Googleアナリティクスで自分のアクセスを除外する方法をわかりやすく解説!
Googleアナリティクスでアクセス解析をしながら、自分やWeb運営関係者などからのアクセスが含まれていることが気になっている方も多いのではないでしょうか。
個人サイトならまだしも、企業サイトでは関係者のアクセス数も多いので、放っておくわけにはいきません。けれど、Googleアナリティクスでの設定方法が分からず、そのままにしている方も多いといいます。
そこで今回の記事では、特定の訪問者のアクセスをGoogleアナリティクスの計測から除外する「除外設定」について解説していきます。
アクセス解析には、正確なアクセスデータが必須です。ぜひ参考にしていただいて、サイトの運営・改善に役立ててください。
- SEOに悩むサイト担当者必見!世界最高水準のテクニカルSEOツール「Lumar」
-
URLを入れるだけでサイト内部の問題を一括検出。
Googleと同じ視点でサイトクロール、
大規模サイトでも手軽に高度なSEO分析ができます!まずは無料デモクロールを試して、あなたのサイトの問題点を一括検出!
Googleアナリティクスを使った自分のアクセスの除外方法
アクセス解析では、IPアドレスをもとに訪問者の計測を行うため、サイト更新などでアクセスしたWeb関係者のアクセスも当然ながらカウントされてしまいます。
自然流入した訪問者に関してのアクセスデータを得るためにも、自分を含めた特定のIPアドレスをカウントしないよう、あらかじめ除外設定をしておきましょう。
1.IPアドレスを指定して除外する方法
参照元:CMAN
IPアドレスを指定して除外するためには、まずは除外するIPアドレスを確認する必要があります。
IPアドレスの確認方法にはさまざまな方法がありますが、上記のサイトを利用すればすぐに確認できるのでおすすめです。
こちらのサイトでは、自分のIPアドレスを確認することができます。
確認方法は、このサイトにアクセスするだけです。上部赤枠内に自分のIPアドレスが表示されるので、その数値をコピペして控えておきましょう。
次にGoogleアナリティクスで、実際に除外設定を行っていきます。
Googleアナリティクスを開いたら、左下の歯車アイコンをクリックして管理画面を開きます。右端の列に「フィルタ」の項目があるので、ここをクリックします。
赤枠の「+フィルタを追加」をクリックして、以下の通りに設定してください。
- フィルタ名:
誰を除外したのかが分かるよう、任意の名前を設定 - フィルタの種類:
それぞれ「定義済み」「除外」「IPアドレスからのトラフィック」「等しい」を選択 - IPアドレス:
先程調べてメモしたIPアドレス
ここまで設定できたら「保存」をクリックして完了です。簡単ですし、これで自分のパソコンからのアクセスは計測されなくなります。ただ、スマホなどのパソコン以外の端末からのアクセスはカウントされるので、注意してください。
2.アドオンを使って除外する方法
Googleアナリティクスでは、Chromeの拡張機能「Google Analytics オプトアウト アドオン」を使って、自分のアクセスを除外することもできます。
このアドオンは、Googleアナリティクスの計測から自分のアクセスを除外するためのプラグインです。ブラウザにダウンロードするだけでよいので、先程の除外設定をする手間はかかりません。
アドオンは、こちらのGoogleアナリティクスオプトアウトアドオンページからダウンロードできます。また、具体的な導入方法と設定手順は下記の通りです。
ダウンロードサイトを開いたら、赤枠の「Googleアナリティクス オプトアウト アドオンをダウンロード」をクリックします。
次に、赤枠の「Chromeに追加」をクリック。
赤枠の「拡張機能を追加」をクリック。
右上のポップアップに「追加されました」という内容が表示されたら、インストール・除外設定のどちらも完了となります。多くのブラウザに対応しているので、ご使用のブラウザごとにインストールしてください。
主な対応ブラウザは以下の通りです。
- Microsoft Internet Explorer
- Google Chrome
- Mozilla Firefox
- Apple Safari
- Opera
なお、このアドオンでも、スマホやタブレットなど「PCブラウザ」以外の端末からのアクセスはカウントされるので、注意してください。
3.スマホからのアクセスを除外する方法
ここまで、2つの除外設定を解説してきましたが、いずれの方法でもスマホやタブレットなどのパソコン以外の端末からのアクセスを除外することはできませんでした。
なぜなら、スマホなどの端末はIPアドレスがパソコンとは異なるからです。そのため、追加で除外設定を行う必要があります。
スマホでの除外方法は、アプリの機能を使って行います。
なお、iOSとAndroidではインストールするアプリが違うので、下記を参考にインストールし、設定を行うことで除外することができます。
- Android端末:Sleipnir Mobile
- iOS端末:AdFilter
Googleアナリティクスで自分のアクセスを除外するメリット
アクセス解析でWebサイトの分析を行うのであれば、ユーザーの正確なデータが必要です。そのためにも、自分や運営関係者のアクセスを除外するのは必須の作業ですし、下記のようなメリットも得られます。
以降ではGoogleアナリティクスで除外設定することで得られるメリットを2つ、解説していきます。
正確なアクセス数やSEOデータなど正しい分析データが得られる
除外設定を行って正確な分析データが得られると、Webサイトの改善点などを正しく評価できるようになります。なぜなら、自分やWeb運営者のアクセスを計測してしまうと、データのノイズとなってしまうからです。
関係者のアクセスは、Webサイトの見込み客ではないので、ユーザーとは異なる動きをしてしまいます。そのため、アクセス数アップや売上増など、サイトの収益を上げていくための正確な分析データを得ることができなくなります。
個人サイトならまだしも、企業サイトになれば、同じ社員が何度もアクセスすることも考えられますので、解析結果には相当のノイズが入ってしまいます。
コンバージョンを上げていくためにも、正確なアクセス数やSEOデータなど、正しい分析データを得ることができる除外設定は必須の作業といえるでしょう。
比較的設定が簡単にできてサイトの改善に活かせる
Googleアナリティクスのアカウントを作ることができれば、ほぼコピペのみの手間で完了する除外設定はとても簡単な作業です。人手の多い少ないに関係なく設定することができるので、企業サイトでも難しくありません。
この設定をしておくだけで、第三者であるユーザーの動きを正確に把握することができます。ユーザーの動きが把握できれば、サイトの改善に大いに活かすことが可能です。
例えば、ページの人気や不人気が正確に把握できれば、不人気ページのキーワードを見直すといった改善点を検討することができます。
このように、簡単に設定できるだけでなく、Webサイトの改善に活かせるのが除外設定の大きなメリットといえます。
Googleアナリティクスで自分のアクセスの除外を確認する方法
Googleアナリティクスの除外設定が正常に完了しているか不安な場合は、以下の方法で確認することができます。
まず、除外設定したサイトにテストページを用意します。画像はWordPressの新規投稿画面です。ここに、Googleアナリティクスのトラッキングコードを記載します。
トラッキングコードを記載する場合は、「テキストモード」を選択します。タイトルとパーマリンクは分かりやすい名称でかまいません。今回は、どちらともテストにしました。
トラッキングコードの発行ですが、ユニバーサルアナリティクス(UA)でもGoogleアナリティクス4プロパティ(GA4)のどちらでも大丈夫です。お使いのプロパティで発行してください。
次に、Googleアナリティクスのホーム画面を開きます。プロパティは当然、先程トラッキングコードを発行した方です。
左メニューの「リアルタイム」から「コンテンツ」をクリックすると、上記画像の画面に切り替わります。ここでは現在どのページに訪問者がアクセスしているかを確認することができます。
ここの「アクティブなページ」の欄に、さきほどトラッキングコードを記載したページのタイトルがなければ、除外設定が正常に完了している状態です。
除外設定が反映されていない場合の対処方法
上記の方法で除外設定をしても、除外設定が反映されずにリアルタイムレポートで計測されてしまうことがあります。この場合は、「IPv6」という方式でアクセスしている可能性があります。
そのため、以下の方法でインターネットの接続方法を確認し、フィルタを追加して除外設定を行ってください。IPv6アドレスの確認は「あなたのIPv6をテストしましょう。」このサイトがおすすめです。
まずは、上記画像の赤枠にある「IPv6アドレス」の数値を確認します。なお、ここには8ブロックの数列が表示されていますが、除外設定で使うのは前方4ブロックのみです。
【例】
「1000:2000:3000:4000:5000:6000:7000:8000」あるうちの
「1000:2000:3000:4000」だけを使います。
この前方4ブロック分の数値をコピペして控えておきましょう。
次に、Googleアナリティクスの除外設定画面を開きます。お使いのプロパティから「フィルタ」を選択します。すでにIPアドレスの除外設定がなされているので、新規にフィルタを作成します。
設定項目は以下の通りです。
- フィルタ名:
自分のわかりやすい名前(任意の名前)を入れる
※今回は「IPV6」と記入 - フィルタの種類:
「定義済み」から「除外」を選択し、
「IPアドレスからのトラフィック」「前方が一致」を選択 - IPアドレス:
先程メモしたIPv6アドレス(前方4ブロック分の数値)を記入
以上でIPv6アドレスの除外設定は完了です。
正常に設定できているか確認したいときは、アナリティクスのリアルタイムレポートで自分のアクセスがあるか確認してください。
まとめ
Googleアナリティクスで除外設定を行うことは、決して難しい作業ではありません。ほぼコピペで完了できる簡単な作業です。それでいて、サイト訪問者の正確な解析データを得られるなど、メリットは多くあります。
見込み客ではない自分や関係者のアクセスが混ざったデータでは、サイト施策の方向性を誤ってしまうことにもなりかねません。
そのため、ユーザーデータを正確に把握することは、コンバージョンアップのためにも非常に重要です。ぜひ今回の記事を参考にしていただいて、正確なユーザー分析に役立ててください。
- SEO対策でビジネスを加速させる
-
SEO対策でこんな思い込みしていませんか?
- 大きいキーワードボリュームが取れないと売上が上がらない・・
- コンサルに頼んでもなかなか改善しない
- SEOはコンテンツさえ良ければ上がる
大事なのは自社にあったビジネス設計です。
御社の課題解決に直結するSEO施策をご提案します