ラッコキーワードとは？使い方と各機能の見方や無料・有料版の違い

ラッコキーワードの無料版・有料版の違い

ラッコキーワードの無料版と有料版には機能面で大きな違いがあります。無料版と有料版の機能制限、料金プラン、それぞれのメリットは下表の通りです。

無料版でも基本的なキーワード提案や関連ワードの表示など、コンテンツ制作の参考になる情報は得られますが、もっとも重要な違いは検索ボリュームの確認機能です。有料版では各キーワードの月間検索回数を正確に把握できるため、実際にユーザーがどれだけ検索しているかというデータに基づいた戦略的なキーワード選定が可能になります。

また、有料版ではキーワード検索の上限回数が大幅に増加し、複数プロジェクトの管理や詳細な競合分析、キーワードのエクスポート機能なども利用できるため、本格的なSEO対策やマーケティング活動を行うユーザーにとって特におすすめです。

ラッコキーワードとキーワードプランンナーの違い

ラッコキーワードとGoogleキーワードプランナーはどちらもキーワード分析ツールですが、機能面で下表のような違いがあります。

ラッコキーワードは日本語に特化し、関連キーワードや検索候補を直感的に表示する強みがある一方、キーワードプランナーはGoogle広告との連携や詳細な検索ボリューム、競合性データを提供します。

効果的な組み合わせ方としては、まず無料版ラッコキーワードで幅広い関連キーワードやユーザーの検索意図を把握し、アイデアを広げた後、キーワードプランナーでそれらの検索ボリュームや競合状況を分析するという手順がおすすめです。

この方法により、ユーザー視点からのキーワード発見とデータに基づく絞り込みの両方のメリットを活かせ、より効果的なSEO戦略を構築できます。

キーワード検索

ラッコキーワードでのキーワード検索は非常に直感的な操作で行えます。

まず、調査したいキーワードを検索窓に入力します。次に、プルダウンメニューから「キーワード候補」や「関連キーワード」「サジェストキーワード」など、目的に合った調査項目を選択します。そして検索ボタンをクリックすると、選択した調査項目に応じた結果が表示されます。

検索結果からは、ユーザーがよく使う表現や検索意図を読み取ることができるため、コンテンツの見出しや本文作成に活用できます。有料版ではさらに検索ボリュームも表示されるため、どのキーワードがより多く検索されているかという重要なデータに基づいて、効果的なキーワード選定が可能です。

ラッコキーワードでキーワード選定をする際は、検索ボリュームだけでなく検索意図も重視しましょう。例えば「チョコレートケーキ」というキーワードから「チョコレートケーキ 簡単レシピ」「チョコレートケーキ 人気店」といった派生キーワードが表示された場合、ユーザーが「作り方」と「購入先」という異なる目的を持っていることがわかります。このように検索結果を分析し、ターゲットの意図に合ったコンテンツを作成することで、より効果的なSEO対策が可能です。

サイト調査（競合調査）

ラッコキーワードのサイト調査機能は、競合サイトや自サイトの流入キーワードを効率的に分析できます。

調査方法は非常にシンプルで、検索窓に調査したいサイトのURLを入力し、適切なマッチタイプを選択して検索を実行するだけです。

検索時のマッチタイプの違いは以下の通りです。

この分析により、競合がどのキーワードでトラフィックを獲得しているか、どのページが高いパフォーマンスを示しているかなどの貴重なインサイトを得られます。

調査結果は4つのタブに分かれており、「キーワード」タブでは流入している検索語句とそのボリューム、「ページ」タブでは各ページのパフォーマンス、「競合抽出」タブでは同じキーワードで上位表示している他サイト、「統計情報」タブではデータの全体傾向を確認できます。これらの情報を活用することで、効果的なコンテンツ戦略の立案やSEO改善が可能になります。

サジェストキーワードのデータの見方

サジェスト機能は、各検索プラットフォームのオートコンプリート候補を一括取得できます。Google、Bing、YouTubeなど複数のプラットフォームのサジェストが比較できる点が特徴で、それぞれ特性が異なります。Googleのサジェストは一般的な検索意図を反映し網羅性が高く、YouTubeは動画学習志向の検索傾向が強く出る傾向があります。

サジェストキーワードを分析する際は、「なに」「どう」「なぜ」などの疑問詞から始まるキーワードに注目し、ユーザーの悩みや知りたい情報を読み取ります。例えば「SEO 効果」と「SEO 失敗」のような対比的なサジェストからは、ユーザーの関心事や懸念点が浮かび上がります。

無料版でもサジェストキーワードの取得自体は可能ですが、有料版では検索ボリュームも同時に表示されるため、より戦略的なキーワード選定ができる点が大きな違いです。また、有料版では取得できるキーワード数の上限も高く設定されています。

月間検索数（検索ボリューム）のデータの見方【有料版のみ】

有料版ラッコキーワードの月間検索数（検索ボリューム）機能は、各キーワードがGoogleで月にどれくらい検索されているかを数値で示す重要な指標です。この数値は「10」「100」「1,000」といった具体的な数字で表示され、キーワードの人気度や潜在的な流入量を直接把握できます。

検索ボリュームデータの見方としては、数値が大きいほど多くのユーザーが検索していることを意味しますが、単純に高いボリュームを追求するだけでは効果的なSEO戦略にはなりません。例えば、月間検索数1,000のキーワードは魅力的に見えますが、競合が多く上位表示が難しい場合があります。一方、検索数100程度の長尾キーワードは競合が少なく、ユーザーの意図も明確なため、コンバージョン率が高くなる傾向です。

実践的には、検索ボリュームとキーワードの具体性、競合状況を総合的に分析し、「中〜小規模の検索ボリュームで具体的な意図を持つキーワード」を見つけることが効果的なSEO戦略につながります。

見出し抽出のデータの見方

見出し抽出機能は、特定のキーワードで上位表示されているサイトの見出し構造を一覧で確認できます。この機能を使うと、競合サイトがどのような見出し体系でコンテンツを構成しているかを分析でき、トップページのH1からH6までの見出し階層とその内容が表示されます。

データの見方としては、各サイトの見出し一覧が順位と共に表示され、見出しレベル（H1〜H6）ごとに色分けされているため、階層構造が視覚的に理解しやすくなっています。上位表示サイトに共通する見出しパターンや、よく使われているキーワードの配置などが一目で把握できます。

実践的な活用方法としては、自サイトの記事構成を計画する際の参考にしたり、上位サイトが取り上げている重要なトピックを洗い出したりすることができます。例えば、「SEO対策方法」というキーワードで検索した場合、上位サイトが「SEO対策のチェックリスト」や「コンテンツの作り方」などの見出しを共通して使用していれば、これらのトピックはユーザーにとって重要な情報である可能性が高いと判断できます。

Q&Aサイトのデータの見方｜知恵袋などの回答をまとめて確認可能！

Q&A機能は、Yahoo!知恵袋やOKWAVEなどの主要Q&Aサイトから収集された質問データを分析できます。この機能では、特定のキーワードに関連する実際のユーザーの疑問や悩みを直接確認でき、「生の声」を収集することができます。

データの見方としては、質問タイトル、投稿日時、回答数などの基本情報に加え、質問の内容や回答状況も確認可能です。特に注目すべきは質問の「鮮度」と「回答率」で、回答が少ない新しい質問は、まだ十分に解決されていないユーザーニーズを示しています。

実践的な活用方法としては、新規コンテンツのアイデア発掘、FAQページの作成、ブログ記事の見出し構成などに役立ちます。例えば、「SEO」で検索すると、「SEO対策に有効なツールはどれ？」といった質問が見つかり、そのような疑問に答えるコンテンツを作成することで、ユーザーの検索意図に的確に応えられます。

共起語のデータの見方

共起語機能は、特定のキーワードと一緒に出現しやすい関連語句を抽出し、コンテンツの質の向上に役立ちます。ラッコキーワードでは、検索したキーワードに対して「よく一緒に使われる言葉」を表示し、各共起語の関連度や出現頻度も確認できます。

実践的な活用法としては、例えば「SEO」というキーワードで調査すると、「対策」「キーワード」「効果」「MEO」などの共起語が表示されます。これらを記事内に適切に取り入れることで、ユーザーが求める情報をより網羅的に提供できます。

具体的には、「SEO対策に有効なキーワード」「SEOとMEOの違い」といった小見出しを作成したり、関連するQ&Aセクションを設けたりすることで記事の充実度が高まります。検索エンジンは共起語が自然に組み込まれた記事を高く評価する傾向があるため、読者にとって有益な情報提供とSEO対策の両立が可能になります。

周辺語・連想語のデータの見方

周辺語・連想語機能は、入力したキーワードに関連する派生ワードを広範囲に表示します。この機能では、検索ユーザーが実際に使用する語句のバリエーションが「周辺語」として表示され、また概念的に関連する「連想語」も確認できます。

データの見方としては、表示された各キーワードの横に検索ボリュームや競合指標が示され、需要と難易度のバランスを判断できます。色分けや数値によってキーワードの価値が視覚的に表現されるため、優先的に狙うべきキーワードを素早く特定できます。

実践的な活用方法としては、コンテンツ制作時のトピック拡張や、ブログ記事の見出し設計に役立てることができます。例えば「SEO」というキーワードから「SEO 対策方法」「SEO　おすすめツール」といった派生キーワードを発見できれば、ユーザーの具体的なニーズに合った記事を作成することが可能です。

また、広告運用においても、効果的なキーワードバリエーションの発見に役立ちます。

類語・同義語のデータの見方

ラッコキーワードの類語・同義語機能は、入力したキーワードに関連する別の言い回しや表現を幅広く探索できます。この機能を使用すると、メインキーワードと意味が近いが表現が異なる言葉のリストが、関連度や検索ボリュームとともに表示されます。

データの見方としては、「関連度」の数値が高いほどメインキーワードとの意味的な近さを示し、同時に表示される「検索ボリューム」は各類語の人気度を表します。例えば「SEO」で検索すると、「SEM」「MEO」などの類語が表示され、それぞれの検索需要がわかります。

実践的な活用法としては、コンテンツ内で同じ言葉の繰り返しを避けた自然な文章作成や、タイトルやメタディスクリプションの最適化、ユーザーが実際に使用している多様な表現を取り入れた網羅的なコンテンツ制作などが挙げられます。また、PPC広告のキーワード拡張にも非常に効果的です。

ニュース/話題の記事のデータの見方

ニュース/話題の記事機能は、最新のトレンドキーワードや時事的な検索需要を把握できます。この機能では、直近で検索数が急増しているキーワードや、ニュース性の高い話題に関連するコンテンツのランキングが確認できます。データ画面では、キーワード、検索ボリューム、トレンド変化率、関連記事などが一覧表示され、どのような内容が現在注目を集めているかが一目瞭然です。

この機能の最大のメリットは、タイムリーなコンテンツ制作が可能になる点です。例えば、特定の業界に関連するニュースキーワードを見つけ、それに素早く対応した記事を作成することで、検索需要が高まっているタイミングでの流入増加が期待できます。

また、季節イベントや社会現象に関連した検索トレンドを事前に把握することで、計画的なコンテンツ制作も可能になります。加えて、競合他社がまだ取り上げていない新興キーワードを発見できれば、ブルーオーシャン戦略としても活用できる点が大きな強みです。

Googleトレンドのデータの見方

Googleトレンドは、特定のキーワードや話題に関する検索傾向を時系列で可視化できます。このツールでは、グラフ上で検索関心度の推移を確認でき、数値は最も人気が高かった時点を100とした相対値で表示されます。

データの見方としては、まず折れ線グラフの波形から季節変動やイベントによる急上昇を読み取れます。例えば「スキー場」というキーワードなら冬季に検索が増加し、「お花見」なら春に検索が集中するといったパターンが見えます。また、地域別の関心度の違いや関連キーワード、上昇中のクエリ（ユーザーが検索エンジンを使って検索窓に入力した語句）なども確認できます。

実践的な活用法としては、コンテンツ公開のタイミング最適化、季節性のあるキーワードの事前準備、地域特化型マーケティングの判断材料などに役立ちます。例えば、検索が増加する1〜2ヶ月前にコンテンツを準備して公開すれば、ピーク時にすでに検索上位に表示される可能性が高まります。

関連ハッシュタグのデータの見方

関連ハッシュタグ機能は、主要SNSプラットフォームで使用されているハッシュタグのトレンドや関連性を調査できます。検索したキーワードに対し、Instagram、TikTok、Twitter、YouTubeといった各SNSで人気の関連ハッシュタグを表示します。

データの見方としては、各SNSに表示される関連ハッシュタグリストから、投稿数や使用頻度、人気度などの指標を確認できます。特にInstagramでは投稿数が、TikTokでは視聴回数が、Twitterではツイート数が、YouTubeでは再生回数が重要な指標です。

この機能の活用方法としては、コンテンツ配信時に最適なハッシュタグの選定が挙げられます。例えば、美容関連の投稿をする場合、「#スキンケア」と検索することで、各SNSで実際に使われている関連ハッシュタグ（#美肌、#スキンケアルーティン、#毛穴ケアなど）を把握し、投稿に適切に組み込むことができます。これにより、ターゲットオーディエンスへのリーチを効果的に拡大し、エンゲージメント向上につなげられます。

AIによるタイトル提案のデータの見方

AIによるタイトル提案機能は、検索上位表示を狙うための効果的なタイトル作成をサポートしてくれます。この機能では、入力したキーワードに関連する上位表示サイトのタイトルを分析し、AIがパターンを学習して最適化されたタイトル案を複数提案してくれます。

データの見方としては、各提案タイトルの横に表示される「スコア」が重要な指標となります。このスコアは検索上位表示の可能性を数値化したもので、高いほど効果的なタイトルとみなされます。また、提案されるタイトルには、検索ボリュームの高い関連キーワードや上位表示に必要と思われる要素が自然に組み込まれています。

実践的な活用方法としては、複数の提案タイトルから気に入ったものを選び、自社のブランディングやコンテンツの特徴に合わせて微調整するのが効果的です。また、提案されたタイトルのパターンから、SEOに有効なキーワードの組み合わせや表現方法のインサイトを得ることもできます。

検索流入キーワードのデータの見方【有料版のみ】

有料版ラッコキーワードの検索流入キーワード機能は、特定のWebサイトがどのキーワードで検索流入を獲得しているかを詳細に分析できます。この機能を使うと、キーワードごとの検索ボリューム、そのサイトの検索順位、推定CTR（クリック率）、推定の月間流入数などの貴重なデータが一覧で表示されます。

データの見方としては、検索ボリュームが大きく上位表示されているキーワードは現在の主要な流入源となっていることを示し、検索ボリュームは大きいが順位が低いキーワードは改善の余地がある領域を示しています。実践的な活用法としては、競合サイトのデータを分析して未開拓の有望キーワードを発見したり、自サイトの分析から改善すべきページを特定したりも可能です。

また、季節性のあるキーワードの傾向を把握し、コンテンツ制作の計画立案にも役立てられます。これらの情報を戦略的に活用することで、より効果的なSEO施策の実施が可能になります。

他のキーワード/質問βのデータの見方【有料版のみ】

他のキーワード/質問β機能は、入力したキーワードに関連する検索ワードや質問文を幅広く提案してくれる便利な機能です。このデータは検索ユーザーが実際に使用している関連キーワードや疑問文を表示するため、コンテンツ制作において非常に価値があります。

表示されるデータの見方としては、キーワードごとに検索ボリュームやCPC（クリック単価）、競合性などの指標が並んでおり、どの関連ワードが需要が高いか、または競合が少ないニッチな領域かを判断できます。特に「質問β」では、「なぜ」「どうやって」「どこで」などで始まる実際のユーザーの疑問文が表示されるため、ユーザーの検索意図を直接知ることができます。

実践的な活用法としては、ブログ記事の見出しやFAQセクションの作成、新たなコンテンツアイデアの発掘などが挙げられます。例えば「SEO」で検索すると「SEOの効果的な対策は？」といった質問が表示され、これをそのままH2見出しやFAQ項目として活用できます。これにより検索意図に合致したコンテンツを作成でき、SEOパフォーマンスの向上が期待できます。