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SERPs(サープス)とは?最新の構成要素や重要な対策ポイントを解説

SERPs(サープス)とは?最新の構成要素や重要な対策ポイントを解説
SERPs(Search Engine Result Pages)とは、検索エンジンの検索結果を表示するページを意味します。SERPsは年々表示形式を変化させています。この変化は今後のSEO対策の考え方に大きく影響します。

SEO担当者はSERPsとは何か、どのように変遷しているのかを知り、今後どのような視点でSERPsとSEOの関係性を分析すればよいのかを考えておく必要があります。

本記事では、GoogleのSERPsについてフォーカスし、基本知識と今後のSEO施策について解説します。
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SERPsとは

SERPsとは「Search Engine Result Pages」の略称であり、検索結果画面を意味します。

【SERPs事例(第1ページ目表示)】
SERPs表示イメージ

SERPsの構成は大きく分けて「リスティング広告」と「SEO自然検索」とで分かれて表示されます。

リスティング広告がある場合はSERPsの上部に表示されます。その下にSEOの自然検索が表示されます。

リスティング広告

リスティング広告は広告主が費用をかけ、対象キーワードや掲載内容をコントロールできるのに対し、自然検索は検索エンジンのアルゴリズムにより順位が決まるしくみです。

SERPsの上部に表示されるWebページ程クリック率が高く、トラフィックやコンバージョンにつながりやすい傾向にあります。

そのため、ターゲットユーザー獲得のためにSERPsの上位化を目指す取り組みがあります。それを「SEO検索」と言います。SEO対策はリスティング広告と違い費用をかけずに集客できるため、多くの事業者が取り組むWebマーケティング施策です。

SERPsの変遷

 出典:https://www.seoclarity.net/blog/state-of-search-2021#changes-to-serps

SERPs実装化が急速に進展しています。これはGoogleがユーザーファーストの理念のもと改善に取り組んでいることが考えられます。

度重なるSERPsの変化はクリック率やトラフィックに影響を与えることもわかりました。

2016年2月にGoogleの検索結果画面の構成が変わりました。リスティング広告枠が現在のような自然検索より上に表示されるようになりました。

さらに3枠から4枠にリスティング広告が増加したため、自然検索の表示エリアが狭くなり1位のクリック率も低下しました。

このようなSERPsの変遷により、検索順位を上げることだけに注力する時代は終わりを告げたといえるでしょう。

今現在のSERPsは一体どのように変化しているのかを理解することが今後もっと重要になってくるのではないでしょうか。

SERPsの構成要素

初期のSERPsでは自然検索の検索結果のみ表示でした。2002年にリスティング広告枠の表示が始まり、2021年現在も種類や表示方法が増えている状況にあります。

リスティング広告と自然検索枠を除いたSERPsの構成要素のうち、現在よく見かける代表的な表示は以下の通りです。

  • バーティカル検索
  • ユニバーサル検索
  • パーソナライズド検索
  • アンサーボックス
  • リッチリザルト

バーティカル検索

バーティカル検索とは検索窓直下に出現する検索機能の一つです。検索対象を任意のカテゴリに指定できます。

カテゴリは以下の画像だと「すべて」「地図」「画像」「ニュース」「動画」「もっとみる」が表示されています。キーワードの検索意図によってカテゴリの表示順序が変わるのが特色です。

バーティカル検索イメージ

【事例 キーワード:ガーベラ、カテゴリ「画像」をクリックした場合】
画像検索結果

ユニバーサル検索

ユニバーサル検索とはWebページ以外のコンテンツ(画像、動画、地図、ニュース、ローカル情報など)が表示されます。バーティカル検索と違い詳細な情報が同時掲載されます。

ユニバーサル検索はユーザービリティを高めるために以下のような理由で導入されました。

  • 検索結果にキーワード関連の情報を一括掲載したほうがよい
  • クリック回数がバーティカル検索より少ない
  • 情報が羅列される

よく見られる表示として、検索キーワードに関する有益な情報をまとめた「ナレッジパネル」や地域関連のキーワードで検索すると出現する「ローカルパック」があります。

ナレッジパネル

ナレッジパネルとは、検索キーワードから人物・場所・作品などGoogle保有のデータベースに基づき作成される情報です。SERPsの右側に表示されます。

ナレッジパネルはわざわざWebサイトにアクセスしなくても、SERPs上で基本情報がまとめられているためユーザーにとっては利便性が高い表示形式といえるでしょう。

ナレッジパネル

ローカルパック

ローカルパックとは、画像の「千代田区 カフェ」のような地域名を含むキーワードを検索すると表示される情報です。キーワードの場所がGoogleマップとともに表示されます。(現在は3か所)

ローカルパック

表示される候補先はキーワードとの「関連性(キーワードとの合致度)」、「距離(検索した位置とお店までの距離)」、「認知度(Web上の情報の充実度)」の3つの条件に基づいて選抜されます。

参考:Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する(Google)

なお、ローカルパックで表示される情報源はGoogleビジネスプロフィール情報です。Googleビジネスプロフィールは店舗オーナーによる
登録やローカル情報の記載が必要です。

パーソナライズド検索

パーソナライズド検索とは、ユーザーの検索行動に基づいてSERPsに表示するWebページを最適にカスタマイズ表示する機能です。つまり、ユーザーの嗜好をもとに検索結果を表示するものです。

パーソナライズド検索されるケースは以下の通りです。

  • 現在地から近くの「カフェ」を検索する場合、地域は入力せず「カフェ」とだけ入力する
  • 過去に検索したキーワードからユーザーに関連性の高い検索結果を表示
  • 何度も検索するコンテンツが上位表示される

ユーザーニーズに合わせたSERPsを表示するために便利な機能です。

リッチリザルト

リッチリザルトとは通常のテキスト情報(タイトルや説明文)をさらに「リッチ」にした情報のことです。視覚的にページ内容が想像できるような情報であり、画像やレビューなどがあります。なお、表示させるには構造化データのマークアップが必要です。

以下、よく見かけるリッチリザルトの事例です。

  • パンくずリスト
    パンくずリスト
    パンくずリストとはSERPsに表示されているページがWebサイト内のどの位置にいるのかを視覚的に教える表示です。
    Webサイトの階層順にリンクがリストアップされる形で、SERPs上部箇所に表示されます。
  • レビュー
    レビュー
    レビューは星で商品やサービスに対する評価をSERPs上で表します。ユーザーは口コミや評価を参考にして購入するかどうかを検討する傾向が強いので、SERPs上でチェックできるのはユーザーにとって利便性が高いといえるでしょう。
  • レシピ
    レシピ
    レシピは画像をテキストとともに掲載することで、SERPs上で即座に仕上がりイメージを得られるので、こちらもユーザーにとってはメリットが高い表示形式でしょう。

アンサーボックス

アンサーボックスとは検索キーワードに対する回答をSERPs上に表示する情報のことです。通常、自然検索結果より上部に表示されるため、ユーザーの目にとまりやすくクリック率が高くなる傾向があります。

以下はアンサーボックスの種類です。

  • 強調スニペット
    強調スニペット
    強調スニペットとは、「○○とは」等のユーザーの質問クエリに対して端的に回答しているWebサイトの一部をSERPs上部に強調して表示される仕組みです。

    自然検索結果より上部に掲載されるため、ユーザーの目に留まりやすいのが特徴です。また、SERPs上で瞬時に回答が得られるためユーザー体験が高い表示といえるでしょう。

  • ナレッジカード
    ナレッジカード
    ナレッジカードとは、事実や実体を説明した結果を表示したアンサーボックスです。上図では、富士山の標高についてボックス形式でされています。ナレッジパネルと関連性の強い部分が表示されます。
  • ライブリザルト
    ライブリザルト
    ライブリザルトとは、天気や株価、スポーツの結果など、ライブ情報を表示させるものです。情報源は信頼性の高いサイトであり、連結した情報が反映されます。情報の信ぴょう性が関わるので一般的なサイトが表示されることはほぼありません。

SERPsにコンテンツが上位表示されるまでの流れ

WebサイトがSERPs上にどのように表示されるまでの流れは以下の通りです。

  1. クローラーによるクローリング
  2. インデックス情報の保存
  3. ランキングの判断

表示されるまでの流れ
SERPsの上位に表示される仕組みを知ることはSEO対策の基本です。SERPsの変更にキャッチアップしながら、上位表示できるコンテンツを作成することが大切です。

クローラーによるクローリング

コンテンツ公開後にSERPsに表示されるには、クローラー(コンテンツを巡回して収集する自動プログラム)にコンテンツを見つけてもらう必要があります。

そのため、クローラビリティを向上させるとクローラーに発見されやすくなりSEO効果も飛躍します。クローラーに見つけてもらうために必要なことです。

以下、クローラビリティを向上させる施策は以下の通りです。

  • インデックスのリクエスト
  • サイトマップを送信する
  • サイトの内部構造をシンプルにする
  • 内部リンクを設置する
  • パンくずリストを最適化する

上記はSEO対策において積極的に行っていくべきことで、これらを「テクニカルSEO」と呼びます。

インデックス情報の保存

クローリングで収集したデータをインデックスするとSERPsに表示されます。インデックスとはデータベースにデータを保存することです。

Googleでは200以上あるアルゴリズム(検索キーワードに対する検索順位を決定するためのルール)によって、不要なデータが含まれないように処理しやすい形式に変換されて保存されます。インデックスがうまくいかない場合はクローリング対策の見直しを行いましょう。

ランキングの判断

インデックス情報の保存を終えるとWebページの順位を判断する作業に移ります。Googleのアルゴリズムによって決定されます。

SERPs上にWebサイトが表示されたら、競合コンテンツと見比べて自社に足りない要素をコンテンツに追加するなどの対策を行いながら上位表示化を目指します。

これからのSERPs対策

SERPs分析の重要性がわかると、ではどのような対策を講じればよいのかという疑問が出てくるでしょう。主に以下のことを重点的に行うとよいでしょう。

  • ゼロクリックリサーチ

Webページを訪れずにSERPs上で検索行為を終了させることです。ゼロクリック検索ともいわれます。

ゼロクリックリサーチは以下のグラフが示すように年々増加しています。オーガニック検索(青のグラフ線)が年々減少するとともににゼロクリックリサーチ(黒のグラフ線)は上昇しています。

セロクリックリサーチ
出典:https://sparktoro.com/blog/less-than-half-of-google-searches-now-result-in-a-click/

つまり、SERPsが充実するとクリック率が落ちることが考えられます。そのためGoogle検索エンジン以外のSEO対策を行う必要があるでしょう。

たとえば、YouTubeやTwitter投稿がSERPs上に表示されていれば、媒体ごとに対策することでGoogleのSERPsにも表示される可能性が高まります。

また、近年は音声検索に柔軟に対応することも必要でしょう。日本は5Gの台頭で、音声検索の需要も出てくるのではないでしょうか。また、視力が弱い人向けの検索手段になることも考えられます。

さらに、SERPsに大きな変化をもたらしたとされる「FAQ」、「How-to」のリッチリザルトの対策も注目すべきでしょう。

「FAQ」はよくある質問をアコーディオンのような形で質問と回答を表示するものであり、「How-to」は方法や手順を画像とテキストで説明する表示です。

すばやく質疑回答や手順が知りたいユーザーにはSERPs上で即解決できるのは余計な時間をかけずに済むのでメリットとなるでしょう。

一方Webサイト運営者にとってはSERPsの大部分を占有できるため目立つことができます。

今後のSERPs対策として上記の点に留意すること、そしてこれまでと変わらずに質の高いコンテンツを発信し続けることが重要です。

SERPs対策に気を取られることなく、基本のユーザーファーストの視点でコンテンツ制作することを忘れないようにしましょう。

参考:
Google が掲げる 10の事実(Google)
良質なサイトを作るためのアドバイス

まとめ

日ごろから検索行為をする方であれば、よく見かえるものもあったかと思います。SERPsはSEOに大いに関係する以上対策は必須です。

これまでもこれからもSERPsの変化は止むことはないでしょう。GoogleはユーザーファーストのためにSERPsの表示にアレンジを加えているからです。

基本のユーザーニーズを満たすコンテンツを発信しながら、めまぐるしく変化するSERPsで上位表示するにはどうすればよいかを検討していくことが今後のSEO対策で必要な考え方となるでしょう。

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