよいので積極的に調べる習慣をつけましょう。
【手動】検索窓にキーワードを入力する
一つ一つ手入力でキーワードを検索窓に入力し、サジェストワードを確認する方法です。身近な方法ですが、確認に時間がかかってしまう点がデメリッです。
例えばひらがなのサジェストキーワードを調べる場合は「〇〇(メインキーワード)+あ」、「〇〇(メインキーワード)+い」とメインキーワードごとに50音すべてを調べるのはあまり効率的とはいえません。
なお、自分の検索履歴が上位に表示されるため、シークレットウィンドウで検索する方法をおすすめします。
【自動】サジェストワード取得ツールを利用する
ツールを使うと一括してサジェストキーワードを抽出できます。手動よりも簡単キーワード取得ができるため、ツールを利用する方が現実的な方法でしょう。ツールは抽出結果を見やすくまとめたり、条件別に加工できたりと便利な機能が搭載されているのが特徴です。
現在、無料ツールが多数リリースされています。ツールを活用しながらコンテンツにユーザーが求める情報の不足を追加していくことが大切です。
サジェストツールの効果的な3つの活用方法
サジェストツールは「キーワードの選定」「ユーザーのニーズの把握」「リライト」といった3つの効果的な活用方法があり、この3つを上手く使っていくことで、検索順位アップを狙った記事を作ることができます。
この活用法を知らないと、効率が悪いコンテンツの作り方になってしまうのでぜひ覚えておいてください。
1.キーワードの選定
サジェストツールはキーワードの選定をおこなう上でとても大切な役割を持ちます。コンテンツを作るときは記事の構成をまず考えていきますが、メインのキーワードに対してどのような関連ワードが需要あるのかを調べる必要があります。
自分の頭の中だけではキーワードの抜け漏れが発生してしまうため、サジェストツールを活用して関連ワードを洗い出していくわけです。キーワードの選定作業をおこなわずに記事の構成や文章作成を進めてしまうと、順位アップを狙う上で大事なキーワードを逃してしまう危険性があるので気をつけてくださいね。
2.ユーザーのニーズの把握
サジェストツールを活用すると、記事を見に来るユーザーのニーズを把握することができます。
サジェストツールでは各キーワードの検索ボリュームを調べられ、検索ボリュームが多い=検索回数も多いということなので、そのキーワードがユーザーからのニーズが高いとわかります。
例えば、「〇〇(有名人の名前) 結婚」や「○○(有名人の名前) 離婚」といったキーワードは月間検索数が1万回以上ありますので、ユーザーのニーズが高いです。自分のサイトで狙う記事の内容とキーワードの種類を把握して、ニーズの高い記事を作っていきましょう。
3.リライト
サジェストツールを使って既存記事のリライトをおこなうと、PV数や検索表示順位のアップが期待できます。
既存記事の現在の順位を確認した上で、月間検索数が多いにもかかわらず検索順位の低い記事があれば、競合サイトと比較して弱い部分を分析し修正をおこなうことで記事の改善ができます。
サジェストツールがなくては、そもそも自サイトの記事の順位やどんなキーワードに対して何位にいるのかがわかりません。投稿した記事の修正や改善をおこなうためにも、サジェストツールを有効に活用していきましょう。
【有料】サジェストキーワード取得ツール3選
有料のサジェストツールは価格がピンキリで、高いと月10万円以上するものもありますが、その中でおすすめのサジェストツールを3つ紹介します。
有料のサジェストツールは料金が公開されていないものや、お試し期間などが設定されているものがほとんどです。試用期間に実際に利用してみて、自分の目的に合っているかどうかを確かめましょう。
1.SEMLush
SEMLush(セムラッシュ)は、キーワード調査・被リンク調査・競合調査・ランクトラッキング・サイト監査などSEO対策に必要な機能が多数あるオールインワンサジェストツールです。
特に注目すべきはサイト監査機能で、重複コンテンツの発見・内部リンク切れなどのサイトのエラーを自動で検出してくれるため、自力ではなかなか見つけることができない問題を発見できます。検索順位の追跡機能は順位を落とした記事などを教えてくれるので、サイトの運営に欠かせない機能の一つです。
ほとんどの機能を網羅できるためコスパも良く、一つのツールで全てのサジェスト機能を押さえたい場合はSEMLushがおすすめです。日本語サポートもあるので、英語が苦手な人でも使えますよ。
2.キーワードマップ
キーワードマップは、関連キーワードをマインドマップのような形で表示してくれるサジェストツールです。検索ボリュームや競合キーワードなどをマップ形式で表示してくれるので、視覚的に理解しやすい特徴があります。マップをファイルとしてダウンロードできるので、チームで相談するときにも便利です。
ユーザーが興味のあるワードを表示してくれるサジェストツールは多数ありますが、その関連ワードをワードマップという形で表示してくれるツールはなかなかありません。資料作成やチームで共有する機会が多いなど、視覚的にわかりやすい形で分析したい場合、おすすめのサジェストツールです。
3.Ahrefs
Ahrefsは、被リンクの分析に特化したサジェストツールです。被リンクのデータが毎日更新されるため、頻繁に被リンク分析をおこなうことができます。
その他にも競合分析・関連ワード調査・上位10サイトの検索流入数調査など幅広い分野の情報を調べることができ、一つのツールで多くの機能を押さえたい場合はおすすめです。SEMLushとの違いは日本語サポートがない点ですが、日本語表示には対応しているので、そこまで不便は感じないと思います。
【無料】サジェストキーワード取得ツール3選
無料で使えるサジェストキーワード取得ツールを3つ紹介します。すべて多数のユーザーに利用にされているツールです。
1.ラッコキーワード
ラッコキーワード(旧関連キーワード取得ツール(仮名・β版))
特徴 |
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2.グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
特徴 |
※会員登録する場合は有料 |
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3.Keyword Tool
特徴 |
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サジェスト汚染に気を付けよう
サジェスト汚染とはサジェスト機能がネガティブキーワードで埋め尽くされてしまうことです。
企業や個人の不利益につながる影響があるため、サジェスト汚染されていないかどうか注意する必要があります。
サジェスト汚染の例として、「〇〇(企業名)」と検索すると「ブラック」「詐欺」など企業の評価を下げるようなワードが挙げられます。
サジェストにネガティブなワードが表示されるとユーザーに対して良くない企業イメージを与えてしまう可能性があるため、トラブルが発生してしまうこともあります。
そこで、サジェスト汚染が起きてしまった場合は以下のような方法で適切に対処しましょう。
- Googleへ削除申請
Googleの「法律に基づく削除に関する問題を報告する」より、サジェストワードの削除申請がおこなえます。ただし、申請が必ず受理されるわけではありません。ユーザーの「知る権利」に抵触する場合は不受理扱いになるかもしれません。とはいえ、まずはGoogleに削除申請するのが得策でしょう。
- ネットにおける誹謗中傷の対策専門業者へ依頼
対策専門業者へ依頼することも方法の一つです。削除までの時間や費用などについては業者ごとに異なるので問い合わせをしましょう。サジェスト汚染は悪質な迷惑行為であるとともに人生を狂わす影響力があります。手を染めないことは至極当然のことですが、日ごろから良いイメージのサジェストキーワードの表示を増やすことに尽力しましょう。
まとめ
Googleサジェストは検索エンジンを利用するユーザーの関心がなんであるかを知ることができます。コンテンツ作成において欠かせないものです。
サジェスとキーワードは常に変化し続けるので、対策したいキーワードは定期的にチェックしてください。また、サジェスト汚染というマイナス効果もあることも忘れないようにしましょう。
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